ArcGIS Pro 1.2 の新機能

ArcGIS Pro 1.2 には、多くの新機能と拡張機能が含まれています。このトピックでは、これらの機能について説明します。最初の「ハイライト」セクションでは、新しく追加された主な機能を説明します。

ハイライト

3 つのライセンス オプション

1.2 リリース以前は、ArcGIS Pro で利用できるライセンス オプションは、指定ユーザー ライセンスだけでした。このライセンス モデルは、組織の管理者を通じて、ArcGIS Enterprise ポータルまたは ArcGIS Online で認証する必要がありました。1.2 では、ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online を経由する必要のない、単独使用ライセンスと同時使用ライセンスという 2 つのライセンス モデルが利用できるようになりました。単独使用ライセンスの場合、ArcGIS Pro で認証用のファイルを指定します。このファイルは、ArcGIS Pro が実行されるコンピューター上に保存されます。同時使用ライセンスの場合、ライセンス マネージャー (ArcGIS License Server Administrator) 上で指定された数のライセンスがホストされます。ArcGIS Pro は、ライセンス マネージャー上でホストされている共同ライセンスから、組織のメンバーが利用可能なライセンスをチェック アウトできるように構成されます。

ベクター タイル

ArcGIS Pro 1.2 では、ベクター タイルの作成が導入されました。ベクター タイルは、画像タイルと同様に、サーバー上に保存され、複数の縮尺でデータを高速に描画するために使用されます。ベクター タイルは、画像タイルのようにピクセルを描画するのではなく、ベクター フィーチャの一般化された表現を格納します。このため、ベクター タイルは、デバイスのディスプレイの解像度に合わせて描画されます。ベクター タイルのスタイルは、タイルを再作成しなくても指定できます。また、ベクター タイルは回転に対応し、データの方向が変化してもラベルは読み取り可能な状態を維持します。

ベクター タイルは、ArcGIS の構成可能な Web アプリや ArcGIS API for JavaScript を使用して構築されたカスタム アプリで使用されるグローバル ベースマップ タイル サービスです。ベクター タイル レイヤーは、操作レイヤーまたはベースマップ レイヤーとして Web マップに追加できます。これらは、ArcGIS Pro[ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ジオプロセシング ツールを使用して作成されます。作成されたベクター タイル パッケージ (**.vtpk ファイル) は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに公開できます。

ベクター タイルを作成する際に、個別のシンボル クラスが個別値または等級色に分類される場合、描画される縮尺範囲を指定できます。これにより、小さな縮尺 (小さなタイル) で描画される詳細データの量を、複数のレイヤーでデータを重複させることなく制限することができます。

登録済みデータを参照するレイヤーの共有

ArcGIS Enterprise ポータルに共有している場合、登録済みデータ ソースを参照するマップ イメージ レイヤーを共有できるようになりました。このオプションを有効にすると、ソース データへの変更が即座に Web レイヤーに表示されます。データの更新を収集するために Web レイヤーを上書きする必要はありません。

マップ イメージ レイヤーは、関連するフィーチャおよび WMS レイヤーと共有できます。また、アクセスできる任意のフェデレーション サーバーでも共有できます。

登録済みデータを参照する別の方法として、データをサーバーにコピーする方法があります。データをサーバーにコピーして Web レイヤーを共有すると、以前に共有していたサーバー上のデータと Web レイヤーを上書きする前に、データのローカル コピーを更新することができます。更新をサーバーに移動して公開するタイミングを制御できます。

登録済みデータ ソースの参照とデータのコピーに関する詳細は、「Web レイヤーの共有の概要」をご参照ください。

3D ローカル シーンを ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise へ公開

Web シーンは、投影座標系を使用してローカル ビューから共有できるようになりました。これは、投影されたデータセットや、同じ投影座標系の既存のベースマップがある場合に便利です。ローカル Web シーンは、ArcGIS Pro とシーン ビューアーで表示できます。

ArcGIS Pro で表示されたローカル Web シーン

Web シーンの共有に関する詳細は、「Web シーンの共有」をご参照ください。

3D ポイント レイヤーを Web シーン レイヤーとして ArcGIS Enterprise ポータルに公開

3D ポイント レイヤーは、シーン レイヤーとして ArcGIS Enterprise ポータルに共有できるようになりました。これにより、プリセット シンボルを含む大規模ポイント データセットの視覚化とパフォーマンスが向上します。3D ポイント レイヤーは、個別の Web シーン レイヤーや Web シーンの一部として共有することができ、ArcGIS Pro またはシーン ビューアーで利用できます。

プリセット ポイント レイヤーは 3D Web シーン レイヤーとして共有できます。

Web シーン レイヤーの共有に関する詳細は、「Web レイヤーの共有」をご参照ください。

3D 解析

LIDAR の地表分類ツール

このツールを使用すると、LAS ファイル内にある未分類の航空機 LIDAR を使用して、地面と地面以外のポイントを区別する地表分類を実行できます。このツールを使用して、表示および解析用の DEM を作成できます。

