ラスター関数を使用すれば、1 つ以上のラスターに適用できる処理操作を定義できます。データにアクセスして表示したときに、これらの関数がリアルタイムにラスター データに適用されます。つまり、処理したファイルをディスク上に作成する時間をかけずに、速やかに適用できます。ラスター関数はラスター関数テンプレート内に整理できるため、複数の関数を連結することで、さまざまな処理済みプロダクトを作成することができます。
グローバル ラスター関数は他の関数と連結することができますが、指定した解像度と範囲でデータを処理します。グローバル関数はハンマーのアイコン で識別できます。これらはジオプロセシング ツールと同様に機能し、指定した環境設定を使用することもできます。詳細については、「グローバル関数」をご参照ください。
すべての (100 を超える) ローカル ラスター関数で、多次元ラスターを入力値として使用することができます。グローバル関数では、多次元ラスターを入力値として使用できません。
名前、説明、出力ピクセル タイプ、多次元ルールなど、ラスター関数のプロパティを [一般] タブで変更することができます。
解析
関数名 | 説明 |
---|---|
二値化関数 | クラス間の分散が最小になるように 2 つのクラスを作成することで画像内の背景と前景を区別する Otsu メソッドを使用して、ラスターを 2 つのクラスに分割します。 |
CCDC 解析関数 | CCDC (Continuous Change Detection and Classification) 法を使用してピクセル値の経時的な変化を評価し、モデル結果を含む多次元ラスターを生成します。 この関数を使用するには、Image Analyst のライセンスが必要です。 |
変化の計算関数 | 2 つのカテゴリ ラスター データセット間または 2 つの連続ラスター データセット間の差を計算します。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 |
変更解析を使用した変更検出関数 | [CCDC を使用した変更の解析 (Analyze Changes Using CCDC)] ツールの出力変更解析ラスターを使用してピクセル変更情報を含むラスター レイヤーを生成します。 |
トレンドの生成関数 | 多次元ラスターの指定の変数のディメンションに沿って各ピクセルのトレンドを推定します。 この関数を使用するには、Image Analyst のライセンスが必要です。 |
熱指数関数 | 気温と湿度に基づいて疑似温度を計算します。 |
カーネル密度関数 | カーネル関数を使用してポイントまたはポリライン フィーチャから単位面積ごとの値を計算し、各ポイントまたはポリラインに滑らかなテーパー サーフェスを合わせます。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 |
NDVI 関数 | 赤バンドと近赤外バンドを使用して、正規化差植生指標 (NDVI) 値を計算します。 |
NDVI カラー化関数 | 入力画像から NDVI を計算して、計算結果にカラーマップを適用します。 |
トレンドを使用した予測関数 | トレンドの生成関数の出力を使用し、予測したレイヤーを生成します。 この関数を使用するには、Image Analyst のライセンスが必要です。 |
ラスター コレクションの処理関数 | 多次元ラスター レイヤーまたはモザイク レイヤーの各アイテムの各スライスを処理します。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 |
タッセルド キャップ変換関数 | 明るさ、植生、水分のレベルを測定することによって、人工物、土壌、植生の標準検出を行います。 |
複数のラスターを共通の計測スケールでオーバーレイし、それぞれを重大度に応じて重み付けします。 この関数を使用するには、Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
ラスターの配列をセルごとに重み付けして追加します。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
風速冷却関数 | 気温と風速に基づいて疑似温度を計算します。 |
表示設定
関数名 | 説明 |
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コントラストと明るさ関数 | 画像の色または全体的な明るさの差異を調整します。 |
畳み込みフィルター関数 | 画像をフィルタリングします。画像内のエッジを鮮明にしたり、ぼやけさせたり、検出したり、その他のカーネルベースの強調機能を使用できます。 |
パンシャープン関数 | マルチバンド画像を高解像度パンクロマティック画像と融合させることで、空間解像度を向上させます。 |
統計情報およびヒストグラム関数 | データセットの記述的な統計情報を定義するか、別のデータセットの分布を使用します。 |
ストレッチ関数 | 明るさ、コントラスト、ガンマなどのストレッチ プロパティを変更し、画像の表示を改善します。 |
分類
メモ:
[分類]、[最尤法分類]、および [セグメント平均シフト] 関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst ライセンスが必要となります。
関数 | 説明 |
---|---|
分類関数 | 適切な分類器と *.ecd トレーニング ファイルで指定した関連するトレーニング データをラスター データセットまたはセグメント化されたラスターに適用します。 |
