ArcGIS Pro は、専門家向けに Esri が提供する最新のデスクトップ GIS アプリケーションです。 ArcGIS Pro を使用すると、データの探索、視覚化、解析を実行したり、2D マップや 3D シーンを作成したり、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルで作業内容を共有したりできます。 以下のセクションでは、ユーザー インターフェイスの基本的な要素について説明します。 ここに記載された情報に基づいて、アプリケーションを操作し、ヘルプを参照し、「チュートリアル」を完了してください。
プロジェクト
ArcGIS Pro では、複数のマップ、シーン、レイアウト、データ、テーブル、ツールなどのリソースで構成される関連作業は通常、プロジェクトとして整理されます。 デフォルトでは、プロジェクトはそれぞれ独自のシステム フォルダーに格納されます。 プロジェクト ファイルの拡張子は *.aprx です。 プロジェクトには、独自のジオデータベース (*.gdb 拡張子付きのファイル) と独自のツールボックス (*.tbx 拡張子付きのファイル) も格納されています。
ArcGIS Pro の起動時に、さまざまな方法で、保存されたプロジェクトを開いたり、新しいプロジェクトを作成したりすることができます。 あるプロジェクトの使用頻度が高い場合は、すぐにアクセスできるようにそのプロジェクトを開始ページにピンで固定できます。最後に保存したプロジェクトに、開始ページからアクセスすることもできます。 保存された他のプロジェクトを参照して開くことができます。
4 つのシステム テンプレートのいずれかからプロジェクトを作成できます。 テンプレートごとに、プロジェクト ファイルを作成し、そのファイルにコンテンツを追加します。 たとえば、[マップ] テンプレートから作成されたプロジェクトを開始すると、ベースマップ レイヤーを含むマップ ビューが表示されます。 「テンプレートなしで開始」することもできます。 この場合には、プロジェクト ファイルを保存せずに ArcGIS Pro で作業できます。
独自に作成した「プロジェクト テンプレート」、または同僚が共有したプロジェクト テンプレートから、新しいプロジェクトを開始することもできます。 プロジェクト テンプレートは、プロジェクトの開始状態をカスタマイズしたものです。 最近使用したテンプレートが開始ページに表示されます。 テンプレートを参照することもできます。
要素 | 説明 |
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既存のプロジェクトを開きます。 最後に開いたプロジェクトが [最近使ったプロジェクト] リストに表示されます。 最後に使用したプロジェクトを右クリックしてピン で固定すると、そのプロジェクトをリストに表示されたままにすることができます。 | |
最近使ったプロジェクト リストにないプロジェクトを参照します。 | |
複数のデフォルト テンプレートから新しいプロジェクトを開始できます。 プロジェクトでの作業を保存する必要がない場合は、テンプレートなしで開始できます。 | |
テンプレートから新しいプロジェクトを開始することもできます。 最後に使用したテンプレートが [最近使ったテンプレート] リストに表示され、そのテンプレートをピンで固定することができます。 | |
最近使ったテンプレート リストにないプロジェクト テンプレートを参照します。 | |
ArcGIS Pro アプリケーションの基本設定を行い、ポータル接続やライセンスなど、他の設定を管理します。 |
ArcGIS Pro ユーザー インターフェイス
ArcGIS Pro インターフェイスの主な部分には、リボン、ビュー、ウィンドウがあります。 実践的な概要については、「ArcGIS Pro の紹介」クイックスタート チュートリアルをご参照ください。
リボン
ArcGIS Pro は、アプリケーション ウィンドウの上部に左右に配置されたリボンを使用して、機能を表示し、一連のタブに整理します。 これらのタブのいくつか (コア タブ) は常に表示されます。 その他のタブ (コンテキスト タブ) は、このアプリケーションが特定の状態にある場合に表示されます。 たとえば、[コンテンツ] ウィンドウでフィーチャ レイヤーを選択すると、一連の [フィーチャ レイヤー] コンテキスト タブが表示されます。
要素 | 説明 |
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「クイック アクセス ツールバー」には、よく使われるコマンドもあります。 これはカスタマイズすることも可能です。 | |
[マップ操作] ツールを使用すると、マップとシーンを「ナビゲート」したり、「ポップアップ」でフィーチャを識別したりできます。 | |
[解析] タブなどのリボン タブは、機能別に整理されています。 タブが選択されると、リボン上に関連するツールが表示されます。 | |
ダイアログ ボックス ランチャーは、他の機能も含むウィンドウやダイアログ ボックスを開きます。 | |
グループは、リボン タブの機能を整理します。 | |
状況に応じて、コンテキスト タブ セットとそれに関連するタブが表示されます。 タブ グループは、オレンジ色や緑色などの色でハイライト表示されます。 | |