解析とジオプロセシング

チャート

属性テーブルを持つマップ レイヤーからチャートを作成して、データを視覚化して調査したり、メッセージを伝達できます。このリリースでは、バー チャートヒストグラム散布図を作成できます。将来のリリースでは、その他のチャート タイプが追加される予定です。

ArcGIS Pro に含まれるチャートの詳細

ModelBuilder

ArcGIS Pro の ModelBuilder では、次のように機能が拡張されています。

  • モデル エレメントのグループを作成できます。このグループは、ラベルを付けたり、折りたたんだり展開したりできます。グループは、複雑なモデルを単純化するためのビジュアル ツールとして使用できます。
  • 任意のデータセット変数に [マップへ追加] のマークを付けることができます。これらのデータセットは、モデルが ModelBuilder 内から実行されたときの、最新のアクティブなマップに追加されます。
  • レイヤーまたはデータセットをモデル内のツール エレメントにドラッグすると、レイヤーまたはデータセットを接続できる、すべての有効なツール パラメーターと環境のリストが自動的に表示されます。

解析結果の共有

正常に実行されたジオプロセシング ツールは、ジオプロセシング パッケージ (*.gpkx) として共有できます。ジオプロセシング パッケージは、ローカル ファイルとして、またはポータルを通じて共有できます。ジオプロセシング パッケージを作成するには、プロジェクトの [ジオプロセシング履歴] で正常に実行されたツールを右クリックして、[共有] > [ジオプロセシング パッケージ] の順にクリックします。

データ管理ツール

[パッケージ] ツールセット

[ベクター タイル パッケージの作成 (Create Vector Tile Package)] ツールを使用すると、マルチスケール マップからベクター タイル パッケージを作成できます。ベクター タイルは、ArcGIS の構成可能な Web アプリや ArcGIS API for JavaScript を使用して構築されたカスタム アプリで使用される ArcGIS Online のグローバル ベースマップ タイル サービスです。ArcGIS Pro では、これらをまだ利用できません。ベクター タイル パッケージは、[パッケージの共有 (Share Package)] ツールを使用して、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに公開できます。[ベクター タイル インデックスの作成 (Create Vector Tile Index)] ツールを使用すると、ベクター タイルを作成する前に、マップのフィーチャ密度から最適化されたインデックス ポリゴンを作成できます。

[モバイル マップ パッケージの作成 (Create Mobile Map Package)] ツールを使用すると、Navigator for ArcGIS などのモバイル アプリケーションや ArcGIS Runtime (Quartz リリース以降) を使用して構築されたカスタム アプリケーションでマップやベースマップを共有するためのモバイル マップ パッケージを作成できます。モバイル マップ パッケージを使用すると、モバイル デバイスでルートを作成したりロケーションを検索するための、すべてのレイヤーとネットワーク データセットおよびロケーターを共有できます。モバイル マップ パッケージは、[パッケージの共有 (Share Package)] ツールを使用して ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise にアップロードして共有できます。また、標準的なファイル共有方法を使用して、モバイル マップ パッケージをモバイル デバイスで直接共有できます。

サンプリング ツールセット

サンプリング ツールセットには、ランダム間隔および一定間隔でフィーチャを生成するためのツールが含まれています。このツールセットの新しいツールには、[テッセレーションの生成 (Generate Tessellation)] および [ラインに沿ってポイントを生成 (Generate Points Along Lines)] ツールなどがあります。

Geostatistical Analyst ツール

ArcGIS Pro 1.2 では、[EBK Regression Prediction] および [GA Layer To Rasters] という 2 つのツールが Geostatistical Analyst に新規に追加されました。

EBK Regression Prediction

[EBK Regression Prediction] は、内挿するデータの値に影響することが知られている説明変数ラスターを使用して [Empirical Bayesian Kriging] を実行する空間統計学の内挿方法です。この方法は、クリギングを回帰分析と組み合わせて、単独で使用するよりも正確な予測を作成します。

GA Layer To Rasters

[GA Layer To Rasters] は、geostatistical レイヤーを 1 つまたは複数のラスターにエクスポートします。このツールの主な目的は、Geostatistical レイヤーを複数の出力タイプにエクスポートすることです。たとえば、[Empirical Bayesian Kriging] から作成された geostatistical レイヤーを、1 回の実行で、予測ラスター、標準エラー ラスター、等量ラスター、および確率ラスターにエクスポートできます。このツールを使用しない場合、これら 4 つの出力ラスターを取得するには、[Empirical Bayesian Kriging] を異なる出力設定で 4 回実行する必要がありました。

Network Analyst

最寄り施設の検出、OD コスト マトリックス、ロケーション アロケーション

Network Analyst では、既存の [ルート] および [到達圏] 解析に加えて、[最寄り施設の検出][OD コスト マトリックス][ロケーション-アロケーション] の解析が完全にサポートされるようになりました。各タイプの新しい解析レイヤーは、[解析] タブの [ネットワーク解析] ドロップダウン ギャラリーから作成できます。各解析のコンテキスト タブを使用すると、関連プロパティを調べたり設定できます。