リニア スペクトル分解 | サブピクセル分類を実行し、ピクセルごとに異なる土地被覆タイプの部分存在量を算出します。 |
最尤法分類関数 | 最尤法アルゴリズムを使用して、ピクセルをクラスに割り当てます。 |
類似領域の拡大関数 | シード ポイントから領域を拡大します。 |
セグメント平均シフト関数 | 隣接し、類似したスペクトル特性または空間特性を持つピクセルを、セグメントに分類します。これは分類関数の 2 つ目のラスターとして使用できます。 |
変換
関数 | 説明 |
---|---|
カラー モデル変換関数 | 画像のカラー モデルを HSV (Hue、Saturation、Value) モデルから RGB (Red、Green、Blue) に変換するか、RGB から HSV に変換します。 |
カラーマップ関数 | カラーマップに基づいてピクセル値を変換し、ラスター データをグレースケール画像または RGB 画像で表示します。 |
カラーマップのあるシングルバンド ラスターを、3 バンドの RGB (赤、緑、青) ラスターに変換します。 | |
複素数関数 | RADARSAT データからのマグニチュードを表示できるように取得します。 |
グレースケール関数 | マルチバンド ラスターをシングルバンド グレースケール ラスターに変換します。 |
LAS データセット → ラスター関数 | LAS データセット → ラスター関数は、LAS データセットを使用して管理される LIDAR データをレンダリングするために使用されます。この関数は、[LAS データセット] ラスター タイプを使用して、LIDAR データをモザイク データセットに追加するときに使用されます。この関数では、入力プロパティと出力プロパティを指定する必要があります。ポイント データからラスター データへの変換に必要なデータ解像度や時間のために、事前に処理されたラスター データ ファイルを特定の出力場所に (キャッシュとして) 書き込みます。 |
LAS → ラスター関数 | LAS → ラスター関数は、LAS ファイル形式を使用して保存された LIDAR データをレンダリングするために使用されます。この関数は、LAS ラスター タイプを使用して、LIDAR データをモザイク データセットに追加するときに使用されます。 |
属性のラスター化関数 | 外部テーブルまたはフィーチャ サービスの指定された属性の値から生成されたバンドを追加することによって、ラスターに情報を付加します。 |
フィーチャのラスター化関数 | フィーチャをラスターに変換します。フィーチャには、フィーチャのフィールド (OBJECTID など) に基づいてピクセル値が割り当てられます。ピクセル値の割り当ては、必要に応じて、入力フィーチャの属性テーブル内にあるユーザー定義の値フィールドに基づくことができます。 |
スペクトル変換関数 | マルチバンド画像にマトリックスを適用して、フォルスカラー画像を疑似カラー画像に変換します。 |
テレイン → ラスター関数 | [テレイン → ラスター (Terrain To Raster)] 関数は、ジオデータベースに格納されたテレインを使用して管理されているマルチポイント データをレンダリングするために使用されます。 |
トレンド → RGB 関数 | トレンド ラスターを 3 バンド (赤、緑、青) ラスターに変換します。トレンド ラスターは [トレンドの生成] ラスター関数または [CCDC 解析] ラスター関数から生成されます。 この関数を使用するには、Image Analyst のライセンスが必要です。 |
単位変換関数 | ある計測単位を別の計測単位に変換します。 |
ベクトル場関数 | 大きさと方向の値を含むデータをベクトルに変換します。 |
補正
関数 | |
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反射率関数 | 太陽高度、取得日、および各バンドのゲインとバイアスの設定に基づいて画像の輝度値を調整します。適用されるセンサーは、Landsat、IKONOS、および QuickBird です。 |
幾何補正関数 | 標高モデルを採用することによって画像をオルソ幾何補正します。 |
レーダー キャリブレーション関数 | ピクセル値が後方散乱を正しく表すように、RADARSAT-2 データセットをキャリブレーションします。レーダー キャリブレーションは、RADARSAT-2 SSG または SPG プロダクトには使用できません。 |
Sentinel-1 放射量補正 | Sentinel 1 データセットに対する放射量キャリブレーションを実行します。GRD (Ground Range Detection) と SLC (Single Look Complex) の両方のプロダクトを処理します。 |
Sentinel-1 熱雑音の除去 | Sentinel-1 データセットに対する熱雑音の除去を実行します。GRD (Ground Range Detection) と SLC (Single Look Complex) の両方のプロダクトを処理します。 |
スペックル除去関数 | フィーチャのエッジが鮮明な状態を維持しながら、レーダー データセットからノイズを除去します。 |
データ管理
関数 | 説明 |
---|---|
ラスターの低解像度バージョンを生成します。 | |
属性テーブル関数 | 属性テーブルを使用して、シングルバンド ラスターをシンボル表示します。これは、特定のラベルや色を使用して画像を表示する場合に便利です。赤、緑、および青の名前が付いたフィールドがテーブルに含まれている場合は、イメージをレンダリングする際に、これらのフィールド内の値がカラーマップと同様に使用されます。 |
