ラスト マイル デリバリー解析レイヤー

ラスト マイル デリバリー解析は、最終顧客に荷物を配達する複数の車両を対象に設計された、使用例に特化した配車ルート (VRP) アルゴリズムです。 たとえば、1 か所の配送センターまたは店舗から最終顧客に配達を行う場合に使用され、ほとんどの道路で数件の顧客の場所に配達するような密度にも設定できますが、すべての道路のすべての家屋に立ち寄る目的では使用されません。

配達会社は、各ルート (配達車両と運転手) から配達される訪問先 (荷物の配達先) と、訪問先に立ち寄る順序を決定します。 目的は、地理的に密集したルートを生成することで、訪問先に最適な配達を行い、運転手が各顧客に簡単に配達でき、複数車両の全体的な運用コストを最小限に抑えることにあります。

Network Analyst ルート解析では、多くのストップに立ち寄る単一車両にとっての最適ルートを検索します。 ラスト マイル デリバリー解析と配車ルート解析では、さまざまな訪問先に配達する複数車両にとっての最適ルートを検索します。 配車ルート解析は柔軟性が高く、さまざまな制約をモデル化できますが、この柔軟性によってアルゴリズムも制限されます。 ラスト マイル デリバリー解析は、制約のサブセットをサポートしますが、サポートする制約に対して、品質とパフォーマンスに優れたアルゴリズムを提供します。

注意:
ラスト マイル デリバリー解析の最小要件は、1 つの訪問先と 1 つのルートです。 各訪問先とルートには、一意な名前が必要です。 各ルートには最早開始時間、最早開始日、最大合計時間が必要で、これらはルート フィーチャクラスで [EarliestStartTime][EarliestStartDate][MaxTotalTime] 属性を使用して指定できます。 また、これら 3 つの値はラスト マイル デリバリー レイヤー タブ[デフォルトの時刻][デフォルトの日付][最大合計時間] レイヤー プロパティとして指定することもできます。

ネットワーク解析レイヤーの作成の詳細

ラスト マイル デリバリー解析の詳細

訪問先

訪問先フィーチャクラスには、ラスト マイル デリバリー解析レイヤーの一部である訪問先が格納されます。 ルートによって荷物が配達される最終顧客の場所、または発送する荷物を積み込む最初の顧客の場所が該当します。

訪問先から積み込むアイテムまたは訪問先に配達するアイテムがある場合は、重量、体積、ユニット数など、計測値または計測値の組み合わせに基づいて、そのアイテムに 1 つ以上の最大容量を設定することができます。 検査訪問などの一部の訪問先については、配達や積み込みと関係がない場合があります。

訪問先での作業を完了するのに必要な時間であるサービス時間を、訪問先に設定することができます。 たとえば、配送トラックにおいて、1 個の家具を車両からおろして住居内に運ぶのに、20 分のサービス時間を要するとします。 サービス時間は、すべての訪問先で同じになることもあれば、訪問先ごとに異なることもあります。

特別指定を訪問先に関連付けることができます。 つまり、訪問先では、特定のスキルを身に付けた技術者 (たとえば、電気技術者) または特定の機能を備えた車両 (パワー リフトなど) を必要とする場合があります。 同じ特別指定を持つルートのみが、その訪問先に割り当てられます。

訪問先: 入力フィールド

次の表に、訪問先フィーチャクラスの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ
ObjectID

システムで管理される ID フィールド。 値は NULL にできません。

Object ID

Shape

ネットワーク解析オブジェクトの地理的な位置を示すジオメトリ フィールド。

ジオメトリ

Name

ネットワーク解析オブジェクトの名前。 名前は、一意でなければなりません。 訪問先の名前では大文字と小文字が区別されます。また、訪問先が解析対象から除外される場合でも、訪問先の名前は空白のままにしないでください。 このフィールドは主キーとして機能し、外部キーとして訪問先特別指定テーブル内の訪問先を参照するために使用されます。

Text

ServiceTime

ルートがネットワーク ロケーションを訪れたときの滞在時間。つまり、ネットワーク ロケーションのインピーダンス値を格納します。 0 または NULL 値は、ネットワーク ロケーションでサービス時間が必要ないことを表します。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

TimeWindowStart

ネットワーク ロケーションのタイム ウィンドウの開始時刻。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値を指定した場合、開始時刻は設定されません。 タイム ウィンドウは、訪問先への車両の到着が許される時間帯を示すだけです。サービス時間が完了しなければならない時間帯を示すものではありません。 サービス時間を考慮に入れ、タイム ウィンドウが終了する前に出発するには、ServiceTime 値から TimeWindowEnd 値を引き算します。

Date

TimeWindowEnd

ネットワーク ロケーションのタイム ウィンドウの終了時刻。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値を指定した場合、終了時刻は設定されません。

Date

MaxViolationTime

到着時刻がタイム ウィンドウの終了よりも後になった場合は、タイム ウィンドウが超過されたと見なされます。 このフィールドでは、訪問先のタイム ウィンドウについて最大許容超過時間を指定します。 このフィールドは値としてゼロを含むことはできますが、負の値を含むことはできません。 値がゼロの場合、タイム ウィンドウ違反は許されません。つまり、タイム ウィンドウは条件が厳しいということです。 一方、NULL 値の場合、許容超過時間は無制限です。 0 以外の値は、最大遅延時間を指定します。たとえば、タイム ウィンドウの終了時刻から最大で 30 分遅れて到着することが許されます。 フィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

InboundArriveTime

訪問先に配達されるアイテムが開始拠点で準備される時間。 この到着時間がルートの開始時間より前の場合のみ、訪問先をルートに割り当てることができます。これは、アイテムを積み込む準備ができるまで、拠点を出発することはできないためです。 このフィールドは、到着後の積み替えに関わるシナリオのモデリングに役立ちます。 たとえば、配達する小包または荷物が、午前 9 時 30 分までに到着して仕分けされる予定のインバウンド便に積み込まれているとします。マテリアルの到着前に出発するルートがこの訪問先に割り当てられないようにするために、訪問先のインバウンド到着時間を午前 9 時 30 分に設定します。

注意:
  • ルートの開始時間は、インバウンド到着時間の後に設定する必要があります。 訪問先のインバウンド到着時間の前にルートが開始する場合、訪問先をそのルートに割り当てることはできません。 ルートの開始拠点のサービス時間がインバウンド到着時間の後まで続く場合でも、その割り当ては無効になります。
  • 解析では、InboundArriveTime の値に関係なく、DeliveryQuantity_# の値を優先します。

Date

OutboundDepartTime

訪問先で積み込むアイテムが終了拠点に到着しなくてはならない時間。 指定したアウトバウンド出発時間より前にルートが訪問先に移動でき、終了拠点に到着できる場合のみ、訪問先をルートに割り当てることができます。 このフィールドは、アウトバウンド出発時刻の積み替えに関わるシナリオのモデリングに役立ちます。 たとえば、発送会社が配達トラックを使って訪問先から荷物を積み込み、拠点に運び、それを最終目的地へのルートの途中で、別の施設に送るとします。 毎日、午後 3 時に、セミトレーラーが拠点に立ち寄り、優先度の高い荷物を積み込み、それを中央処理ステーションに直接輸送します。 発送会社は、優先度の高い荷物の輸送が次の日の午後 3 時まで遅れないように、配達トラックで訪問先から優先度の高い荷物を積み込み、それを締め切りの午後 3 時より前に拠点に輸送する予定です。 このために、アウトバウンド出発時間を午後 3 時に設定します。

注意:
  • サービス時間を含むルートの終了時間は、アウトバウンド出発時間より前である必要があります。 ルートが拠点に到着しても、訪問先のアウトバウンド出発時間の前に、終了拠点のサービス時間が完了していない場合、訪問先をそのルートに割り当てることはできません。
  • 解析では、OutboundDepartTime の値に関係なく、PickupQuantity_# の値を優先します。