ポータル サービスを使用した解析

[ルート][到達圏][最寄り施設の検出][ロケーション-アロケーション] の各レイヤーは、従来のローカル データや有効なポータル サービスを参照して作成および解析できます。ポータル サービスを参照するレイヤーは、Network Analyst ライセンスやネットワーク データセットがなくても、クラウド内でネットワーク解析を実行できます。

ネットワーク データセットの選択

[解析] タブの [ネットワーク解析] ドロップダウン ギャラリーでは、新しい解析レイヤーを作成するときに使用されるネットワーク データ ソースを表示および変更できます。

ジオプロセシング ツールの改善

ネットワーク解析レイヤーは、ジオプロセシング ツールの新しいセットを使用して作成できます。ネットワーク解析レイヤーを作成するための古いツールは廃止されました。[ルート レイヤーの作成 (Make Route Layer)] ツールは、[ルート解析レイヤーの作成 (Make Route Analysis Layer)] ツールに置き換えられました。他のネットワーク解析レイヤーのタイプについても同様です。新しいツールは、移動モードを使用した操作や、ローカル ネットワーク データセットとポータル サービスのいずれかを使用した解析などの機能が拡張されています。非推奨のツールは引き続き ArcGIS Pro で機能しますが、これらのツールは、使用するスクリプトが ArcGIS Desktop または ArcGIS Pro 1.2 より前のバージョンと後方互換である必要がある場合のみ使用してください。

ジオプロセシング ツールでのネットワーク データセットの複製

[ネットワーク データセットからテンプレートを作成 (Create Template From Network Dataset)] ツールと [テンプレートからネットワーク データセットを作成 (Create Network Dataset From Template)] ツールが新規に追加されました。これらのツールを使用すると、既存のネットワーク データセットと同じスキーマを持つ新しいネットワーク データセットを作成できます。これらのツールは、スクリプトやモデルによるネットワーク データセットの自動作成に役立ちます。

時空間パターン マイニング ツール

ローカル外れ値分析 (Local Outlier Analysis)

[時空間パターン マイニング] ツールボックスに新しい [ローカル外れ値分析 (Local Outlier Analysis)] ツールが追加されました。このツールは、Local Moran's I 統計の時空間への実装です。これは、時空間キューブ内で統計的に有意な高い/低い値のクラスターと外れ値を識別します。

ローカル外れ値分析 (Local Outlier Analysis)

Spatial Analyst ツール

1.2 の Spatial Analyst では、4 つの新しいツールが追加され、他の既存のツールも改善されています。

距離ツールセット

[距離] ツールセットでは、新しいツールが 1 つ追加され、一部のツールに新しいパラメーターが追加されました。

新しい [コスト接続性 (Cost Connectivity)] ツールは、2 つ以上のリージョン間の最小コスト接続性ネットワークを作成します。

次のツールに 4 つの新しいパラメーターが追加されました。

source_cost_multipliersource_start_costsource_resistance_ratesource_capacity の各パラメーターを使用すると、ソース特性を定義して、サーフェス上の移動コストをより詳細に制御できます。

抽出ツールセット

[抽出] ツールセットでは、一部のツールの振舞いとパフォーマンスに変更が加えられています。

[複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)][抽出値 → ポイント (Extract Values to Points)][サンプル (Sample)] の各ツールは更新され、サンプリングされる位置が NoData のセルである場合の条件処理が向上しています。これまでのバージョンでは、出力形式がシェープファイルまたは INFO テーブルの場合、これらの形式には <NULL> 値の概念が導入されていないため、この条件に値 0 が割り当てられていました。これが原因で、正規の値 0 が返された場合に混乱が生じることがありました。この場合、値 -9999 が返されるようになりました。

[複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)][サンプル (Sample)] はパフォーマンスが最適化され、大規模なポイント データセットを処理するときの実行時間が短縮されています。

オーバーレイ ツールセット

[オーバーレイ] ツールセットに新しい [領域の特定 (Locate Regions)] ツールが追加されました。このツールは、適正解析のプロセスに使用可能で、複数の領域に対して必要な面積、形状、近接性の仕様を考慮する機能を提供します。

セグメンテーションと分類ツールセット

このツールセットでは、2 つの新しいツールが追加され、既存のツールにパラメーターが追加されました。

新しい [ランダム ツリーによる分類器定義ファイルの作成 (Train Random Trees Classifier)] は、ランダム ツリー分類方法を使用して、Esri 分類器定義 (*.ecd) ファイルを生成します。この方法の利点は、過剰適合への抵抗性と、セグメント化されたラスターやその他の補助データセットを操作できることです。

新しい [ラスター セグメントのタイル アーティファクトの削除 (Remove Raster Segment Tiling Artifacts)] ツールを使用すると、セグメンテーション プロセス中にタイルの境界線によって分断されたセグメントをつなぎ合わせることができます。