バッファー関数 | 最後にアクセスしたピクセル ブロックをバッファー処理します。 |
ラスター キャッシュ関数 | ラスター キャッシュ関数は、前処理されたキャッシュを作成します。このキャッシュは、関数チェーン内でそのラスター キャッシュ関数が置かれているポイントで作成されます。一般的に、キャッシュは、処理の計算負荷が高いという理由でパフォーマンスを低下させる可能性がある関数の前の関数チェーンに挿入されます。このような関数には、たたみ込み、バンド演算、パンシャープン、ジオメトリックの他、複数の算術演算関数が含まれます。 |
クリップ関数 | 定義された範囲に従い四角形を使用してラスターをクリップするか、入力ポリゴンのフィーチャクラスの形状にラスターをクリップします。クリップを定義する形状によって、ラスターの範囲をクリップしたり、ラスター内の一部分を切り取ることができます。 |
コンポジット バンド関数 | 複数のラスターを 1 つのマルチバンド ラスターに結合します。 |
定数関数 | 1 つのピクセル値で仮想ラスターを作成します。このラスターは、ラスター関数テンプレート内でモザイク データセットを処理するために使用できます。 |
指定されたラスターのゾーンをゾーン単位で指定されたセル数分拡張します。 この関数を使用するには、Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
バンド抽出関数 | バンドを並べ替えたり、ラスターからバンドを抽出します。 |
不規則なデータの内挿関数 | 点群または不規則なグリッドから内挿します。 |
キー メタデータ関数 | ラスターのキー メタデータを挿入またはオーバーライドできます。 キー メタデータは、ラスターのメタデータから抽出され、ラスター プロダクト、プロダクト説明を使用して作成されたモザイク データセット、または特定のラスター タイプを使用して追加されたモザイク データセット内の各ラスターと一般に関連付けられています。 |
マスク関数 | ピクセル値の範囲を定義することで、NoData を作成します。範囲外の値はすべて NoData として返ります。 |
ラスターのマージ関数 | ラスターのマージ関数は、ラスターをグループ化またはマージしたコレクションを表します。これは、たとえば、すべてに対して同じ統計情報を計算する場合や、カラー調整時に各画像で別々にカラー調整する必要がない場合など、複数のラスターを 1 つのアイテムとして扱いたい場合に使用します。これは、ファイル サイズの制約のために個別のタイルとして保存された画像を操作する場合に便利です。この方法では、タイルは同じ画像の一部として扱われます。 |
ラスターのモザイク関数 | 一連のラスター データセットを結合して 1 つのデータセットを作成します。 |
多次元フィルター | 定義された変数とディメンションに沿ってデータをスライスすることで、多次元ラスター データセットからラスター レイヤーを作成します。 |
多次元ラスター | 多次元データセットを多次元ラスター レイヤーとして追加します。 |
ラスターの選択したセルを最近傍の値に置き換えます。これは、データがエラーである可能性があるラスターのエリアを編集するときに便利です。 この関数を使用するには、Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
ランダム | ランダムなピクセル値で仮想ラスターを作成します。このラスターモザイク データセットで使用できます。 |
ラスター情報 | ラスター情報関数は、ビット深度、NoData 値、セル サイズ、範囲など、ラスターのプロパティを変更します。 |
リキャスト関数 | モザイク データセットまたはイメージ サービスで使用されている関数パラメーターを、保存せずに動的に変更します。 |
出力のセルごとに、そのセルが属している接続済みリージョンの ID が記録されます。各リージョンには、一意の数値が割り当てられます。 この関数を使用するには、Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
投影変換関数 | ラスター データセット、モザイク データセット、またはモザイク データセットのラスター アイテムの投影法を変更します。データを新しいセル サイズにリサンプリングして、原点を定義することもできます。 |
リサンプル関数 | データセットの空間解像度を変更します。 |
指定されたラスターのゾーンを指定されたセル数分縮小します。 この関数を使用するには、Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
Swath 関数 | 不規則なグリッドまたは swath データから内挿します。 |
ビット置換関数 | 入力ピクセルのビットを取り出し、出力ピクセルでこれらを指定したビットにマッピングします。この関数の目的は、1 組の入力 (Landsat 8 の高品質バンド プロダクトなど) のビットを操作することです。 |
距離
メモ:
距離関数を使用するには、Spatial Analyst ライセンスが必要です。
関数名 | 説明 |
---|---|
2 つの入力累積コスト ラスターに対して累積コストの合計値を計算します。 | |
直線距離、コスト距離、実際のサーフェス距離、垂直および水平方向のコスト係数を考慮して、各セルからソースまでの累積距離を計算します。 | |