Date

  • DeliveryQuantity_1
  • DeliveryQuantity_2
  • DeliveryQuantity_3
  • DeliveryQuantity_4
  • DeliveryQuantity_5
  • DeliveryQuantity_6
  • DeliveryQuantity_7
  • DeliveryQuantity_8
  • DeliveryQuantity_9

配達される荷物のサイズ。 重量、体積、数量などの計測単位で容量を指定できます。 複数の配達数量がある場合、必要に応じて DeliveryQuantity_1 フィールドから DeliveryQuantity_9 フィールドを使用して指定します。 DeliveryQuanity_# が使用されている場合、PickupQuantity_# フィールドは使用できません。 解析では、すべての配達先またはすべての積み込み先のいずれかをサポートしますが、両方はサポートしません。

Double

  • PickupQuantity_1
  • PickupQuantity_2
  • PickupQuantity_3
  • PickupQuantity_4
  • PickupQuantity_5
  • PickupQuantity_6
  • PickupQuantity_7
  • PickupQuantity_8
  • PickupQuantity_9

引き取る荷物のサイズ。 重量、体積、数量などの計測単位で容量を指定できます。 複数の積み込み数量がある場合、必要に応じて PickupQuantity_1 フィールドから PickupQuantity_9 フィールドを使用して指定します。 DeliveryQuanity_# が使用されている場合、PickupQuantity_# フィールドは使用できません。 解析では、すべての配達先またはすべての積み込み先のいずれかをサポートしますが、両方はサポートしません。

Double

AnchorRule

訪問先のアンカー ルール (ルートの最初または最後の訪問先に設定する必要があるかどうか) を指定します。 特定のルートに追加で制約される場合、AssignmentRule フィールドで制御できます。 このフィールドは、次の値によって制約されます (それぞれのコード値は括弧内に示されています)。

  • [NULL] - 訪問先にアンカー制約が存在せず、最初、最後、またはその間の任意の順序に設定できます。 これがデフォルト値です。
  • [最初 (1)] - 訪問先はルート上の最初の訪問先である必要があります。
  • [最後 (2)] - 訪問先はルート上の最後の訪問先である必要があります。

Long

AssignmentRule

訪問先のルート割り当てオプションのルールを指定します。 このフィールドは、次の値によって制約されます (それぞれのコード値は括弧内に示されています)。

  • [NULL] - 解析の動作において、解析機能は、訪問先に対するルートの事前割り当て (存在する場合) を無視します。 これは、目的関数の全体の値を最小化するルートを訪問先に割り当てます。 これがデフォルト値です。
  • [ルートと関連する順序を保持 (1)] - 解析の動作において、解析機能はあらかじめ割り当てられた相対的な順序に訪問先を常に割り当てます。 この割り当てルールが守られなかった場合は、訪問先違反が発生します。 この設定では、相対的な順序は保持されますが、絶対的な順序は保持されません。
  • [ルートを保持 (2)] - 解析の動作において、解析機能はあらかじめ割り当てられたルートに訪問先を常に割り当てます。 順序値が指定されている場合、ルートの最初の構築に使用されます。 訪問先を指定のルートに割り当てできない場合は、訪問先違反が発生します。
  • [割り当て解除 (3)] - 訪問先は割り当てられたルートから削除されます。

Long

ネットワーク ロケーション フィールド

  • SourceID
  • SourceOID
  • PosAlong
  • SideOfEdge
  • SnapX
  • SnapY
  • SnapZ
  • DistanceToNetworkInMeters

これらのフィールドを組み合わせて、オブジェクトが配置されているネットワーク上のポイントを表します。

ネットワーク上での入力の特定の詳細

  • Long
  • Long
  • Double
  • Long
  • Double
  • Double
  • Double
  • Double

CurbApproach

車両がネットワーク ロケーションに到着する方向およびネットワーク ロケーションから出発する方向を指定します。 値のオプションは次のとおりです (それぞれのコード値は括弧内に示されています)。

  • [車両の両側 (0)] - ネットワーク ロケーションにおいて、車両はどちらの方向でも到着および出発できます。 U ターンは許可されます。 車両がストップで U ターンできる場合または車道や駐車場で方向転換できる場合は、この設定を選択します。
  • [車両の右側 (1)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するとき、およびネットワーク ロケーションから出発するときに、アプローチを車両の右側に制限します。 U ターンは許可されません。
  • [車両の左側 (2)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するとき、およびネットワーク ロケーションから出発するときに、アプローチを車両の左側に制限します。 U ターンは許可されません。
  • [U ターンを許可しない (3)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するときはどちらの側でも到着できますが、方向転換せずに出発する必要があります。

U ターン ポリシーの詳細

Long

訪問先: 入力/出力フィールド

次の表に、訪問先フィーチャクラスの入力/出力フィールドの説明を示します。

入力/出力フィールド説明データ タイプ

RouteName

訪問先が割り当てられるルートの名前。 このフィールドを入力フィールドとして使用し、訪問先を特定のルートにあらかじめ割り当てておきます。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値の場合、訪問先はどのルートにもあらかじめ割り当てられず、解析機能が訪問先にとって最良のルート割り当てを決定します。 このフィールドを NULL に設定した場合は、順序フィールドも NULL に設定する必要があります。 RouteName フィールドは、ルート クラスの Name フィールドに対する外部キーです。 解析の後、訪問先のルートが解析されると、RouteName フィールドには訪問先が割り当てられるルートの名前が入ります。

Text

Sequence

訪問先に割り当てられたルートでの訪問先の順序。 入力フィールドとしてこのフィールドを使用して、ルート上での訪問先の相対的な順序を指定します。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は、訪問先をルート上のどこにでも配置できることを示します。 入力される順序の値は、負でなく、各ルートに対して一意である必要があります (拠点立ち寄り状況および訪問先の間で共有される)。ただし、0 から開始する必要も連続している必要もありません。 解析の後、Sequence フィールドには、割り当てられたルート上での訪問先の順序の値が入ります。 ルートに対して出力される順序の値は、拠点立ち寄り状況および訪問先の間で共有されます。 順序は 0 (開始拠点) から始まり、連続的な値となります。 ルートは常に拠点から始まるので (仮想拠点でも同様)、ルート解析対象の訪問先に対して出力される最小限の順序の値は 1 となります。

Long

Status

ネットワーク上の位置を基準としたその地点のステータスと解析の結果を指定します。 出力される可能性のある値は次のとおりです。

  • [0 (OK)] - その地点がネットワーク上で特定されました。
  • [1 (未配置)] - その地点はネットワーク上で特定されなかったため、解析の対象外となりました。
  • [2 (ネットワーク エレメントが未配置)] - その地点のネットワーク ロケーション フィールドで特定されたネットワーク エレメントが見つかりません。 これは、その地点があるはずのネットワーク エレメントが削除され、ネットワーク ロケーションが再計算されなかった場合に発生する可能性があります。
  • [3 (エレメントを通過できない)] - その地点があるネットワーク エレメントを通過できません。 この状態は、規制属性によってエレメントが規制されている場合に発生する可能性があります。
  • [4 (無効なフィールド値)] - フィールド値が、範囲またはコード値ドメインから外れています。 たとえば、正の数値が必要な箇所に負の数値が存在しています。
  • [5 (未到達)] - 解析でその地点に到着できません。 他の入力から切り離された別個のネットワーク領域にその地点が存在するか、バリアまたは制限によってその地点との往来が禁止されています。
  • [6 (タイム ウィンドウ違反)] - 指定されたタイム ウィンドウ内にその地点に到着できませんでした。 このステータスは、タイム ウィンドウをサポートしているネットワーク解析タイプにのみ適用されます。
  • [7 (最寄りの位置にない)] - 規制またはバリアによって、その地点に最も近いネットワーク ロケーションを通過できません。このため、代わりに、最も近い通過可能なネットワーク フィーチャ上にその地点が配置されました。

