ユーティリティ ネットワークに関するよくある質問の回答を見つけてください。
その他のよくあるご質問については、次のトピックもご参照ください。
- ネットワーク ダイアグラムのよくあるご質問
- Utility Network Package Tools のよくあるご質問 (FAQ)
- Esri Community ドキュメント - ユーティリティ ネットワークのよくあるご質問 (FAQ)
はじめに
一般
使用法
- ユーティリティ ネットワークはどのように操作しますか?
- ネットワーク トポロジが有効化されているか無効化されているかは、どのように判断できますか?
- ユーティリティ ネットワーク フィーチャはどのように編集できますか?
- 非空間オブジェクトとは何ですか?
- 非空間オブジェクトを配置するにはどうすればよいですか?
- 非空間オブジェクトのエラーを識別するにはどうすればよいですか?
- 非空間オブジェクトの競合を解決するにはどうすればよいですか?
- [ユーティリティ ネットワーク] タブで一部のコマンドが使用できないのはなぜですか?
- [サブネットワークの検索] ウィンドウにサブネットワークがリストされないのはなぜですか?
- ユーザー バージョンのネットワーク トポロジを無効化した後、トポロジを再有効化するにはどうすればよいですか?
- ユーティリティ ネットワークで使用できるカスタム ツールやボタンを、ArcGIS Pro で記述するにはどうすればよいですか?
- ArcGIS Pro でユーティリティ ネットワーク ツールおよびプロセスのクライアント側タイムアウト値とは何ですか?
- REST を使用してユーティリティ ネットワーク Web サービスを操作するにはどうすればよいですか?
管理
はじめに
ユーティリティ ネットワークのシングルユーザー配置とエンタープライズ配置は、どちらも ArcGIS Desktop Standard ライセンスか ArcGIS Desktop Advanced ライセンスが必要です。
エンタープライズ配置パターンでは、サービスベースのアーキテクチャを使用しており、ArcGIS Pro と ArcGIS Enterprise を使用して構成および配置されます。 ユーティリティ ネットワークは、ArcGIS Pro で直接データベースに接続し、作成、構成された後、Portal for ArcGIS のフィーチャ サービスに公開され、使用されます。
ライセンス:
アクティブなポータル アカウントは、エンタープライズ ジオデータベースでユーティリティ ネットワークを作成、公開、操作するための ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションのライセンスが付与される必要があります。詳細については、「配置のタイプ」をご参照ください。
一般
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、ユーティリティ ネットワークにアクセスするには、データベース接続を使用するか、ArcGIS Enterprise ポータルを通じてサービスを使用します。 目的のタスクによって、一部のツールやコマンドでユーティリティ ネットワークを使用するには特定のデータ ソースが必要となることがあります。
- 構成タスクの場合は、通常、データベース接続を使用してアクセスします。
- 編集タスクの場合は、サービス (Web フィーチャ レイヤー) を使用してユーティリティ ネットワークにアクセスします。
データ ソースの要件については、特定のツールやコマンドのマニュアルをご参照ください。 一部タスクに必要なデータ ソースについては、次のトピックをご参照ください。
シングル ユーザー配置は、バージョン編集を活用しません。 エンタープライズ デプロイメントではブランチ バージョニングが使用されます。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、以下を考慮してください。
- データベース接続から直接アクセスする場合、初期構成段階では、ユーティリティ ネットワークは非バージョン対応の状態で編集できます。
- サービスベースの編集ワークフローに参加したり、履歴機能を有効にしたりするには、ユーティリティ ネットワークをブランチ バージョン対応として登録する必要があります。 フィーチャ サービスを使用して公開する前に、フィーチャ データセットは、ブランチ バージョン対応として登録する必要があります。 あるいは、公開中に [バージョン管理] 機能を有効にすることもできます。 これにより、ユーザーが分離したブランチ バージョンを作成して作業し、フィーチャ サービスからバージョニング ワークフローを直接実行できるようになります。 サービスベースの編集ワークフローに参加したり、履歴機能を実行したりするには、ユーティリティ ネットワークをブランチ バージョン対応のままにしておくことをお勧めします。
Utility Network Package ツールボックスには、ユーティリティ ネットワークのステージング、インポート、エクスポートを行うジオプロセシング ツールが含まれています。 これらのツールはアセット パッケージと併用してユーティリティ ネットワーク スキーマの作成、サンプル データの読み込み、ユーティリティ ネットワークのインポートとエクスポートを行うよう設計されています。
詳細については、「Utility Network Package ツールボックスの概要」をご参照ください。
使用法
ユーティリティ ネットワークを構成し配置すると、編集、管理タスク、ネットワーク解析の実行、サブネットワークの管理タスクなどを行うためにアクセスできるようになります。 詳細については、「ユーティリティ ネットワークの操作」をご参照ください。