[ISO クラスターによる分類器定義ファイルの作成 (Train ISO Cluster Classifier)] ツールには、返されるクラス数をより詳細に制御できる max_merge_per_itermax_merge_distance という 2 つの新しいパラメーターが追加されました。

編集と Data Reviewer

編集

トポロジのツール

[編集] タブの [編集の管理] グループで [トポロジ] トポロジ ドロップダウン矢印を使用すると、アクティブなマップに定義されたトポロジを有効化/無効化できます。 リスト上のトポロジをクリックすると、そのトポロジがアクティブになり、[フィーチャの修正] ウィンドウでトポロジ ツールが有効になります。トポロジを修正するツールをクリックすると、マップ上でトポロジ グラフがハイライト表示されます。

次の編集ツールは、フィーチャ ジオメトリとマップ トポロジの両方を編集できるようになりました。[フィーチャ][エッジ] コントロールによって、これら 2 つの編集モードを切り替えることができます。

  • [移動] 移動
  • [頂点の編集] 頂点の編集
  • [形状変更] 修正

フィーチャに一致

[フィーチャに一致] フィーチャの形状に一致 は、トレースするラインおよびバッファー許容値を使用して、隣接するポリライン フィーチャまたはポリゴン フィーチャ間のギャップを塞ぎます。トレースされるフィーチャと一致する境界線を作成するために、頂点が追加または削除されます。バッファーの範囲の形状を、トレースするラインの [右][左][両方] に設定できます。[頂点の挿入] 設定は、バッファー許容値外にあるフィーチャの形状を維持するのに役立ちます。

エッジの一致

[エッジの一致] エッジの一致 は、選択したトポロジ エッジを隣接フィーチャと一致させることで、ポリラインおよびポリゴン フィーチャを変更します。これは、アクティブなマップの [トポロジ] トポロジ が有効な場合のみ利用できます。このツールを使用すると、アクティブなマップでトポロジがハイライト表示されます。実線でハイライト表示されたセグメントが変更されます。破線の部分は変更されません。

Data Reviewer

ジオプロセシング

[レビューアー テーブルに書き込み (Write To Reviewer Table)] ツールに新しいオプションのパラメーターが追加され、いくつかの既存のパラメーターが拡張されています。新しいオプションのパラメーターの [チェック タイトル] を使用すると、フィーチャまたはテーブル レコードで検出されるエラー条件を記述できます。[レビュー ステータス][メモ][重要度] の各パラメーターは、コンポジット タイプ (文字列とフィールド) に変更され、フィーチャまたはテーブル レコードをレビュー結果として書き込むときに、フィールド値を使用できるようになりました。[サブタイプ] パラメーターは、フィーチャをレビュー結果として書き込むときに、コード値の代わりに説明の値を記録するようになりました。

チェック

傾斜の方向変化 (単調性) チェックは、単調性チェックに名前が変更され、ポリライン フィーチャの Z 値に加えて M 値を評価できる機能が追加されました。

データ管理とジオデータベース

テーブル

テーブル セルの拡大

アクティブなテーブルを拡大/縮小して、セルとそのコンテンツのサイズを大きく/小さくできます。この機能は、開いているテーブルごとに機能します。1 つのテーブルのズーム レベルは、ArcGIS Pro で現在開いているすべてのテーブルには適用されません。

スタンドアロン テーブルの関連レコードの選択

選択セットの関連レコードをテーブル内に自動的に表示できるようになりました。レイヤーのプロパティの [選択] タブで、[関連レコードを自動的に選択] チェックボックスをオンにします。または、テーブル オプション メニュー メニュー から、テーブル内部で直接有効にできます。

テーブル ビューのポップアップ

各行の横にあるグレーのセルからショートカット メニューを開いて、テーブルからポップアップを直接表示できます。セルを右クリックして、リストされたアイテムから [ポップアップ] をクリックします。ポップアップには、リレートも表示されます。また、テーブル内の各列でフィールド名の上にカーソルを置くと、フィールド ポップアップが表示されます。

テーブルのフィールド ポップアップ

テーブルの複数行テキスト ツールチップ

フィールドを複数行に渡る名前に変更した場合 (改行するには Shift + Enter キーを押します)、フィールドの上にカーソルを置くと、拡張されたポップアップに改行付きの新しいテキストが表示されるようになりました。

フィルター処理されるテーブル レコードにおける時間とレンジのサポート

マップが時間またはレンジに対応している場合、現在のマップ時間、マップの現在のレンジ、またはその両方に基づいて、テーブルのレコードをフィルター処理できるようになりました。ビューのスライダーを移動するか再生すると、現在の (レンジ) 期間内にあるテーブルのレコードのみが表示されます。テーブルをフィルター処理しないで表示する場合は、[テーブル ビュー] タブから [時間] または [レンジ] フィルターを無効にします。