ボタンとツールは、ソフトウェアのアクションを実行します。 |
「リボン」と「クイック アクセス ツールバー」をカスタマイズできます。
ビュー
ビューは、「マップ」、「シーン」、「テーブル」、「レイアウト」、「チャート」、「レポート」、およびその他のデータ表現を操作するためのウィンドウです。 プロジェクトには多数のビューが含まれることがあり、必要に応じて開いたり閉じたりできます。 複数のビューを同時に開くことができますが、アクティブなビューは 1 つだけです。 アクティブなビューは、リボンに表示されるタブと、ウィンドウ ([コンテンツ] ウィンドウなど) に表示される要素を決定します。
要素 | 説明 |
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マップ ビューは、マップを表示するウィンドウです。 | |
どのビューにも、ビューを閉じたり移動したりするために使用されるタブがあります。 アクティブなビューのタブは青色です。 ビューのタブをクリックすると、そのビューがアクティブになります。 | |
[コンテンツ] ウィンドウには、マップ内のレイヤーやレイアウト内のエレメントなど、アクティブなビューのコンテンツが一覧表示されます。 | |
リボンには、アクティブなビューで使用できるコマンドが用意されています。 |
ウィンドウ
ウィンドウとは、ビューのコンテンツ ([コンテンツ] ウィンドウ)、プロジェクトまたはポータルのコンテンツ ([カタログ] ウィンドウ)、機能領域に関連するコマンドと設定 ([シンボル] ウィンドウや [ジオプロセシング] ウィンドウなど) を表示するドッキング可能なウィンドウです。
ウィンドウには、リボンのコマンドよりも高度で完全な機能が用意されています。 ウィンドウには、テキスト タブやグラフィックス タブの行があり、機能別に分割および整理されています。
要素 | 説明 |
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一部のウィンドウには複数のページがあります。 ページを切り替えるには、[戻る] ボタンを使用します。 | |
[ギャラリー] や [プロパティ] などのテキストベースのプライマリ タブでは、ウィンドウの機能が分割されています。 | |
グラフィカルなセカンダリ タブでは、プライマリ タブの機能が分割されています。 | |
エキスパンダーとは小さな矢印のことで、これをクリックすると設定の表示と非表示を切り替えることができます。 | |
[メニュー] ボタンには、その他のコマンドが含まれます。 | |
ハンドルをドラッグして、ウィンドウの各領域のサイズを変更できます。 ハンドルの向きは水平にも垂直にもできます。 |
ArcGIS Pro を最初に開くと、[コンテンツ] ウィンドウと [カタログ] ウィンドウが開き、他のウィンドウは閉じられています。 以前に ArcGIS Pro を使用したことがある場合は、次にこのプログラムを起動すると、最後のセッションで開いていたのと同じウィンドウが開いたままになります。
リボンの [表示] タブの [ウィンドウ] グループで、ウィンドウを管理できます。 [コンテンツ] ウィンドウまたは [カタログ] ウィンドウを閉じた場合に再び開くには、[コンテンツ] または [カタログ ウィンドウ] をクリックします。 特定のウィンドウ構成を選択するには、[ウィンドウのリセット] をクリックします。
設定ページ
[設定] ページでは、ArcGIS Pro のオプションの変更、ライセンスとポータル接続の構成、アドインの管理などを行うことができます。 [設定] ページには、次の 2 つの方法でアクセスできます。
- 開いているプロジェクトのリボンで [プロジェクト] タブをクリックします。
- ArcGIS Pro の開始ページで、左下隅にある [設定] をクリックします。
ページの左にあるリストを使用して、変更する設定にアクセスできます。 プロジェクトの作成、表示、保存、ヘルプ システムの表示、ArcGIS Pro に関する情報の入手、アプリケーションの終了を行うことができます。
要素 | 説明 |
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プロジェクトを作成するか、別のプロジェクトを開きます。 プロジェクトを開いている場合、切り替える前に保存するかどうかを確認するメッセージが表示されます。 | |
現在のプロジェクトを保存するか、[名前を付けて保存] を使用してコピーを作成します。 | |
[ポータル] をクリックし、ポータル接続を管理およびアクティブなポータルを設定します。 [ライセンス] をクリックしてライセンスの詳細を表示し、ライセンス オプションを構成します。 | |
[オプション] をクリックすると、一般的なプロジェクトおよびアプリケーション オプションのほか、編集、レイアウト、ジオプロセシングなどの特定の機能分野のオプションにアクセスできます。 | |
Python の環境とパッケージを構成し、アドインを管理します。 | |
ヘルプ システムを開きます。 | |
ArcGIS Pro バージョンに関する情報を入手して、新しいバージョンに更新します。 |