タイム ウィンドウが使用され、ルートが早く、または遅く到着する場合、値はタイム ウィンドウ違反 (6) に変わります。

Long

訪問先: 出力フィールド

次の表に、訪問先フィーチャクラスの出力フィールドの説明を示します。

出力フィールド説明データ タイプ

  • ViolatedConstraint_1
  • ViolatedConstraint_2
  • ViolatedConstraint_3
  • ViolatedConstraint_4

このフィールドは、制約違反のサマリーを含み、解析の実行後に設定されます。 各フィールドには、違反が 1 つ含まれます。 訪問先に複数の違反が含まれる場合、次の ViolatedConstraint_# フィールドが使用されます。

  • [MaxOrderCount が超過 (0)] - 訪問先を割り当てるとルートの MaxOrderCount フィールド値によって指定された、ルートに割り当て可能な訪問先の最大数を超過するので、あらかじめ割り当てられている訪問先をルートに割り当てることができなくなります。
  • [Capacities が超過 (1)] - 訪問先を割り当てるとルートの Capacities フィールド値によって指定された合計ルート容量を超過するので、あらかじめ割り当てられている訪問先をルートに割り当てることができなくなります。
  • [MaxTotalTime が超過 (2)] - 開始拠点から終了拠点までの移動時間、両方の拠点でのサービス時間と待ち時間、および休憩時間の合計が、ルートの MaxTotalTime フィールド値によって指定されたルートの合計時間を超過しています。
  • [MaxTotalTravelTime が超過 (3)] - 開始拠点から終了拠点までの移動時間がルートの MaxTotalTravelTime フィールド値によって指定されたルートの合計移動時間を超過しています。
  • [MaxTotalDistance が超過 (4)] - 開始拠点から終了拠点までの移動距離がルートの MaxTotalDistance フィールド値によって指定されたルートの合計移動距離を超過しています。
  • [ハード タイム ウィンドウ (5)] - ルートと関連付けられた開始拠点、終了拠点、または休憩にはハード タイム ウィンドウ違反が存在します。
  • [特別指定の不一致 (6)] - 訪問先で必要とされる特別指定が対象ルートで見つかりません。
  • [ハード ルート ゾーン (7)] - あらかじめルートに割り当てられた訪問先がハード ルート ゾーンの範囲内にありません。
  • [到達できない (10)] - あらかじめ割り当てられた訪問先は、このルートでは到達できないネットワーク エレメントに配置されています。
  • [InboundArriveTime または OutboundDepartTime の訪問先違反 (15)] - インバウンド到着時刻またはアウトバウンド出発時刻の制限内に訪問先にサービスを提供できませんでした。 この違反は、すべてのルートの LatestStartTime フィールドの値が InboundArriveTime の値よりも前であるか、どのルートも訪問先の OutboundDepartTime 値の前に拠点に到達できない場合に発生します。
  • [最初/最後にアンカーできない (16)] - 訪問先に最初にアンカーまたは最後にアンカーの割り当てルールがありますが、解析ではこの制約を適用できませんでした。 この違反は、最初にアンカーの訪問先の数または、最後にアンカーの訪問先の数が使用可能なルートの数より多い場合に発生します。

Long

FromPrevTravelTime

前のストップから現在のストップまでの移動時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

FromPrevDistance

前のストップから現在のストップまでの移動距離。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの距離フィールドの単位プロパティで指定します。

Double

ArriveCurbApproach

車両がネットワーク ロケーションに到着するときに、アプローチが存在する車両の側。 ネットワーク ロケーションの CurbApproach の値が車両の右側に設定されている場合、解析後の ArriveCurbApproach の値は車両の右側になります。 一方、CurbApproach の値が車両の両側または U ターンを許可しないに設定されている場合、ArriveCurbApproach の値はパス全体が最短となるように右側または左側のどちらかに決定されます。

Long

DepartCurbApproach

車両がネットワーク ロケーションに出発するときに、アプローチが存在する車両の側。 ネットワーク ロケーションの CurbApproach の値が車両の右側に設定されている場合、解析後の DepartCurbApproach の値は車両の右側になります。 一方、CurbApproach の値が車両の両側または U ターンを許可しないに設定されている場合、DepartCurbApproach の値はパス全体が最短となるように右側または左側のどちらかに決定されます。

Long

ArriveTime

訪問先に到着した時刻を示す日時の値。 ルートは、訪問先にそのタイム ウィンドウが始まる前に到着することがあります。この場合、訪問先では待ち時間が発生します。 ソフト タイム ウィンドウが設定されている訪問先については、タイム ウィンドウの終了後に訪問先にルートが到着することがあります。この場合、訪問先では超過時間が発生します。 この到着時間には、解析が最適化の際に使用した移動時間が反映されます。 ネットワークに交通量データが含まれている場合、解析では 1 日の平均移動時間を使用します。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時間値のタイム ゾーンは訪問先が配置されているネットワーク エレメントから取得されます。

Date

DepartTime

訪問先の出発時間を示す日時の値。 ルートは、サービスが完了すると訪問先を出発します。 この出発時間には、解析が最適化の際に使用した移動時間が反映されます。 ネットワークに交通量データが含まれている場合、解析では 1 日の平均移動時間を使用します。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時間値のタイム ゾーンは訪問先が配置されているネットワーク エレメントから取得されます。

Date

WaitTime

訪問先での待ち時間または待ち合わせ時間。 たとえば、ルートが訪問先にてタイム ウィンドウが開くまで待機する必要がある場合は、待ち時間の値が使用されます。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

ViolationTime

訪問先のタイム ウィンドウの終了から、ルート車両の到着までの経過時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

拠点

拠点フィーチャクラスには、特定のラスト マイル デリバリー解析レイヤーの一部である拠点が格納されます。 拠点とは、車両が就業日の初めに出発し、就業日の終わりに戻ってくる場所です。 拠点は、車両に荷物が積まれ (配達の場合)、車両から荷物が降ろされる (引き取りの場合) 場所です。 ラスト マイル デリバリー解析では、ルートはすべて同じ拠点の場所で開始し、同じ拠点の場所で終了する必要があります。 ただし、開始拠点と終了拠点には異なる場所を指定でき、解析で明示的に指定されていない仮想拠点の場所としてモデル化することもできます。

拠点: 入力フィールド

次の表に、拠点フィーチャクラスの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

Shape

ネットワーク解析オブジェクトの地理的な位置を示すジオメトリ フィールド。

ジオメトリ

Name

ネットワーク解析オブジェクトの名前。 このフィールドは主キーです。ルート フィーチャ レイヤーおよび拠点立ち寄り状況フィーチャ レイヤーでは、外部キーとして使用して拠点を参照します。 拠点の名前では大文字と小文字が区別されます。また、空白以外の一意の値にする必要があります。

Text

ネットワーク ロケーション フィールド

  • SourceID
  • SourceOID
  • PosAlong
  • SideOfEdge
  • SnapX
  • SnapY
  • SnapZ
  • DistanceToNetworkInMeters

これらのフィールドを組み合わせて、オブジェクトが配置されているネットワーク上のポイントを表します。

ネットワーク上での入力の特定の詳細

  • Long
  • Long
  • Double
  • Long
  • Double
  • Double
  • Double
  • Double

CurbApproach

車両がネットワーク ロケーションに到着する方向およびネットワーク ロケーションから出発する方向を指定します。 値のオプションは次のとおりです (それぞれのコード値は括弧内に示されています)。

  • [車両の両側 (0)] - ネットワーク ロケーションにおいて、車両はどちらの方向でも到着および出発できます。 U ターンは許可されます。 車両がストップで U ターンできる場合または車道や駐車場で方向転換できる場合は、この設定を選択します。
  • [車両の右側 (1)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するとき、およびネットワーク ロケーションから出発するときに、アプローチを車両の右側に制限します。 U ターンは許可されません。
  • [車両の左側 (2)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するとき、およびネットワーク ロケーションから出発するときに、アプローチを車両の左側に制限します。 U ターンは許可されません。
  • [U ターンを許可しない (3)] - 車両がネットワーク ロケーションに到着するときはどちらの側でも到着できますが、方向転換せずに出発する必要があります。
U ターン ポリシーの詳細

