| ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力マップ | KML に変換されるマップ、シーン、またはベースマップ。 | Map |
出力ファイル (KMZ) | 圧縮され、拡張子 .kmz が付いた出力 KML ファイル。 | File |
マップの出力スケール (オプション) |
マップの各レイヤーをエクスポートするときの縮尺。 このパラメーターは、レイヤー表示または縮尺に依存したレンダリングなどの縮尺依存において重要です。 レイヤーが出力時の縮尺で表示されなければ、出力 KML に含まれません。 縮尺依存がない場合、1 などの任意の値が使用できます。 ラスター レイヤーの場合は、0 を設定してタイル化していない出力画像を作成することができます。 1 以上の値にすると、ラスターの出力解像度が決まります。 このパラメーターは、ラスター レイヤー以外のレイヤーには作用しません。 入力できるのは数値だけです。たとえば、縮尺として「20000」は入力できますが、「1:20000」は使用できません。 カンマを小数点として用いる言語では、「20,000」も使用できます。 3D ベクターとして表示されるレイヤーをエクスポートしており、[単一コンポジット画像を作成] パラメーターのチェックがオンになっている場合は、フィーチャに縮尺依存のレンダリングがない限り、任意の数値を設定できます。 | Double |
単一コンポジット画像の作成 (オプション) | 出力 KML に単一コンポジット画像または個別のレイヤーを含めるかどうかを指定します。
| Boolean |
フィーチャを画像に変換 (オプション) | マップ内の各フィーチャ レイヤーを独立ラスター イメージに変換するか、またはフィーチャとして保存するかを指定します。 [単一コンポジット画像を作成] パラメーターをオンにした場合、このパラメーターは使用されません。
| Boolean |
範囲 (オプション) | 変換されるレイヤーの地理範囲。 この範囲内のフィーチャまたはラスター セルのみが出力 KML に出力されます。
| Extent |
出力画像サイズ (ピクセル) (オプション) | [マップーの出力スケール] パラメーターの値が 1 以上の場合のラスター レイヤーのタイルのサイズ。 このパラメーターは、ラスター レイヤー以外のレイヤーには作用しません。 | Long |
出力画像の DPI (オプション) | 出力 KML ドキュメントにおけるあらゆるラスターのデバイスの解像度です。 通常の画面解像度は 96 dpi です。 マップ内のデータが高解像度をサポートしており、KML にそれが必要な場合は、値を大きくします。 このパラメーターと [出力画像サイズ (ピクセル)] パラメーターを使用して、出力画像の解像度を制御します。 デフォルト値は 96 です。 | Long |
フィーチャを地表に固定 (オプション) | 入力フィーチャの Z 値が無視され、すべてのフィーチャが配置されて地表面の標高に固定されるかどうかを指定します。
| Boolean |
凡例レイアウト ソース (オプション) | KML 出力でスクリーン オーバーレイとして使用される凡例エレメントを含むレイアウトの名前。 | String |
サマリー
フィーチャまたはラスター レイヤーを含むマップを KML 形式 (.kmz ファイル) に変換します。 出力 KML には、Esri フィーチャのジオメトリ、ラスター、セル、ラスター シンボル、およびその他のプロパティの変換が出力されます。
使用法
出力 .kmz ファイルは、.kml ファイルやその他の補足ファイルを含むアーカイブ ファイルまたは .zip ファイルです。 ArcGIS Earth および Google Earth を含む多くのアプリケーションが .kmz ファイルを読み取ることができます。
KML の外観は次の 2 つの方法で制御できます。
- デフォルトでは、ポップアップ表示はレイヤーのすべての表示可能なフィールドで構成されます。レイヤーのカスタマイズされたポップアップを使用してポップアップ表示を設定することもできます。レイヤーのポップアップがカスタマイズされていない場合、KML のフィーチャをクリックすると、フィーチャ レイヤーの PopupInfo フィールドの値がポップアップ表示されます。これらの値には、数値やテキスト属性、およびテキスト フィールドに格納された HTML コードが使用できます。
- レイヤー プロパティが設定されておらず、フィーチャクラスが特定の属性 (フィールド) を持っている場合は、フィールド プロパティが KML レイヤーの作成に使用されます。この KML レイヤーは [KML → レイヤー (KML To Layer)] ツールを使用して作成されたものであり、KML の作成方法を定義した属性が含まれています。属性から KML を作成する方法の詳細については、「KML 変換」をご参照ください。
-
入力に縮尺依存の表示プロパティがある場合は、適切な [マップの出力スケール] パラメーター値を指定して、出力 .kmz ファイルのサイズを小さくします。
入力マップは WGS84 に投影され、同様に、すべての .kmz ファイルがその座標系を使用する必要があります。 投影法でフィーチャとラスター セルを正確に配置できるようにするには、場合によっては地理座標系変換環境を指定する必要があります。 または、[投影変換 (Project)] ツールを使用し、KML への変換前に、有効な変換を使ってマップのレイヤーを WGS84 に再投影します。
タイル出力を作成するには、[マップの出力スケール] および [出力画像サイズ (ピクセル)] パラメーターを一緒に使用します。 たとえば、7000 x 5000 ピクセルの画像で、[出力画像サイズ (ピクセル)] パラメーターの値が 1000 ピクセルの場合、出力画像は 7 x 5 または 35 のサブイメージで構成されます。 [マップの出力スケール] パラメーターの値が 1 の場合、各サブイメージは 1000 x 1000 ピクセルになります。 [マップの出力スケール] パラメーターの値が 10 の場合、各サブイメージは 100 x 100 ピクセルになります。
出力 KML に凡例をスクリーン オーバーレイとして含めるには、[凡例のレイアウト ソース] パラメーターの値を指定します。 マップ内のレイアウトに「凡例エレメント」が含まれている必要があります。
KML でスクリーン オーバーレイになるのは、凡例エレメントのみです。 各凡例は、KML データの表示時にメイン KML フォルダー以下のサブフォルダーになります。
パラメーター
- 範囲は、アクティブなマップまたはシーンに基づきます。 このオプションは、アクティブなマップが存在する場合にのみ使用できます。