現在のマップ時間およびマップ レンジ内にあるレコードを表示

メタデータ

複数のメタデータの説明を表示

2 つのメタデータの説明を並べて編集できます。プロジェクト ビューを開きます。1 つのアイテムで、メタデータの編集を開始します。新しい [メタデータ] ビューのタブが開きます。プロジェクト ビューに戻ります。もう 1 つのアイテムで、メタデータの編集を開始します。別の新しい [メタデータ] ビューのタブが開きます。2 番目のタブをドラッグし、左側または右側にドッキングさせると、2 つを並べて表示できます。

メタデータの保存とコンテンツの編集の継続

ArcGIS Pro 1.2 では、メタデータを編集して変更内容を保存しても、メタデータ ビューは閉じません。メタデータ ビューを再び開かなくても、メタデータの編集を続行できます。プロジェクトを保存して閉じた場合、次にそのプロジェクトの作業を開始すると、前回開いたメタデータ ビューが、エディターを終了したときのページに開きます。

ジオデータベース

履歴ウィンドウ

新しい [履歴] ウィンドウを使用すると、履歴管理が有効なデータの履歴モーメントを表示できます。ユーザーは、履歴管理が有効なデータの履歴モーメントを作成、変更、削除したり、さまざまな履歴モーメントをマップ上に表示できます。

また、[プロジェクト] ウィンドウのショートカット メニューから、アイテムを右クリックし、[管理] を選択して、[履歴管理の有効化] または [履歴管理の無効化] をクリックして、履歴管理を有効化または無効化することもできます。

履歴モーメントの操作」または「履歴管理プロセス」をご参照ください。

ジオデータベース プロパティ

リレーションシップ クラス、ジオデータベース、フィーチャ データセットの [プロパティ] ダイアログ ボックスとタブが利用できるようになりました。[リレーションシップ] タブには、アイテムが参加しているリレーションシップ クラスの情報を表示する、フィーチャクラス プロパティとテーブル プロパティのダイアログ ボックスも追加されました。

新しいプロパティ ダイアログ ボックスにアクセスするには、[プロジェクト] ウィンドウでアイテムを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

[リレーションシップ クラス プロパティ] ダイアログ ボックスには、リレーションシップ クラスの情報と、リレーションシップ クラスに参加しているテーブルまたはフィーチャクラスの名前が表示されます。

エンタープライズ ジオデータベースの [ジオデータベース プロパティ] ダイアログ ボックスには、接続ユーザー (ジオデータベース管理者接続で利用可能)、エンタープライズ ジオデータベース ライセンスの有効期限日 (ライセンスの更新機能付き)、およびジオデータベースのアップグレード ステータスが含まれています。

[フィーチャクラス プロパティ][テーブル プロパティ] ダイアログ ボックスでは、[エイリアス] パラメーターを編集して [OK] をクリックすることで、フィーチャクラスまたはテーブルのエイリアスを指定または設定できるようになりました。また、新しい [リレーションシップ] タブには、データが参加しているリレーションシップのプロパティが表示されます。

[エンタープライズ ジオデータベースのライセンスを更新 (Update Enterprise Geodatabase License)] ジオプロセシング ツール

この新しいツールは、[データ管理] ツールボックスの [ジオデータベース管理] ツールセットに追加されました。ジオデータベース管理者はこのツールを使用して、エンタープライズ ジオデータベースのライセンスを期限が切れる前に更新できます。

[エンタープライズ ジオデータベースのライセンスを更新 (Update Enterprise Geodatabase License)] ジオプロセシング ツールをご参照ください。

Global ID を維持するジオプロセシング環境設定

[Global ID を維持] 環境を反映するツールでは、ターゲット データセットに行を追加すると、既存の入力データセットの Global ID 値が再使用されます。現時点では、この環境のサポートは、[アペンド (Append)] ツールと [フィーチャクラス → フィーチャクラス (Feature Class to Feature Class)] ツールに限定されています。[Global ID を維持] 環境設定をご参照ください。

フィールド ビューのフィールドのフィルター処理

フィールド ビューに表示されるフィールドを、名前またはドメインでフィルター処理できるようになりました。フィルターにアクセスするには、テーブルを開いて、[フィールド] ビューを開きます。リボン上の [フィールド] タブをクリックします。

フィールド ビューでの名前またはドメインによるフィルター処理

その他のデータベースのサポート

ArcGIS Pro での DB2、Oracle、PostgreSQL、SQL Server のサポートに加えて、次のデータベースもサポートされるようになりました。

  • Altibase
  • Netezza
  • SAP HANA
  • Teradata
  • Dameng

ArcGIS Pro でのデータベースへの接続」をご参照ください。

ArcGIS Pro のデータベース サポート ファイルの再配置

データベース サポート ファイルは、ArcGIS Pro のセットアップに付属しなくなり、My Esri からダウンロードできるようになりました。これらのファイルが必要なワークフローは、以下に限定されます。