Long

拠点: 入力/出力フィールド

次の表に、拠点フィーチャクラスの入力/出力フィールドの説明を示します。

入力/出力フィールド説明データ タイプ

Status

ネットワーク上の位置を基準としたその地点のステータスと解析の結果を指定します。 出力される可能性のある値は次のとおりです。

  • [0 (OK)] - その地点がネットワーク上で特定されました。
  • [1 (未配置)] - その地点はネットワーク上で特定されなかったため、解析の対象外となりました。
  • [2 (ネットワーク エレメントが未配置)] - その地点のネットワーク ロケーション フィールドで特定されたネットワーク エレメントが見つかりません。 これは、その地点があるはずのネットワーク エレメントが削除され、ネットワーク ロケーションが再計算されなかった場合に発生する可能性があります。
  • [3 (エレメントを通過できない)] - その地点があるネットワーク エレメントを通過できません。 この状態は、規制属性によってエレメントが規制されている場合に発生する可能性があります。
  • [4 (無効なフィールド値)] - フィールド値が、範囲またはコード値ドメインから外れています。 たとえば、正の数値が必要な箇所に負の数値が存在しています。
  • [5 (未到達)] - 解析でその地点に到着できません。 他の入力から切り離された別個のネットワーク領域にその地点が存在するか、バリアまたは制限によってその地点との往来が禁止されています。
  • [6 (タイム ウィンドウ違反)] - 指定されたタイム ウィンドウ内にその地点に到着できませんでした。 このステータスは、タイム ウィンドウをサポートしているネットワーク解析タイプにのみ適用されます。
  • [7 (最寄りの位置にない)] - 規制またはバリアによって、その地点に最も近いネットワーク ロケーションを通過できません。このため、代わりに、最も近い通過可能なネットワーク フィーチャ上にその地点が配置されました。

タイム ウィンドウが使用され、ルートが早く、または遅く到着する場合、値はタイム ウィンドウ違反 (6) に変わります。

Long

ルート

ルート フィーチャクラスには、車両や運転手の特性を示すルートが格納されます。 ルートには、開始拠点と終了拠点のサービス時間、固定または可変の開始時間、時間ベースの運用コスト、距離ベースの運用コスト、複数の容量、運転手の就業日に関するさまざまな制約などを含めることができます。

ルート: 入力フィールド

次の表に、ルート フィーチャクラスの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

Name

ネットワーク解析オブジェクトの名前。

このフィールドは主キーです。訪問先、拠点立ち寄り状況、フィーチャ レイヤー、およびルート特別指定テーブルでは、外部キーとして使用されます。 ルートの名前では大文字と小文字が区別されます。また、ルートが解析の対象から除外される場合でも、ルートの名前は空白のままにしないでください。 名前は、一意でなければなりません。

Text

StartDepotName

ルートの開始拠点の名前。

すべてのルートの開始拠点は同じである必要があります。 これらはすべて拠点クラスで指定された同じ場所か、すべて NULL のままにすることができます。 開始拠点と終了拠点は、異なっていてもかまいません。

このフィールドは、拠点クラスの Name フィールドに対する外部キーです。 拠点オブジェクトはあらかじめ存在している場合に限り、StartDepotName ドロップダウン リストに表示されます。 StartDepotName の値が NULL の場合、ルートは指定されている最初の訪問先から始まります。 開始拠点を省略するのは、車両の出発点が不明か、ルート解析に関係ない場合に有効です。

訪問先/拠点が複数のタイム ゾーンにある場合、仮想の開始拠点は使用できません。 ルートが配達を行っていて、StartDepotName が NULL の場合、荷物はルートの開始前に仮想拠点で車両に積み込まれるものと想定されます。

Text

EndDepotName

ルートの終了拠点の名前。

すべてのルートの終了拠点は同じである必要があります。 これらはすべて拠点クラスで指定された同じ場所か、すべて NULL のままにすることができます。 開始拠点と終了拠点は、異なっていてもかまいません。

このフィールドは、拠点クラスの Name フィールドに対する外部キーです。 拠点オブジェクトはあらかじめ存在している場合に限り、EndDepotName ドロップダウン リストに表示されます。

Text

StartDepotServiceTime

開始拠点でのサービス時間。 このフィールドを使用して、車両に荷物を積み込むのに要する時間をモデリングします。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値はサービス時間がゼロであることを示します。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

注意:

開始拠点と終了拠点でのサービス時間は固定値で (StartDepotServiceTime および EndDepotServiceTime フィールドの値で指定)、ルートの実際の積み込み時間は考慮されません。 たとえば、開始拠点で車両への積み込みにかかる時間は、訪問先のサイズによって異なります。 したがって、拠点のサービス時間に満載の積荷または平均的な積荷に応じた値を指定するか、独自に見積もりを行います。

Double

EndDepotServiceTime

終了拠点でのサービス時間。 このフィールドを使用して、車両から荷物を降ろすのに要する時間をモデリングします。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値はサービス時間がゼロであることを示します。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

注意:

開始拠点と終了拠点でのサービス時間は固定値で (StartDepotServiceTime および EndDepotServiceTime フィールドの値で指定)、ルートの実際の積み込み時間は考慮されません。 たとえば、開始拠点で車両への積み込みにかかる時間は、訪問先のサイズによって異なります。 したがって、拠点のサービス時間に満載の積荷または平均的な積荷に応じた値を指定するか、独自に見積もりを行います。

Double

EarliestStartDate

ルートにおいて許容される最も早い開始日。 このフィールドは、解析で EarliestStartTime の値と一緒に使用され、ルートを開始する必要がある最も早い日時を示します。 このフィールドまたは [RouteStartDate] レイヤー プロパティを設定する必要があります。 このフィールドを NULL のままにすると、[RouteStartDate] の値がルートに使用されます。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを持つネットワーク データセットを使用する場合、EarliestStartTime のタイム ゾーンは開始拠点が配置されているエッジまたはジャンクションのタイム ゾーンと同じになります。

Date Only

EarliestStartTime

ルートにおいて許容される最も早い開始時刻。 このフィールドは、解析で EarliestStartDate の値と一緒に使用され、ルートを開始する必要がある最も早い日時を示します。 このフィールドまたは [RouteStartTime] レイヤー プロパティを設定する必要があります。 このフィールドを NULL のままにすると、[RouteStartTime] の値がルートに使用されます。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを持つネットワーク データセットを使用する場合、EarliestStartTime のタイム ゾーンは開始拠点が配置されているエッジまたはジャンクションのタイム ゾーンと同じになります。

Time Only

StartFlexibility

ルートを開始できる最も早い開始時刻からの経過時間。 この値は、開始時刻に柔軟性がないことを意味する NULL かゼロ、または正の数を指定できます。

このフィールドの値の単位は、解析オブジェクトの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

ArriveDepartDelay

車両を通常の移動速度まで加速し、停止するまで減速し、ネットワークに出入りする (たとえば、駐車場に出入りする) のに必要な移動時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。 ArriveDepartDelay 値を含めることにより、解析で、物理的に一致する訪問先にサービスを提供するために多くのルートを送り出すことがなくなります。 このフィールドのコストは、一致しない訪問先および拠点への訪問の間に発生します。 たとえば、ルートが拠点から出発し、最初の訪問先を訪問したときに、到着と出発の遅延の合計が移動時間に追加されます。 最初の訪問先から 2 番目の訪問先まで移動するときにも同じことが起こります。 2 番目と 3 番目の訪問先が一致している場合、車両は移動する必要がないため、この間については ArriveDepartDelay 値は追加されません。

