リニア リファレンスの基本用語

このドキュメントでは、リニア リファレンスのヘルプを理解する上で重要な用語をいくつか説明します。

用語	説明
ルート	ルートは、道路、高速道路、河川、配管など、一意の識別子と計測系を含む任意の線形フィーチャです。 ルートはルート フィーチャクラスに格納されます。
ルート フィーチャクラス	共通の測定基準を持ち、1 つのフィーチャクラスに格納されているルートの集まり (国内の高速道路網など) です。 標準のライン フィーチャクラスと異なり、ルート フィーチャクラスでは、x 座標と y 座標に加え m 座標値も格納されます (x,y,m)。
計測	X、Y 座標ではなく、線形フィーチャの始点、または線形フィーチャ沿いの任意のポイントに対して相対的な位置を表す、線形フィーチャに沿って格納される値。 メジャーはルートの頂点に M 値として格納され、 マイル、メートル、時間など、いずれかの測定単位で表されます。
M 値	ライン フィーチャに追加されるメジャー値。 M 値は、ルート フィーチャ上の各頂点の M 座標に格納されています。 M 値を使用して、ライン フィーチャ沿いの距離を表します。
イベント	イベントは、ルート フィーチャに沿って生成される線形フィーチャ、連続フィーチャ、またはポイント フィーチャです。 ルート フィーチャ上で発生した事象、またはルート フィーチャを表す事象はすべてイベントになります。 輸送の分野では、イベントの例として、舗装の状態、事故の現場、速度制限などが挙げられます。 イベントはイベント テーブルに保存されます。
イベント テーブル	イベント テーブルには、ルート フィーチャに沿って配置されているアセット、条件、およびイベントに関する情報が含まれます。 テーブルの各行はイベントを参照しており、その位置はルート フィーチャに沿ったメジャー値として表されます。 ルート イベント テーブルには、ポイント イベント テーブルとライン イベント テーブルの 2 種類があります。
ダイナミック セグメンテーション	ダイナミック セグメンテーションは、イベント テーブルで保存および管理されているイベントについて、ルート フィーチャに沿ってマップ位置を求め、それらをマップ上に表示するプロセスです。 属性値を変更するたびにライン フィーチャを分割 (セグメント化) する必要がなく、セグメントをダイナミックに特定できることから、ダイナミック セグメンテーションと呼ばれています。 ダイナミック セグメンテーションを使用すると、複数の属性セットを、始点や終点とは切り離して、既存のライン フィーチャの任意の部分に関連付けることができます。 関連付けられているライン フィーチャのジオメトリに影響を与えることなく、これらの属性を表示、検索、編集、解析できます。