  • PostgreSQL のエンタープライズ ジオデータベースの作成
  • PostgreSQL および Oracle での ST_Geometry を使用したデータベース アクセスとクエリ レイヤー。詳細については、「空間タイプの作成」をご参照ください。
  • SQLite データベースを空間対応にするワークフロー
  • ST_Raster タイプを操作するワークフロー (SQL Server、Oracle、PostgreSQL)

画像とラスター

共有

WCS サービスを参照して接続することで、イメージ サービスを ArcGIS Enterprise ポータルに公開できます。

モザイク データセットの分析 (Analyze Mosaic Dataset)

モザイク データセットの分析時に、結果を表示するユーザー操作が新しくなりました。

ベクトル場レンダラー

ベクトル場レンダラーは 1.1 でリリースされましたが、ユーザー インターフェイスが改善され、すぐに使用できるシンボルの表示と編集、およびカスタム レンダリング ルールの作成がサポートされるようになりました。

ラスター関数

再分類関数は、分類カラライザーを使用して、元のラスター レイヤーからブレーク ポイントを継承できるようになりました。

畳み込みフィルター関数は、カーネル/マトリックスを表示し、ユーザー定義のカーネルをサポートするようになりました。

NDVI 関数は、ユーザー インターフェイスから直接、正規化された NDVI 値を出力します。

類似ピクセル領域関数は新しい関数です。この関数は、セグメンテーションと分類ワークフローの一部です。

加重オーバーレイ関数加重合計関数は新しい関数です。これらの関数は、適正解析に使用されます。

[不規則なデータの内挿機能][Swath 関数] が新規に導入されました。これらの関数は、不規則なグリッドの科学データセットを操作するときに使用されます。これらは、不規則なグリッドのデータセットから正方形のピクセルにデータセットを変換します。

モザイク データセットに対するラスター関数を表示および編集するユーザー操作が新しくなりました。

マッピングとビジュアライゼーション

ビジュアライゼーション

3D の描画品質と速度の向上

このリリースでは、Z 値の競合 (シーン内の同じ x,y,z 空間を共有するフィーチャのフラッシュ) を解決できます。まず、描画するレイヤーを右クリックして、[表示優先度] > [前面へ移動] の順にクリックします。シーン内のすべてのレイヤーの表示優先度を管理するには、[表示] タブから [表示優先度] ダイアログ ボックスを開きます。

シーンにベースマップまたは地表をカバーする他のレイヤーが含まれていない場合は、標高サーフェスを特定の色で表示して、陰影起伏を付けることができます。シーンのプロパティ ダイアログ ボックスを開き、[標高サーフェス] を選択します。各サーフェスに対して、[色][陰影起伏] を定義できます。

OGC サポートの強化

ArcGIS Pro で WMS サービスと WMTS サービスを使用できるようになりました。

WMS サービスでは、以下がサポートされています。

  • レイヤーのサブセットの順序変更や選択
  • 背景色、透過表示、イメージ形式などのプロパティを設定する。
  • 個別属性表示を実行するフィーチャ情報の取得機能のサポート
  • トークンによってセキュリティ保護された WMS サービスへの接続 (ArcGIS Server WMS サービス) クライアントは、マップ サービスのように、セキュリティを自動的にネゴシエートします。
  • 接続リクエストまたはマップ リクエストのカスタム パラメーターの送信

WMTS サービスでは、以下がサポートされています。

  • スタイルやタイル スキーマなどのプロパティを設定する。

ヒート マップ

ポイント フィーチャをヒート マップとして視覚化することができます。ヒート マップ シンボルをポイント レイヤーに適用するには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーをクリックし、[表示設定] タブをクリックします。[描画] グループで、[シンボル][ヒート マップ] の順にクリックします。ヒート マップを使用すると、マップ内のポイント フィーチャの分布を動的に視覚化できます。また、[ポイント密度 (Point Density)] ジオプロセシング ツールを使用して、ポイント密度サーフェスを作成することもできます。現時点では、ポイントは、マップ内のヒート マップおよびシーン内のドレープされた 2D レイヤーとして視覚化できます。

コロプレス ストレッチ シンボル

データをコロプレス ストレッチ シンボルで表示するには、[表示設定] タブの [描画] グループで、[シンボル][ストレッチ] の順にクリックします。

ヒストグラムを使用した数値分類の変更

等級シンボル、等級色、ストレッチを使用してデータをシンボル表示する場合、ヒストグラムを使用して数値分類またはデータ範囲を変更できます。

シンボル クラスの表示範囲の指定

マルチスケールは多くの場合、マップに多数のグループ レイヤーを作成し、主な縮尺範囲のそれぞれに 1 つのグループ レイヤーを設定して作成します。これを適切に設定するのは時間がかかり、レイヤーとシンボルを複製する必要があります。これを簡素化したり、マップ内に埋め込まれるデータを削減してベクター タイルの作成をサポートするために、フィーチャ レイヤー全体で表示可能な縮尺範囲を指定する機能に加えて、個々のシンボル クラスで表示可能な縮尺範囲を指定できるようになりました。シンボル クラスの表示範囲の指定は、マップでは個別値等級色を使用してレイヤーを描画する場合に実行できます。シーンでは利用できません。