たとえば、1 つの高層ビル内に 5 つの一致する訪問先があり、それらが 3 つの異なるルートでサービスを提供されているとします。 この場合は、到着と出発の遅延が 3 回発生します。つまり、3 人の運転手が駐車場所を見つけ、同じ建物に入ることが必要になります。 しかし、これらの訪問先に 1 つのルートでサービスを提供できれば、駐車して建物に入る運転手は 1 人だけになり、到着と出発の遅延の発生も 1 回だけになります。 解析ではコストの最小化が図られるため、到着と出発の遅延を抑えるために、単一ルートのオプションが使用されます (特別指定、タイム ウィンドウ、最大容量などの制約によって、複数のルートが必要になる場合があります)。

Double

  • Capacity_1
  • Capacity_2
  • Capacity_3
  • Capacity_4
  • Capacity_5
  • Capacity_6
  • Capacity_7
  • Capacity_8
  • Capacity_9

車両で運送可能な最大の容量 (たとえば、体積、重量、数量)。 複数の最大容量がある場合、必要に応じて Capacity_1 フィールドから Capacity_9 フィールドを使用して指定します。

注意:

空の文字列または NULL 値は、無限に相当します。 最大容量を負の値とすることはできません。

Double

FixedCost

ルートがソリューションで使用される (つまり、訪問先がソリューションに割り当てられている) 場合に限り適用される金銭上の固定コスト。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は固定コストがゼロであることを示します。 このコストは、ルートの合計運用コストの一部です。

Double

CostPerUnitTime

合計ルート所要時間 (移動時間、訪問先および拠点でのサービス時間と待機時間を含む) に対して作業の単位時間ごとに適用される金銭上のコスト。 このフィールドは NULL 値を含むことができず、デフォルト値は 1 となります。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

CostPerUnitDistance

ルート長 (合計移動距離) に対して、移動距離の単位ごとに適用される金銭上のコスト。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値はコストがゼロであることを示します。 距離の単位は、解析レイヤーの [距離フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

OvertimeStartTime

規定労働時間の長さで、この時間を超過すると規定外労働時間の計算が開始されます。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は規定外労働時間が適用されないことを示します。 OvertimeStartTime 値が含まれる場合、値はゼロより大きく MaxTotalTime 値未満でなければなりません。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

CostPerUnitOvertime

規定外労働時間の単位時間ごとに適用される金銭上のコスト。 これは、OvertimeStartTime も NULL の場合は、NULL 値のみを含むことができます。それ以外の場合は、CostPerUnitTime より大きい正の値である必要があります。

Double

MaxOrderCount

ルートに組み込むことができる訪問先の最大数。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値はルートで 1 日に訪問できる訪問先の数に制約がないことを示します。

Long

MaxTotalTime

ルートの最大許容所要時間。 ルートの所要時間には、移動時間に加えて、訪問先および拠点でのサービス時間および待ち時間も含まれます。

このフィールドまたは解析オブジェクトの [maxRouteTotalTime] プロパティを設定する必要があります。 このフィールドを NULL のままにすると、[maxRouteTotalTime] プロパティに設定されたデフォルト値がルートに使用されます。

Double

MaxTotalTravelTime

ルートの最大許容移動時間。 移動時間に含まれるのはネットワークの走行に費やされた時間だけで、サービス時間または待ち時間は含まれません。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は最大許容移動時間に制約がないことを示します。 このフィールド値は、MaxTotalTime フィールド値より小さくする必要があります。

Double

MaxTotalDistance

ルートへの最大許容移動距離。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は最大許容移動時間に制約がないことを示します。

このフィールドの単位は、[距離フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

ZoneName

このルートに使用されるゾーンの名前。 これらは、このルートの担当領域を指定するゾーンです。 ZoneName ゾーン クラスの Name フィールドに対する外部キーです。 このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値はこのルートにルート ゾーンが存在しないことを示します。

Text

IsHardZone

ルート ゾーンがハード ゾーンであるかどうかを指定します。 デフォルト値は [NULL] です。

[True(1)] はルート ゾーンがハード ルート ゾーンであることを示します。つまり、ルート ゾーン ポリゴンの外にある訪問先をルートに割り当てることはできません。 [False(0)] は訪問先をルートに割り当てることはできますが、訪問先へのサービス提供のコストはルート ゾーンからのユークリッド距離に基づく関数によって重み付けされます。 ソフト ゾーンから訪問先までの直線距離が長くなるに従い、訪問先をルートに割り当てる機会が低くなることを意味しています。

Long

AssignmentRule

解析時にルートを使用できるかどうかを指定します。 このフィールドは、値のドメインによって制約されます。設定可能な値は次のとおりです。

  • [NULL] - ルートに新しい訪問先を追加できます。 これがデフォルト値です。
  • [クローズド(1)] -ルートに新しい訪問先を追加できませんが、順序の変更や出力の更新を行うことはできます。
  • [含まない(2)] - ルートは解析操作に含まれません。 このルートの出力は更新されません。 対応するルートを含む訪問先もルートから除外され、それらの訪問先からの出力は更新されません。

Long

ルート: 出力フィールド

次の表に、ルート フィーチャクラスの出力フィールドの説明を示します。

出力フィールド説明データ タイプ

Shape

ルートのライン形状。 解析レイヤーの [出力形状のタイプ] プロパティを [なし] に設定した場合、形状は表示されません。 [出力形状のタイプ] プロパティを [直線] に設定すると、連続的な立ち寄り先の各ペアを接続する直線が表示されます。 [正確な形状] は、ネットワーク上の対応するルートをトレースするラインを返します。

ジオメトリ

  • ViolatedConstraint_1
  • ViolatedConstraint_2
  • ViolatedConstraint_3
  • ViolatedConstraint_4

このフィールドは、制約違反のサマリーを含み、解析の実行後に設定されます。 各フィールドには、違反が 1 つ含まれます。 訪問先に複数の違反が含まれる場合、次の ViolatedConstraint_# フィールドが使用されます。

  • [MaxOrderCount が超過 (0)] - 訪問先を割り当てるとルートの MaxOrderCount フィールド値によって指定された、ルートに割り当て可能な訪問先の最大数を超過するので、あらかじめ割り当てられている訪問先をルートに割り当てることができなくなります。
  • [Capacities が超過 (1)] - 訪問先を割り当てるとルートの Capacities フィールド値によって指定された合計ルート容量を超過するので、あらかじめ割り当てられている訪問先をルートに割り当てることができなくなります。
  • [MaxTotalTime が超過 (2)] - 開始拠点から終了拠点までの移動時間、両方の拠点でのサービス時間と待ち時間、および休憩時間の合計が、ルートの MaxTotalTime フィールド値によって指定されたルートの合計時間を超過しています。
  • [MaxTotalTravelTime が超過 (3)] - 開始拠点から終了拠点までの移動時間がルートの MaxTotalTravelTime フィールド値によって指定されたルートの合計移動時間を超過しています。
  • [MaxTotalDistance が超過 (4)] - 開始拠点から終了拠点までの移動距離がルートの MaxTotalDistance フィールド値によって指定されたルートの合計移動距離を超過しています。
  • [ハード タイム ウィンドウ (5)] - ルートと関連付けられた開始拠点、終了拠点、または休憩にはハード タイム ウィンドウ違反が存在します。
  • [特別指定の不一致 (6)] - 訪問先で必要とされる特別指定が対象ルートで見つかりません。
  • [ハード ルート ゾーン (7)] - あらかじめルートに割り当てられた訪問先がハード ルート ゾーンの範囲内にありません。
  • [到達できない (10)] - あらかじめ割り当てられた訪問先は、このルートでは到達できないネットワーク エレメントに配置されています。
  • [InboundArriveTime または OutboundDepartTime の訪問先違反 (15)] - インバウンド到着時刻またはアウトバウンド出発時刻の制限内に訪問先にサービスを提供できませんでした。 この違反は、すべてのルートの LatestStartTime フィールドの値が InboundArriveTime の値よりも前であるか、どのルートも訪問先の OutboundDepartTime 値の前に拠点に到達できない場合に発生します。
  • [最初/最後にアンカーできない (16)] - 訪問先に最初にアンカーまたは最後にアンカーの割り当てルールがありますが、解析ではこの制約を適用できませんでした。 この違反は、最初にアンカーの訪問先の数または、最後にアンカーの訪問先の数が使用可能なルートの数より多い場合に発生します。