直線距離、コスト距離、実際のサーフェス距離、垂直および水平方向のコスト係数に基づいて、各セルから指定したソースまでの距離アロケーションを計算します。 | |
ソースから目的地までの最小コスト パスを計算します。コスト サーフェス上のセルごとに、最も近いソースまでの最小累積コスト距離が計算されます。これにより、選択した位置から累積コスト サーフェス内でコスト距離が最も近いソース セルまでの最小コスト パスを記録する出力ラスターが生成されます。 | |
ソースから目的地までの最適パスを計算します。 |
距離 (レガシー)
メモ:
レガシーの距離関数を使用するには、Spatial Analyst ライセンスが必要です。
関数名 | 説明 |
---|---|
コスト サーフェス上での最小累積コストに基づき、各セルの最小コスト ソースを計算します。 | |
最小コスト ソースへの最小累積コストパスに隣接するセルの近傍範囲を定義します。 | |
コスト サーフェス上で最小コスト ソースとの最小累積コスト距離をセルごとに計算します。 | |
ソースから目的地までの最小コスト パスを計算します。 | |
ユークリッド距離に基づいて各セルから最も近いソースをセルごとに算出します。 | |
各セルに対して、バリアを避けながら、最寄りのソースに戻る最短パスに沿った近傍セルへの方向を度単位で計算します。 | |
最も近いソースへの方向をセルごとに計算します。 | |
最も近いソースまでのユークリッド距離をセルごとに計算します。 | |
水平コスト係数と垂直コスト係数とともにサーフェス距離を考慮に入れて、最小コスト ソースとの最小累積コスト距離をセルごとに計算します。 | |
水平コスト係数と垂直コスト係数とともにサーフェス距離を考慮に入れて、コスト サーフェスの最小累積コストに基づき、各セルの最小コスト ソースを計算します。 | |
水平コスト係数と垂直コスト係数とともにサーフェス距離を考慮に入れて、最小コスト ソースへの最小累積コスト パス上にある、次のセルの近傍を定義します。 |
水文解析
メモ:
水文解析関数を使用するには、Spatial Analyst ライセンスが必要です。
関数 | 説明 |
---|---|
データの微小な欠落を取り除くために標高サーフェス ラスターのくぼみと先端を埋めます。 | |
各セルへの累積する流量のラスター レイヤーを作成します。オプションで、加重ファクターを適用できます。 | |
各セルから最も急な傾斜となる近傍セルへの流向ラスター レイヤーを作成します。 | |
水流または河川が流れ込むセルまでの下降斜面の水平方向または垂直方向の最小距離を計算します。 | |
各セルの流路に沿った上流または下流方向の距離または加重距離のラスター レイヤーを作成します。 | |
すべてのシンクまたは内部排水のエリアを特定するラスター レイヤーを作成します。 | |
流出点を、指定された距離内で最大の累積流量を持つセルにスナップします。 | |
ラスターの線形ネットワークの交差部分にユニークな値を設定します。 | |
線形ネットワークの分岐を表現するラスターの線分に次数を与えるラスター レイヤーを作成します。 | |
ラスター内のセルに対する集水域を決定します。 |
算術演算
メモ:
算術演算関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst ライセンスが必要となります (数学とバンド演算を除く)。
Abs 関数 | ラスター内のピクセルの絶対値を計算します。 |
算術演算関数 | ピクセル値を使用して、重なり合うラスターに対する数学演算を計算します。 |
バンド演算関数 | 定義済みの式またはユーザー定義の式を使用してインデックスを計算します。 |
演算関数 | ラスター バンドに基づいて数式からラスターを計算します。 |
Divide 関数 | 2 つのラスターの値をピクセル単位で除算します。 |
Exp 関数 | ラスター内のピクセル値の底が e の指数を計算します。 |
Exp10 関数 | ラスター内のピクセル値の底が 10 の指数を計算します。 |
Exp2 関数 | ラスター内のピクセル値の底が 2 の指数を計算します。 |
Float 関数 | ラスターの各ピクセル値を浮動小数点表現に変換します。 |
Int 関数 | ラスターのピクセル値を、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。 |
Ln 関数 | ラスター内のピクセル値の自然対数 (底が e) を計算します。 |
Log10 関数 | ラスター内のピクセル値の底が 10 の対数を計算します。 |
Log2 関数 | ラスター内のピクセル値の底が 2 の対数を計算します。 |
Minus | ピクセル単位で、1 つ目の入力ラスターの値から 2 つ目の入力ラスターの値を減算します。 |
Mod 関数 | ピクセルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。 |
Negate 関数 | ピクセルごとに入力ラスターのピクセル値の符号を変更 (-1 で乗算) します。 |
Plus 関数 | 2 つのラスターの値をピクセル単位で加算します。 |
Power 関数 | ラスター内のピクセル値をもう 1 つのラスターにある値で累乗します。 |
Round Down 関数 | ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として負の方向に最近接の整数値を返します。 |