ユーティリティ ネットワークのネットワーク トポロジの状態を確認するには、ネットワーク プロパティを使用します。 ネットワーク トポロジの状態は、[ネットワーク トポロジ] セクションにリストされています。
さまざまな操作に必要なネットワーク トポロジの状態について詳しくは、「ユーティリティ ネットワーク管理タスク」をご参照ください。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、以下を考慮してください。
- ユーティリティ ネットワークのエンタープライズ配置は、サービスベースの編集を行えるよう設計されています。 最初の構成段階で ArcGIS Pro クライアントでデータベース接続から直接アクセスしたデータを使用し、バージョン非対応のネットワーク フィーチャを編集することができます。 これは、ネットワーク トポロジの有効化と公開に備えて、データセットの品質評価を行う場合に予約しておく必要があります。
- ユーティリティ ネットワークは、公開前にブランチ バージョン対応として登録する必要があります。
- ユーティリティ ネットワークがバージョン対応登録され、フィーチャ サービスを使用して共有されると、ArcGIS Enterprise ポータルから直接 Web フィーチャ レイヤーに編集を行えるようになります。 これは、ArcGIS Pro クライアントからでも、Web アプリケーションからでも可能です。
- オフライン編集ワークフローは、ユーティリティ ネットワークに参加するブランチ バージョン対応データセットでサポートされています。
ファイル ジオデータベースおよびモバイル ジオデータベースのシングル ユーザー配置は、バージョン編集を活用しません。 詳細については、「モバイル ジオデータベースおよびファイル ジオデータベース編集時のロックと同時使用」をご参照ください。
ジャンクションおよびエッジ オブジェクトは、ファイバー ケーブル内部のストランドや地中ダクト内の導体など、共通の地理空間を共有する膨大な数の実世界のフィーチャをモデル化して操作するために使用される非空間ネットワーク オブジェクトです。 これにより組織は、すべての資産について形状を伴うフィーチャを作成することなく、自社のネットワークを非常に詳細にモデル化することができます。
詳細については、ジャンクションおよびエッジ オブジェクトをご参照ください。
空間フィーチャとの関連付けを使用して、非空間オブジェクトのマップ上の位置を決定します。 たとえば、非空間ジャンクション オブジェクトとしてモデル化したポートは、格納の関連付け内の格納物としてスイッチ デバイスに関連付けることができます。 スイッチ デバイスのジオメトリを使用して、ポートの位置を設定します。
詳細については、配置可能性をご参照ください。
非空間ジャンクションおよびエッジ オブジェクトのエラーは、関連付けられた空間フィーチャのダーティ エリアを通じて検出したり、[関連付けの変更] ウィンドウを使用して検出することができます。
詳細については、「エラーへのアクセス」をご参照ください。
リコンサイル処理中に非空間ジャンクションおよびエッジ オブジェクト テーブルで検出された競合は、他のネットワーク フィーチャ同様、競合ビューで確認できます。 競合のリストからジャンクションまたはエッジ オブジェクトの競合を選択すると、[競合を表示] ビューアーでオブジェクトの位置のコンテキストを提供するために、オブジェクトの関連付け階層にある空間フィーチャのジオメトリが使用されます。
別のフィーチャまたは配置可能なオブジェクトへの格納または設備構造物が存在しないシナリオでは、オブジェクトが未配置であり、フィーチャが [競合を表示] ビューアーに表示されないことを示すバナーが表示されます。
詳細については、「ブランチ バージョンの競合の管理」をご参照ください。
一部のツールやコマンドでは、コマンドを使用する際に有効化条件が定められています。 たとえば、特定のデータ ソースを操作する場合のみ、あるいはデータが特定の状態でなければ有効にならないコマンドがあります。
使用できないコマンドの上にカーソルを置くとツールチップが表示されるので、そこで有効化条件を確認できます。 各コマンドの有効化条件については、「[ユーティリティ ネットワーク] タブ」のトピックもご参照ください。
[サブネットワークの検索] ウィンドウでは、サブネットワークを設定する際に SubnetLine フィーチャクラスとサブネットワーク テーブルを使用します。 サブネットワークがウィンドウに表示されない理由を調べるには、次の手順を実行します。
- サブネットワーク テーブルの Last Updated Subnetwork 属性を確認します。 [NULL] の場合、サブネットワークは更新されていないことを意味します。 これを確認するには、SubnetLine クラスのサブネットワークと関連付けられているシェープが存在しないことを確認します。 [サブネットワークの検索] ウィンドウからサブネットワークを更新するか、[サブネットワークの更新 (Update Subnetwork)] ジオプロセシング ツールを実行して、対象のサブネットワークを更新します。
- 対象のサブネットワークを定義するサブネットワーク コントローラー (1 つまたは複数) に直接接続されているフィーチャ (1 つまたは複数) の Is Connected 属性をチェックします。
[フィルター] の [ライン] タブと [サブネットワーク テーブル] タブを使用して、サブネットライン フィーチャクラスとサブネットワーク テーブルを切り替えることができます。