[シンボル] ウィンドウでシンボル設定を表示したときに 縮尺範囲ビュー をクリックすると、各シンボル クラスの縮尺レンジ スライダーをアクティブ化できます。 このスライダーは、マップ内で定義されている縮尺に制限されます。

縮尺範囲全体でのシンボルのサイズ変更

マルチスケール マップの作成をより強力にサポートするために、現在の縮尺範囲に基づいてシンボル サイズが自動的に変化するように設定できます。通常、マップの見やすさを向上させるために、小さな縮尺で描画するときはシンボルを少し小さくします。これを実行するには、[シンボルの書式設定] ウィンドウの [シンボル] タブ シンボル[縮尺ベースのサイズ設定を有効化] をオンにします。 スライダーをクリックしてマップ内の特定の縮尺範囲を選択し、その縮尺でのシンボル サイズ (またはラインまたはアウトライン幅) を指定します。サイズ (または幅) は、縮尺の変更に伴って線形的に変化します。

フィールド属性による透過表示の適用

テーブル属性に基づいて、シンボルの透過表示を適用できます。フィールド値は、高い透過表示範囲と低い透過表示範囲に分割されます。

アニメーション

マップまたはシーンをアニメーション化できるようになりました。アニメーションは、カメラのプロパティ、時系列データ (タイム スライダー)、レイヤーの表示設定、およびレンジ データ (レンジ スライダー) をキャプチャします。リボン上の新しい [アニメーション] タブは、アニメーションを作成、編集、再生するすべてのコマンドとコントロールを提供します。処理を開始するには、[表示] タブにある [追加] をクリックして [アニメーション] タブを開きます。

アニメーションに関連する主な機能を以下に示します。

  • アニメーションをビデオまたはフレームのフォルダーにエクスポートする。[アニメーション] タブの [ムービーのエクスポート] をクリックして、[メディアのエクスポート] ウィンドウでの設定に従います。定義済みのオプションを選択するか、カスタマイズした出力書式設定を保存して独自の設定を作成します。
  • アニメーションは、時間およびレンジ対応のレイヤーをサポートします。
  • 現在のマップのブックマーク セットをインポートして、アニメーションを作成する。[アニメーション] タブの [作成] グループの [インポート] ボタンから、事前に構成されたパス タイプを選択します。ブックマークをキーフレームに変換するときは、[アニメーション] タブで定義した設定が適用されます。
  • 時間またはレンジ データを事前に構成されたスタイルに直接インポートして、アニメーションを作成する。アニメーションは、リボンで定義した時間またはレンジ設定を適用します。
  • 視覚的に参照するために、アニメーション パスとそのキーフレームの画像を画面上に表示する。これは、アニメーションの後処理に便利です。選択したキーフレームにズームしたり、パスに沿った時間を入力して新しいキーフレームを挿入して、パスの調整を表示できます。 表示パスは、エクスポートされたメディア形式に転送されず、ArcGIS Pro での再生中には表示されません。[アニメーション] タブの [表示] グループから、[パス][パスとキーフレーム]、または [キーフレーム] を選択します。キーフレームには、[編集] グループのキーフレーム リストに対応する番号が付きます。

レイアウト

マップ シリーズ

1 つのレイアウトを使用し、マップの縮尺、範囲、回転角度、および複数ページの座標系の決定に使用するインデックス レイヤー (フィーチャクラス) を指定して、マップのシリーズを作成します。名前、フィールド、並べ替え順序、ページ番号付けのオプションを設定できます。

インライン テキストの編集

ダイアログ ボックス上のフィールドに入力する代わりに、レイアウト上で直接テキストを書式設定、編集、変更できます。

共有とオンライン

共有

3D ローカル シーンを ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise ポータルへ公開

この機能は、ページ上部の「ハイライト」セクションで説明されています。

3D ポイント レイヤーを Web シーン レイヤーとして ArcGIS Enterprise ポータルに公開

この機能は、ページ上部の「ハイライト」セクションで説明されています。

参照によるサービスの公開

この機能は、ページ上部の「ハイライト」セクションで説明されています。

Online

Living Atlas of the World

[プロジェクト] ウィンドウ、[プロジェクト] ビュー、および [参照] ダイアログ ボックスで、Living Atlas of the World が提供するマップとデータの管理コレクションを使用できます。[検索] ボックスの横にあるフィルター ボタンをクリックすると、衛星画像など、アイテムの 1 つのカテゴリを操作できます。このすぐに使用できるコンテンツは、アクティブなポータルが ArcGIS Online 組織サイトである場合や、パブリックの ArcGIS Online コンテンツにアクセスしている場合に利用できます。この情報を他のデータと組み合わせる方法については、「データのプロジェクトへの追加」チュートリアルをご参照ください。