Long

OrderCount

ルートに割り当てられる訪問先の数。

Long

TotalCost

ルートの合計運用コストです。これは、FixedCostフィールド、RegularTimeCost フィールド、OvertimeCost フィールド、DistanceCost フィールドの合計です。

Double

RegularTimeCost

規定労働時間のコスト。

Double

OvertimeCost

規定外労働のコスト。

Double

DistanceCost

TotalDistance フィールド値と CostPerUnitDistance フィールド値を掛け算して得られる距離のコスト要素。

Double

TotalTime

合計ルート所要時間。 これには、移動時間に加えて、訪問先および拠点でのサービス時間と待ち時間も含まれます。 TotalTime の値は次のフィールドの合計です。StartDepotServiceTimeEndDepotServiceTimeTotalOrderServiceTimeTotalWaitTime、および TotalTravelTime。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

TotalOrderServiceTime

ルート上のすべての訪問先で費やされる合計サービス時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

TotalTravelTime

ルートの合計移動時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

TotalDistance

ルートの合計移動距離。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [距離フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

StartTime

ルートの開始時刻。

複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時間値のタイム ゾーンは開始拠点が配置されているネットワーク エレメントから取得されます。

Date

EndTime

ルートの終了時刻。

ルートは、終了拠点でのサービス完了時に終了します。 この終了時間には、解析が最適化の際に使用した移動時間が反映されます。

ネットワークに交通量データが含まれている場合、解析では 1 日の平均移動時間を使用します。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時間値のタイム ゾーンは終了拠点が配置されているネットワーク エレメントから取得されます。

Date

TotalWaitTime

ルート上のすべての訪問先での合計待ち時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

TotalViolationTime

ルート上のすべての訪問先での合計超過時間。 このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

Zones

ゾーン フィーチャクラスは、担当領域を指定します。 ゾーン フィーチャクラスはポリゴン フィーチャです。ゾーン フィーチャクラスを使用して、領域内にある訪問先または領域の近くにある訪問先にのみサービスを提供するようにルートを制限します。

ゾーン: 入力フィールド

次の表に、ゾーン フィーチャクラスの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

Shape

ネットワーク解析オブジェクトの地理的な位置を示すジオメトリ フィールド。

ジオメトリ

Name

ゾーンの名前。

名前フィールドは、複数のルートに使用できるため、ゾーンの説明に役立ちます。 名前は、一意でなければなりません。 名前では大文字と小文字が区別され、空白にすることはできません。 このフィールドは主キーです。ルート フィーチャ レイヤーでは、外部キーとして使用されます。

Text

拠点立ち寄り状況

ルートが拠点で開始または終了したときに、拠点立ち寄り状況が作成されます。 拠点立ち寄り状況オブジェクトは、ルートが拠点を訪問した理由と、そこで行われたことに関する情報を提供します。 拠点での積み込みまたは荷降ろしの量は、拠点立ち寄り状況のプロパティに記録されます。 解析の解釈に役立つ追加情報も含められます。

拠点立ち寄り状況フィーチャは解析操作時にのみ作成されるため、解析プロセスの実行前には解析クラスは常に空です。

拠点立ち寄り状況: 入力/出力フィールド

次の表に、拠点立ち寄り状況フィーチャクラスの出力フィールドの説明を示します。

出力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

Shape

ネットワーク解析オブジェクトの地理的な位置を示すジオメトリ フィールド。

ジオメトリ

DepotName

立ち寄る拠点の名前。 このフィールドは、拠点ネットワーク解析クラスの Name フィールドに対する外部キーです。

ルートが仮想拠点を使用する場合、つまりルートが拠点ではなく、訪問先で開始または終了する場合、DepotName は NULL になります。

Text

VisitType

この拠点に立ち寄った理由を示します。 このフィールドは、値のドメインによって制約されます。

  • 1: 開始拠点
  • 2: 終了拠点

Long

RouteName

この立ち寄りを含むルートの名前。 このフィールドは、ルート フィーチャ レイヤーの Name フィールドに対する外部キーです。

Text

Sequence

ルート上で立ち寄った拠点の順序。 ルートに対して出力される順序の値は、拠点立ち寄り状況または訪問先の間で共有され、0 (開始拠点) から始まり、連続的な値となります。

Long

ServiceTime

拠点でのサービス時間 (積み込みや荷降ろしなど)。

このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

FromPrevTravelTime

前の立ち寄り地点から拠点までのルートの移動時間。

このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [時間フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

FromPrevDistance

前の立ち寄り地点から拠点までのルートの移動距離。

このフィールドの値の単位は、解析レイヤーの [距離フィールドの単位] プロパティで指定します。

Double

ArriveTime

拠点への到着時間。 この到着時間には、解析が最適化の際に使用した移動時間が反映されます。

ネットワークに交通量データが含まれている場合、解析では 1 日の平均移動時間を使用します。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時間値のタイム ゾーンは拠点が配置されているネットワーク エレメントから取得されます。

Date

DepartTime

拠点からの開始時刻。

複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを使用するとき、この時刻値のタイム ゾーンは拠点が配置されているネットワーク エレメントと同じになります。

Date

  • LoadedQuantity_1
  • LoadedQuantity_2
  • LoadedQuantity_3
  • LoadedQuantity_4
  • LoadedQuantity_5
  • LoadedQuantity_6
  • LoadedQuantity_7
  • LoadedQuantity_8
  • LoadedQuantity_9

拠点で積み込まれる荷物の量 (たとえば、体積、重量、数量)。 複数の量がある場合、LoadedQuantity_1 フィールドから LoadedQuantity_9 フィールドの値は、ルート入力テーブルの一致する Capacity_1 フィールドから Capacity_9 フィールドの値に対応します。

Double

  • UnloadedQuantity_1
  • UnloadedQuantity_2
  • UnloadedQuantity_3
  • UnloadedQuantity_4
  • UnloadedQuantity_5
  • UnloadedQuantity_6
  • UnloadedQuantity_7
  • UnloadedQuantity_8
  • UnloadedQuantity_9

拠点で降ろされる荷物の量 (たとえば、体積、重量、数量)。 複数の量がある場合、UnloadedQuantity_1 フィールドから UnloadedQuantity_9 フィールドの値は、ルート入力テーブルの一致する Capacity_1 フィールドから Capacity_9 フィールドの値に対応します。

Double

特別指定

訪問先特別指定とルート特別指定は、訪問先が要求しており、かつルートが対応可能な特別指定をリストした 2 つのテーブルです。 ルートは、訪問先が必要としている特殊な条件をすべてサポートしている場合に限り、その訪問先にサービスを提供できます。

訪問先では、特定のスキルを身に付けた技術者または特定の機能を備えた車両を必要とする場合があります。 まず、そうしたスキルや機能などを訪問先特別指定テーブルに追加して、モデル化します。 次に、ルートがサポートしている特別指定をルート特別指定に追加します。 解析を行うと、ある特別指定を必要とする訪問先と、それを提供できるルートがマッチングされます。

訪問先特別指定: 入力フィールド

次の表に、訪問先特別指定テーブルの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

OrderName

訪問先の名前。

このフィールドは、訪問先ネットワーク解析クラスの Name フィールドに対する外部キーです。

Text

SpecialtyName

特別指定の名前。

これは、訪問先に必要な特別指定を示します。 1 行につき 1 件の特別指定しか入力できません。 訪問先に特別指定を追加する必要があれば、新しい行を作成します。

特別指定の名前にはスペースを含めることはできません。 たとえば、senior technician の特別指定は「SeniorTechnician」と入力します。 特別指定の名前では大文字と小文字が区別され、空白にすることはできません。