詳細については、「サブネットワークの操作」をご参照ください。
エンタープライズ ジオデータベースで操作する場合、ユーザー バージョンでネットワーク トポロジを無効化できます。 [ネットワーク トポロジの有効化] ツールでは、入力ユーティリティ ネットワークがデフォルト バージョンを参照する必要があります。 ユーザー バージョンでトポロジが無効化されている場合、リコンサイル処理を行って、デフォルトのブランチ バージョンからトポロジの状態を継承することができます。
シングル ユーザー配置は、バージョン対応編集を活用しません。
「ProConcepts ユーティリティ ネットワーク」ページに、ユーティリティ ネットワーク SDK の情報がまとめられています。 ArcGIS Pro SDK を使用してカスタム コードを記述した経験がない場合は、最初に「はじめてのアドイン構築」をお読みください。 SDK ホームページに、使用可能なリソースがすべて記載されています。
サービスを使用して実行されるユーティリティ ネットワークのツールとプロセスは、同期および非同期処理を使用します。 同期処理を使用する場合、ほとんどのユーティリティ ネットワーク ツールが 600 秒 (10 分) のタイムアウトを使用します。 [サブネットワークの更新 (Update Subnetwork)] ジオプロセシング ツールは、1,800 秒 (30 分) のさらに長いタイムアウト設定を使用します。
非同期処理を使用するツールを使用する場合、UtilityNetworkTools サービスに設定されているタイムアウトが使用されます。 UtilityNetworkTools サービスは、ユーティリティ ネットワークを含むフィーチャ サービスの System フォルダーで事前構成済みです。
管理
エンタープライズ配置のユーティリティ ネットワークでは、管理タスクのアクセスを制御するために 2 人の所有者が存在するサービスベースのアーキテクチャを使用します。 ユーティリティ ネットワークを作成するデータベース ユーザーに加え、ポータル ユーティリティ ネットワーク所有者としてアクティブなポータル ユーザー アカウントが記録されます。 ユーティリティ ネットワークが作成されると、データベース コネクションとアクティブな ArcGIS Enterprise ポータルへのユーザー アカウントに基づいて、これらの所有者が決定されます。
- 「データベース ユーティリティ ネットワークの所有者」は、ユーティリティ ネットワーク データセットの完全修飾名の一部として記録されます。
- 「ポータル ユーティリティ ネットワークの所有者」は、ユーティリティ ネットワークのメタデータとして格納されます。 これは、データ所有者としてデータベース接続を使用して [カタログ] ウィンドウからアクセスすると、ネットワーク プロパティに表示されます。
特定の構成タスクで正しいデータベースとポータル ユーザーが使用されない場合、次のエラーが発生します。
- エラー 002144: この操作を実行するには、ポータルにログインしたアカウントがユーティリティ ネットワークの所有者である必要があります。
- エラー 001400: <値> を実行できるのはデータの所有者だけです。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、データベースおよびポータル ユーティリティ ネットワーク所有者が実行すべき特定のタスクが保持されています。 これらの要件は、個々のワークフローや、ジオプロセシング ツールのヘルプ ページに明記されています。
たとえば、ネットワーク トポロジの有効化ツールを実行するには、ポータル ユーティリティ ネットワークの所有者がアクティブなポータルにサイン インしている必要があります。
データベースおよびポータル ユーティリティ ネットワーク所有者が実行すべきタスクの詳細については、「ユーティリティ ネットワーク管理タスク」をご参照ください。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、ユーティリティ ネットワーク データセットには、管理タスクのアクセスを制御するために使用される 2 人の所有者が存在します。 ユーティリティ ネットワークを作成するデータベース ユーザーに加え、作成時にアクティブなポータル ユーザー アカウントもポータル ユーティリティ ネットワーク所有者として記録されます。 ユーティリティ ネットワークが作成されると、データベース コネクションとアクティブな ArcGIS Enterprise ポータルへのユーザー アカウントに基づいて、これらの所有者が決定されます。
- データベース ユーティリティ ネットワークの所有者は、ユーティリティ ネットワーク データセットの完全修飾名の一部として記録されます。
- ポータル ユーティリティ ネットワークの所有者は、ユーティリティ ネットワークのメタデータとして格納されます。 これは、データ所有者としてデータベース コネクションを使用してアクセスすると、ネットワーク プロパティに表示されます。
データを再作成しないで、データ所有者 (データベース ユーザー) を更新することはできませんが、ユーティリティ ネットワークのポータル データセット所有者を更新することはできます。 既存のポータル ユーティリティ ネットワークの所有者が組織を離れたら、そのポータル所有者を別のユーザーに変更する必要があります。 このユーザーは、元の所有者と同じユーザー タイプと権限に従う必要があります。 詳細については、[ポータル データセット所有者の更新 (Update Portal Dataset Owner)] ツールをご参照ください。