タスク

タスク履歴

プロジェクトで実行されているタスクに対して、履歴および追跡情報を有効化できます。タスクのトラッキング情報は、タスク履歴テーブルに記録されます。プロジェクト内でタスク履歴を有効化するのは、以下の場合です。

  • 最もよく使用されるタスクと使用されないタスクを識別する。
  • タスクの平均実行時間を特定する。
  • タスクの実行時間と、その平均実行時間を比較する。

タスク履歴は、ジオデータベースに作成および格納されるテーブルで追跡されます。タスク履歴は、プロジェクトの [オプション] ダイアログ ボックスで、プロジェクトがタスク履歴テーブルと関連付けられているときに有効化されます。

Workflow Manager

対象ポイント

ポイントは、ジョブの対象場所 (LOI) として使用できます。ジョブの対象ポイント (POI) には、単一またはマルチポイント フィーチャを使用できます。

  • [Create Workflow Database] ツールと [Upgrade Workflow Database] ツールは、POI を格納する POI フィーチャクラスを作成します。
  • [Get Job AOI] ツールは、POI フィーチャクラスからジョブの POI を取得する機能をサポートしています。
  • [Create New Jobs] ツールは、POI を使用するジョブの作成をサポートします。
  • POI は、[Define LOI] タブのツールを使用して作成できます。
  • ジョブ マップは、単一ポイント POI の場合は 1:2000、マルチポイントが POI の場合はすべてのポイントの範囲までズームします。

対象位置

対象場所のポリゴンまたはポイントが、ジョブ マップに表示されます。

ワークフローの操作と表示

ワークフローは、ズーム、スクロール、画面移動の各機能を使用して操作できます。実行されるステップ、完了とマークされたステップ、スキップされるステップは、実行状態を示す影付きで表示されます。

ワークフローに含まれるジョブ情報

ジョブ名、ジョブ タイプ名、ジョブの作成者、優先度、ジョブの割り当て、ジョブ ステータス、ジョブの完了率など、基本的なジョブ情報は、[Workflow View] のジョブ リストに表示されます。ジョブは、ジョブ情報セクションから開くこともできます。

前回の作業者へのジョブの自動割り当て

ジョブは、ステップの実行者に基づいて、自動的に割り当てることができます。ステップの実行者や、ステップを完了とマークした担当者に関する情報は、Workflow Manager (Classic) に格納されます。過去に実行したステップを再び実行することになった場合、そのジョブは、実行者または完了とマークした担当者に自動的に再割り当てされます。

Job Properties ウィンドウ

割り当て、優先度、複数ジョブのスケジュールされた開始日と期日などのジョブ プロパティは、[Job Properties] ウィンドウを使用して更新できます。

ワークフローからタスクを開く

タスクは、OpenTasks ステップを使用してワークフロー ステップ内で開くことができます。マップをワークフローから開く必要はありません。

Web マップでの AOI のズーム

[AOI:Envelope] トークンは、ジョブの AOI のエンベロープを返し、起動 URL ステップを使用して、Web マップを開くときに AOI に拡大するように構成できます。

ジョブ クエリ

ジョブ クエリは、ワークフロー ビューがアクティブなときに、[コンテンツ] ウィンドウからアクセスできます。クエリは、アプリケーションを開いたときに実行するデフォルト クエリとして設定できます。

ジオプロセシング

  • [Create New Jobs] ツールは、選択したジョブ タイプのジョブを 1 つ以上作成し、そのジョブをユーザーまたはグループに割り当てたり、未割り当てのままにしたりできます。作成されたジョブには優先度を指定することができ、フィーチャクラスから定義された対象場所 (LOI) を持ちます。LOI には、ポリゴン、ポイント、マルチポイント フィーチャを使用できます。
  • [Create Jobs] ツールは廃止され、[Create New Jobs] ツールに置き換えられました。
  • [Upgrade Workflow Database] ツールは、アップグレードされるデータベースから既存のシステム設定を消去しません。

ステップとパスの表示要素

ワークフローのステップとパスは、自動化されたステップのタイプ、通知のタイプ、パスの割り当てなどの情報を示すために、ジョブ ビューに表示要素を表示します。通知の表示要素は、ステップの完了後に送信されるように構成された通知タイプの名前を表示します。パスの割り当ての表示要素は、ジョブを割り当てる予定のユーザーまたはグループの名前を表示します。ステップ タイプの表示要素は、自動化されたさまざまなステップに対して表示されます。

ワークフロー ビューのマップからジョブを開く

ジョブは、LOI ポリゴンまたはポイントをクリックすることで、ワークフロー ビューのマップ内から開くことができます。

SDK

ArcGIS Pro SDK for Microsoft .NET が利用できます。これを使用して、ArcGIS Pro アプリケーションを拡張できます。詳細については、http://pro.arcgis.com/en/pro-app/2.6/sdk/ をご参照ください。