Text

ルート特別指定: 入力フィールド

次の表に、ルート特別指定テーブルの入力フィールドの説明を示します。

入力フィールド説明データ タイプ

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Object ID

RouteName

ルートの名前。

このフィールドは、ルート ネットワーク解析クラスの Name フィールドに対する外部キーです。

Text

SpecialtyName

特別指定の名前。

これは、ルートがサポートする特別指定を示します。 1 行につき 1 件の特別指定しか入力できません。 ルートが複数の特別指定をサポートする場合は、新しい行を作成します。

特別指定の名前にはスペースを含めることはできません。 たとえば、senior technician の特別指定は「SeniorTechnician」と入力します。 特別指定の名前では大文字と小文字が区別され、空白にすることはできません。

Text

ポイント バリア、ライン バリア、ポリゴン バリア

バリアは、ネットワークの一部を一時的に制限したり、ネットワークの一部にインピーダンスを追加したり、インピーダンスの値を増減したりします。 新しいネットワーク解析レイヤーが作成されるとき、バリア クラスは空です。 バリア クラスは、オブジェクトを追加するときにだけ設定されます。ただし、バリアの追加は必須ではありません。

バリアはすべてのネットワーク解析レイヤーで使用できます。これらについては別のトピックで説明します。

バリアの詳細

ラスト マイル デリバリー解析レイヤーのプロパティ

解析レイヤーで設定できるパラメーターを以下に示します。 [ラスト マイル デリバリー レイヤー] タブにあり、[コンテンツ] ウィンドウでラスト マイル デリバリー レイヤーまたはそのサブレイヤーのいずれかが選択されている場合にのみ使用できます。

ラスト マイル デリバリー レイヤー タブ

解析

このセクションのオプションを使用して、クレジットを推定し、解析を実行します。

解析セクション

実行

入力フィーチャを読み込み、解析プロパティを設定したら、[実行] ボタンをクリックして、解析を実行します。 解析でクレジットが使用され、解析で推定されるクレジット数が使用可能なクレジットを超える場合は、解析をブロックするエラー メッセージ、または解析を続行するかどうかを選択する警告メッセージが表示されます。

実行ボタンは、ネットワーク データセットのソースに応じて、異なるボタンが表示されます。

  • 実行- ネットワーク解析レイヤーが、ローカルのネットワーク データ ソースを参照しています。
  • サービスの実行- ネットワーク解析レイヤーが、ArcGIS Online のネットワーク データ ソースを参照しています。
  • 実行- ネットワーク解析レイヤーが、ArcGIS Enterprise ポータルのネットワーク データ ソースを参照しています。

クレジットの推定

リボンの [クレジットの推定] ボタンを使用して、サービス クレジット数を見積もることができます。サービス クレジットは、選択したネットワーク解析レイヤーで解析を実行すると消費されます。 このボタンが有効な場合は、そのネットワーク解析レイヤーの解析時に、クレジットが消費されることを示します。

有効なクレジットの推定

[クレジットの推定] ボタンは、次の場合に有効になります。

無効なクレジットの推定

[クレジットの推定] ボタンは、次の場合に無効になります。

[クレジットの推定] ボタンをクリックすると、ダイアログ ボックスが開き、現在の解析の実行で消費されると考えられる推定クレジット数が表示されます。 推定クレジットは、解析で使用される入力ロケーションの数に基づきます。 実際に消費されるクレジットは、Solve の操作で生成される出力に応じて異なります。 組織のクレジット使用制限と割り当ての設定方法によっては、使用可能なクレジットが表示されないことがあります。 また、ネットワーク データ ソースが、ArcGIS Enterprise からルート検索サービスを構成した ArcGIS Online ポータルである場合は、クレジットを推定できないことがあります。

解析タイプ別のクレジット使用量の詳細

推定クレジット消費量と使用可能な合計クレジット数
注意:

ArcGIS Online 組織アカウントおよびサインイン ユーザーの構成に応じて、推定クレジットが使用可能なクレジットを超える場合は、解析がブロックされるか、警告が表示されます。

入力データ

[入力データ] セクションのオプションを使用すると、入力フィーチャをインポートして、解析に参加できます。

入力データ セクション

訪問先のインポート

[訪問先のインポート] ボタン 訪問先のインポート をクリックすると、ポイント フィーチャ レイヤーなどの別のデータ ソースから訪問先フィーチャクラスにフィーチャを読み込みます。

拠点のインポート

[拠点のインポート] ボタン 拠点のインポート をクリックすると、ポイント フィーチャ レイヤーなどの別のデータ ソースから拠点フィーチャクラスにフィーチャを読み込みます。

ルートのインポート

ドロップダウン メニューで、ルートのインポートまたはルートの追加を行えます。

  • [ルートのインポート] ルート - このオプションを使用すると、ライン フィーチャ レイヤーやスタンドアロン テーブルなどの別のデータ ソースからルート フィーチャクラスにフィーチャを読み込めます。
  • [ルートの追加] ルートの追加 - このオプションを使用すると、配車ルート (VRP) ルートの追加 (Add Vehicle Routing Problem Routes) ジオプロセシング ツールを使用して複数のルートを一括で作成できます。

バリアのインポート

[ポイント バリアのインポート] ポイント バリアのインポート[ライン バリアのインポート] ライン バリアのインポート、または [ポリゴン バリアのインポート] バリアのインポート の各ボタンを使用すると、別のフィーチャ レイヤーなどの別のデータ ソースから、バリア フィーチャクラス (ポイント バリア、ライン バリア、またはポリゴン バリア) の 1 つにフィーチャを読み込みます。

ゾーンのインポート

[ゾーンのインポート] ボタン ルート ゾーンの入力 をクリックすると、ポリゴン フィーチャ レイヤーなどの別のデータ ソースからゾーン フィーチャクラスにフィーチャを読み込めます。

訪問先特別指定のインポート

[訪問先特別指定のインポート] ボタン 特別指定の入力 を使用すると、スタンドアロン テーブルなどの別のデータ ソースから訪問先特別指定テーブルにフィーチャを読み込めます。

ルート特別指定のインポート

[ルート特別指定のインポート] ボタン ルート特別指定の入力 を使用すると、スタンドアロン テーブルなどの別のデータ ソースからルート特別指定テーブルにフィーチャを読み込めます。

フィーチャ作成

[フィーチャ作成] ボタン フィーチャ作成 を使用して、[フィーチャ作成] ウィンドウを開きます。 利用可能なテンプレートを選択して、現在のマップにフィーチャを作成します。

移動モード

[移動モード] セクションのオプションを使用すると、移動モードを指定できます。

移動モード セクション

最頻値

[モード] ドロップダウン リストを使用すると、移動モードを選択できます。移動モードは、歩行者、車、トラック、その他の移動モードの移動をまとめてモデリングする設定のグループです。 このドロップダウン リストで選択できる項目は、ネットワーク解析レイヤーが参照しているネットワーク データ ソースに対して構成されている移動モードによって異なります。

注意:
ラスト マイル デリバリー レイヤーには、時間ベースのインピーダンス属性を持つ移動モードのみが表示されます。

時間単位

解析レイヤーのサブレイヤーおよびテーブルの時間的なフィールドで使用される時間の単位です。 ドロップダウン リストから、次のオプションを選択できます。

  • 時間

距離単位

解析レイヤーのサブレイヤーおよびテーブルの距離的なフィールドで使用される距離の単位です。 ドロップダウン リストから、次のオプションを選択できます。

  • メートル
  • キロメートル
  • フィート
  • マイル
  • 海里
  • センチメートル
  • ミリメートル
  • デシメートル
  • ヤード
  • インチ

