Indoors エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。
Indoors ジオデータベースにフロア プランを読み込むと、手動で入室者データを読み込むことができます。
入室者 (従業員、居住者、教員など) のデータベースは、通常外部のシステムまたはテーブルから取得されます。 入室者は、ArcGIS Indoors アプリで検索やルート検索に対応するポイントに変換される必要があります。 入室者データは、必要なフィールドが含まれているジオデータベース テーブル、CSV ファイル、あるいは Microsoft Excel スプレッドシート (XLS または XLSX ファイル) から読み込むことができます。
[入室者フィーチャの生成 (Generate Occupant Features)] ツールを使用して、入室者データをインポートして空間化し、検索やルート検索で使用できるようにします。 新しい入室者フィーチャは、後から削除、変更、追加することができます 。
入室者テーブル要件
ソース テーブルには、テーブル レコードを建物空間フィーチャに関連付けるために使用できる、主キー フィールドを格納する必要があります。 Indoors モデルでは、主キーとして UNIT_ID を使用できます。
主キー フィールドに加えて、次の 4 つの必須フィールドがソース テーブルに存在する必要があります。
- KNOWNAS- 入室者の名前
- EMAIL- 入室者の電子メール アドレス
- CONTACT_PHONE- 入室者の電話番号
- CONTACT_EXTENSION- 入室者の内線電話番号
- ORG_LEVEL_1- 入室者の所属チーム
- ORG_LEVEL_2- 入室者の所属部門
- JOB_TITLE- 入室者の役職
- START_DATE- 入室者の入室日
- SITE_NAME- 入室者に関連付けられているサイト
これらの必要フィールドのほか、社員番号など、入室者に関連するデータが格納されたフィールドを必要に応じてさらに追加できます。
入室者テーブルのフィールド
入室者テーブルのフィールドの詳細情報は、以下のセクションをご参照ください。
KNOWNAS
入室者は、名前以外で呼ばれたり、アプリで通称を使用して検索されたりする可能性があります。
たとえば、名前が Anthony、姓が Palmer という入室者がスクーター (Scooter) に乗って移動している場合、多くのユーザーはこの入室者を Scooter Palmer で検索するでしょう。 KNOWNAS フィールドには、このような通称が格納されます。
2 人の入室者の通称が同じ場合もありますが、電子メール アドレスは違うはずです。 このような場合、Indoors は EMAIL フィールドを使用して一意の入室者を識別します。
CONTACT_PHONE
この列には、入室者に直接連絡できる電話番号を格納できます。 電話番号には、追加の文字や空白を使用できますが、数字セットとして電話番号を格納することをお勧めします。 国際電話コードを格納できます。
たとえば、+1 (909) 793 2853 や +1 909-793-2853 ではなく、+19097932853 を格納することをお勧めします。
CONTACT_EXTENSION
組織の電話システムによっては、対話型音声応答 (IVR) や入室者に連絡を取るための各部門に割り当てられた特定のコードと、内線番号の設定があります。 Indoors は、このタイプの設定に対応しており、ArcGIS Indoors for iOS または ArcGIS Indoors for Android から電話を発信する場合、2 つの番号を結合します。
たとえば、受付係につながる IVR コードが 0 の場合は、「9097932853」を CONTACT_PHONE フィールドに格納し、「0」を CONTACT_EXTENSION フィールドに格納します。
ヒント:
入室者に連絡を取るために複数の内線番号が必要な場合は、値をカンマで区切ります。
たとえば、ある部門につながる IVR コードが 5 で、内線電話番号が 1234 の場合、CONTACT_EXTENSION フィールドには「5,1234」という数値を格納します。
ORG_LEVEL_1
Space Planner には、ユーザーが入室者をすばやく検索してスペースに割り当てられるよう、フィルター機能があります。 デフォルトでは、このフィールドは、入室者が組織の階層内で割り当てられたチームを表します。 出力フィーチャのフィールドのエイリアスを変更することで、この属性の目的を変更し、フィルター処理の条件として使用する組織レベルを表すようにできます。
ORG_LEVEL_2
Space Planner には、ユーザーが入室者をすばやく検索してスペースに割り当てられるよう、フィルター機能があります。 デフォルトでは、このフィールドは、入室者が組織の階層内で割り当てられた部門を表します。 出力フィーチャのフィールドのエイリアスを変更することで、この属性の目的を変更し、フィルター処理の条件として使用する組織レベルを表すようにできます。
JOB_TITLE
Space Planner には、ユーザーが入室者をすばやく検索してスペースに割り当てられるよう、フィルター機能があります。 入力テーブルにこのフィールドを格納し、このフィールドに入室者の役職を入力すると、入室者をスペースに割り当てる際に役職を使ってフィルター処理を行うことができ、役割や職位によるスペース要件の評価が容易になります。
START_DATE
Space Planner には、ユーザーが入室者をすばやく検索してスペースに割り当てられるよう、フィルター機能があります。 入力テーブルにこのフィールドを格納し、このフィールドに入室者の入室日を入力すると、入室者をスペースに割り当てる際に入室日を使ってフィルター処理を行うことができ、順番によるスペース要件の評価が容易になります。
SITE_NAME
Space Planner には、ユーザーが入室者をすばやく検索してスペースに割り当てられるよう、フィルター機能があります。 入力テーブルに SITE_NAME フィールドを格納すると、Space Planner で関連付けられているサイト別に未割り当ての入室者のリストをフィルタリングできます。
注意:
入力テーブルの主キー フィールドに NULL 値がある入室者だけが未割り当てと見なされます。 入室者がサイトに関連付けられている場合、SITE_NAME フィールドは無視され、入室者は割り当てられたスペースがあるサイトに関連付けられます。
入室者データの読み込み
次の手順を実行して、Indoors ワークスペースに入室者データを読み込むことができます。
- ジオデータベース テーブル、CSV ファイル、あるいは Microsoft Excel スプレッドシート (XLS または XLSX ファイル) を作成します。これらのテーブルやファイルには、入室者データが格納され、必須フィールド (UNIT_ID、KNOWNAS、EMAIL、CONTACT_PHONE、および CONTACT_EMAIL) と、ユーザーが追加するその他のフィールドが含まれます。
- [入室者フィーチャの生成 (Generate Occupant Features)] ツールを実行します。
注意:
Indoor Viewer または Indoors モバイル アプリを使用している場合、入室者レイヤーを含むレイヤーの名前は「People」または「Occupants」でなければなりません。
入室者テーブル内の入室者の UNIT_ID フィールド値は、Units フィーチャクラス内の関連フィーチャの UNIT_ID フィールド値と一致する必要があります。
新しいフィーチャクラスが、Indoors ワークスペースに作成され、入力入室者テーブルの情報に基づく入室者フィーチャと、Units フィーチャクラスの関連フィーチャが格納されます。
[入室者フィーチャの生成 (Generate Occupant Features)] ツールは、現在入室者が割り当てられている、Units フィーチャクラスのそれらのスペースの ASSIGNMENT_TYPE の値を更新します。 ASSIGNMENT_TYPE 属性は、Space Planner アプリの特定フィーチャを決定します。最適なパフォーマンスを得るため、個人によって占有されるスペースでは、この属性の値は必ず Office に設定します。