- 範囲は、マップまたはシーンに描画された四角形に基づきます。 このオプションは、プロジェクト ジオデータベースにフィーチャクラスを作成し、レイヤーをマップに追加します。 フィーチャクラスの座標系はマップと同じです。
- 範囲は、アクティブなマップ レイヤーに基づきます。 ドロップダウン リストを使用して使用可能なレイヤーを選択するか、
- レイヤーのすべてのフィーチャの範囲。
- レイヤーの選択フィーチャの範囲。
- レイヤーの表示フィーチャの範囲。
- 範囲は、既存のデータに基づきます。
- 範囲をクリップボードにコピーしたり、クリップボードから貼り付けたりできます。
- 範囲の座標と座標系をクリップボードにコピーします。
- 範囲はデフォルト値にリセットされます。arcpy.conversion.MapToKML(in_map, out_kmz_file, {map_output_scale}, {is_composite}, {is_vector_to_raster}, {extent_to_export}, {image_size}, {dpi_of_client}, {ignore_zvalue}, {layout})| 名前 | 説明 | データ タイプ |
in_map | KML に変換されるマップ、シーン、またはベースマップ。 | Map |
out_kmz_file | 圧縮され、拡張子 .kmz が付いた出力 KML ファイル。 | File |
map_output_scale (オプション) |
マップの各レイヤーをエクスポートするときの縮尺。 このパラメーターは、レイヤー表示または縮尺に依存したレンダリングなどの縮尺依存において重要です。 レイヤーが出力時の縮尺で表示されなければ、出力 KML に含まれません。 縮尺依存がない場合、1 などの任意の値が使用できます。 ラスター レイヤーの場合は、0 を設定してタイル化していない出力画像を作成することができます。 1 以上の値にすると、ラスターの出力解像度が決まります。 このパラメーターは、ラスター レイヤー以外のレイヤーには作用しません。 入力できるのは数値だけです。たとえば、縮尺として「20000」は入力できますが、「1:20000」は使用できません。 カンマを小数点として用いる言語では、「20,000」も使用できます。 3D ベクターとして表示されるレイヤーをエクスポートしており、is_composite パラメーターが NO_COMPOSITE に設定されている場合は、フィーチャに縮尺依存のレンダリングがない限り、任意の数値を設定できます。 | Double |
is_composite (オプション) | 出力 KML に単一コンポジット画像または個別のレイヤーを含めるかどうかを指定します。
| Boolean |
is_vector_to_raster (オプション) | マップ内の各フィーチャ レイヤーを独立ラスター イメージに変換するか、またはフィーチャとして保存するかを指定します。 is_composite パラメーターが COMPOSITE に設定されている場合、このパラメーターは使用されません。
| Boolean |
extent_to_export (オプション) | 変換されるレイヤーの地理範囲。 この範囲内のフィーチャまたはラスター セルのみが出力 KML に出力されます。 範囲は、次のオプションを使用して指定できます。
| Extent |
image_size (オプション) | map_output_scale パラメーターの値が 1 以上の場合のラスター レイヤーのタイルのサイズ。 このパラメーターは、ラスター レイヤー以外のレイヤーには作用しません。 | Long |
dpi_of_client (オプション) | 出力 KML ドキュメントにおけるあらゆるラスターのデバイスの解像度です。 通常の画面解像度は 96 dpi です。 マップ内のデータが高解像度をサポートしており、KML にそれが必要な場合は、値を大きくします。 このパラメーターと image_size パラメーターを使用して、出力画像の解像度を制御します。 デフォルト値は 96 です。 | Long |
ignore_zvalue (オプション) | 入力フィーチャの Z 値が無視され、すべてのフィーチャが配置されて地表面の標高に固定されるかどうかを指定します。
| Boolean |
layout (オプション) | KML 出力でスクリーン オーバーレイとして使用される凡例エレメントを含むレイアウトの名前。 | String |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで MapToKML 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.conversion.MapToKML("C:/Maps/Cities.mapx", "C:/OutputMaps/Cities.kmz")次の Python スクリプトは、スタンドアロン スクリプトで MapToKML 関数を使用する方法を示しています。
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"
# Use ListFiles to identify all map files in workspace
files = arcpy.ListFiles('*.mapx')
if len(files) > 0:
for map_file in files:
# Set Local Variables
composite = 'NO_COMPOSITE'
vector = 'VECTOR_TO_VECTOR'
pixels = 2048
dpi = 96
clamped = 'ABSOLUTE'
for scale in range(10000, 20000, 30000):
# Strips the '.mapx' part of the name and appends '.kmz'
outKML = map_file[:-5]+'.kmz'
# Run MapToKML
arcpy.conversion.MapToKML(map_file, outKML, scale, composite,
vector, '', pixels, dpi, clamped)
else:
arcpy.AddMessage('There are no map files (*.mapx) in {}.'.format(arcpy.env.workspace))ライセンス情報
- Basic: Yes
- Standard: Yes
- Advanced: Yes