日時

[日時] セクションのオプションを使用すると、解析で使用する日時を指定できます。

日時セクション

日時の詳細

デフォルトのルート最早開始時刻

ルートにおいて許容される最も早い開始時刻です。 このフィールドは、解析でデフォルトの Earliest Route Start Date の値と一緒に使用され、ルートを開始する必要がある最も早い日時を示します。 この時刻は、ルート クラスの EarliestStartTime フィールドが NULL のすべてのルートに使用されます。 このオプションに値が指定されていない場合は、ルート クラスのすべての行で EarliestStartTime フィールドに値を指定する必要があります。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを持つネットワーク データセットを使用する場合、EarliestStartTime のタイム ゾーンは開始拠点が配置されているエッジまたはジャンクションのタイム ゾーンと同じになります。

デフォルトのルート最早開始日

ルートにおいて許容される最も早い開始日です。 このフィールドは、解析で EarliestStartTime と一緒に使用され、ルートを開始する必要がある最も早い日時を示します。 この日付は、ルート クラスの EarliestStartDate フィールドが NULL のすべてのルートに使用されます。 このオプションに値が指定されていない場合は、ルート クラスのすべての行で EarliestStartDate フィールドに値を指定する必要があります。 複数のタイム ゾーンにまたがる交通量データを持つネットワーク データセットを使用する場合、EarliestStartTime のタイム ゾーンは開始拠点が配置されているエッジまたはジャンクションのタイム ゾーンと同じになります。

最大合計時間

ルートの最大許容所要時間。 ルートの所要時間には、移動時間に加えて、訪問先および拠点でのサービス時間および待ち時間も含まれます。 この値は、ルート クラスの MaxTotalTime フィールドが NULL のすべてのルートに使用されます。 このパラメーターが指定されていない場合は、ルート クラスのすべての行で MaxTotalTime フィールドに値を指定する必要があります。

基準タイム ゾーン

[基準タイム ゾーン] ドロップダウン リスト 基準タイム ゾーン ボタンでは、解析で使用するタイム ゾーンを選択できます。 次のようなオプションがあります。

  • ロケーションのローカル タイム
  • UTC (協定世界時)

出力ジオメトリ

[出力ジオメトリ] セクションのドロップダウン メニューのオプションを使用すると、出力をマップに表示する方法を指定できます。

出力ジオメトリ セクション

出力ジオメトリの線形形状タイプ

この解析では、常に、ネットワークに沿って最小コスト パスが、指定した設定を使用して解析されますが、ネットワークに沿ってこれらの実際のパスをマップ上に表示する以外に、ストップ間で単純な直線を使用してマップ上にルートを表示することも、ラインなしを選択することもできます。

  • [ラインなし] - 出力の線形形状は生成されません。
  • [直線] - 簡略化されたジオメトリを直線として出力します。
  • [ネットワーク沿い] - マップ上のネットワーク沿いに真のパスを生成します。

描画

[シンボル] ボタン シンボル を使用して、アクティブなネットワーク解析レイヤーのシンボル ウィンドウにアクセスします。 次のオプションのいずれかを選択して、アクティブなネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーのシンボルを構成できます。

  • [単一色] - このオプションは、すべてのネットワーク解析レイヤー タイプに使用できます。 アクティブなネットワーク解析レイヤーのバリアを除くすべてのフィーチャ サブレイヤーは、指定された色の同じ単一シンボルを使用します。 たとえば、ルート レイヤーに青という単一色を選択すると、すべてのストップとルート フィーチャが、同じ青色に変換されます。
  • [カラー リンク] - このオプションは、ルート レイヤー、ラスト マイル デリバリー レイヤー、および配車ルート (VRP) レイヤーに使用できます。 配色をサブレイヤーに適用して、関連するフィーチャを同じ色でシンボル化します。 このシンボル構成は、関連性のあるフィーチャが同じ色でシンボル化します。これにより、マップ内で複数のルートとそれに関連付けられたフィーチャを視覚的に区別しやすくなります。 たとえば、複数のルートを持つルート レイヤーでは、各ルートとそのルートに割り当てられたストップに適合する色が割り当てられます。

ネットワーク解析レイヤーのシンボルの詳細

フィルター

ネットワーク解析サブレイヤーをフィルターして、プライマリ レイヤーで選択したフィーチャに関連するフィーチャのみを表示することができます。

プライマリ レイヤーおよび関連サブレイヤーのフィルターを追加または削除します。

  • [フィルターの追加] 選択によるフィルタリング - ネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーにフィルターを適用して、プライマリ サブレイヤーで選択されたフィーチャに関連するフィーチャのみを表示します。 定義クエリが自動的に作成され、関連するサブレイヤーに適用されます。 [フィルターの追加] ボタンをクリックするたびに、新しい定義クエリが同じ名前で作成され、前の定義クエリと置き換えられます。

    プライマリ ルート サブレイヤーでフィーチャが選択されると、ルート サブレイヤー (プライマリ レイヤー) と関連する訪問先およびと拠点立ち寄り状況サブレイヤーにルートという名前のフィルター設定が作成されます。

  • [フィルターの削除] フィルターの削除 - プライマリ サブレイヤーおよび関連するサブレイヤーの定義クエリを削除します。

Advanced

[高度な設定] セクションのオプションを使用して、解析のギャップ設定を指定します。

高度な設定セクションのシーケンス ギャップ設定

順序の間隔

この設定は、解析が行われたときに、訪問先サブレイヤーのフィールドで、隣接する訪問先の間に残す数値のギャップを指定します。 この値は、各ルート上の実際の訪問先の順序に対する乗数として機能します。 たとえば、ギャップが 5 の場合、ルート上の最初の訪問先のシーケンス フィールド値は 5、ルート上の 2 番目の訪問先のシーケンス フィールド値は 10、3 番目の訪問先のシーケンス フィールド値は 15 になり、以降も同様です。 この設定は、最初のルートの計画が作成された後、新しい訪問先をシーケンス ギャップに挿入できるため、訪問先の挿入をサポートするのに役立ちます。

最初に解析が行われたときに、Sequence フィールド値には、指定されたシーケンス ギャップを使用して、連続する値が設定されます。 同じ解析の後続の解析では、既存の訪問先の Sequence フィールド値は維持され、他の訪問先が使用していない Sequence フィールドの利用可能な整数値を使用して、新しい訪問先がギャップに挿入されます。 シーケンス ギャップが 1 に設定されている場合、順序の値は、すべての解析に対して常に連続する値に更新されます。

ルート案内

[ルート案内] セクションのオプションを使用すると、ルート案内を生成するかどうかを指定できます。

ルート案内セクション

注意:

ラスト マイル デリバリー解析では、時間に中立的な OD コスト マトリックスを使用し、ルート割り当てと順序を決定します。 この時間に中立的な OD の値は、訪問先、拠点立ち寄り先、ルートのフィールドの時間コストと距離コストを入力するために使用され、解析の最適化ロジックとの整合性を確保します。 各ルートで訪問先の順序と拠点立ち寄り状況が確定すると、ルート解析を使用してルート案内を生成し、ルートの実際の開始時間を使用します。これによって、ルート案内フィールドには、交通量に応じて、より正確な到着時間が反映されます。

解析時の出力

現在のネットワーク解析レイヤーに対して、解析時にルート案内を生成する場合は、このオプションをオンにします。

ルート案内の表示

[解析時の出力] オプションがオンの場合、[ルート案内の表示] ボタン ルート案内 をクリックすると、[ルート案内] ウィンドウに解析内の各ルートのルート案内が表示されます。

共有

[ルート レイヤー] ボタンを使用すると、解析の出力を共有できます。

共有セクション

ルート レイヤーとして共有

[ルート レイヤー] ボタン ルート レイヤーとして共有 を使用して、解析の結果をルート レイヤーとして共有できます。 このボタンをクリックすると、ルート レイヤーとして共有ジオプロセシング ツールが開きます。 実行されると、解析の結果が、ポータルでルート レイヤー アイテムとして共有されます。