Round Up 関数 | ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として正の方向に最近接の整数値を返します。 |
Square 関数 | ラスターのピクセル値の二乗を計算します。 |
Square Root 関数 | ラスターのピクセル値の平方根を計算します。 |
Times 関数 | 2 つのラスターの値をピクセル単位で乗算します。 |
算術演算: 条件演算
算術演算: 条件演算関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst ライセンスが必要です。
Con 関数 | 入力ラスターのそれぞれの入力セルに対して if/else 条件の評価を実行します。 |
Set Null 関数 | [Set Null] は、指定した条件に基づいて指定のセル位置を NoData に設定します。条件評価が True の場合は NoData、False の場合は別のラスターで指定した値を返します。 |
算術演算: 論理演算
算術演算: 論理演算関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst ライセンスが必要です。
Bitwise And 関数 | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理積 (AND) 演算を行います。 |
Bitwise Left Shift 関数 | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の左シフト演算を実行します。 |
Bitwise Not 関数 | 1 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理否定 (補数) 演算を行います。 |
Bitwise Or 関数 | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理和演算を行います。 |
Bitwise Right Shift 関数 | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を実行します。 |
Bitwise Xor 関数 | 2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の排他的論理和演算を行います。 |
Boolean And 関数 | 2 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理積演算を行います。 両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。片方または両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Boolean Not 関数 | 1 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。 入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 0 になります。入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。 |
Boolean Or 関数 | 2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の論理和演算を行います。 片方または両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Boolean Xor 関数 | 2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の排他的論理和演算を行います。 片方の入力値が true (0 以外) でもう片方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。両方の入力値が true (0 以外) または false (0) の場合には、出力値は 0 になります。 |
Equal To 関数 | 2 つのラスターに対してピクセル単位での関係等価演算を実行します。 |
Greater Than 関数 | 2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より大きい] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか小さい場合は、0 を返します。 |
Greater Than Equal 関数 | 2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以上] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか大きい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより小さい場合は、0 を返します。 |
Is Null 関数 | 入力ラスターの値が NoData であるかどうかをピクセルごとに判別します。 入力値が NoData の場合は 1、NoData でないピクセルには 0 を返します。 |
Less Than 関数 | 2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より小さい] 関係演算を実行します。 最初のラスターが 2 番目のラスター以上のピクセルの場合に値 1 が返されます。 |
Less Than Equal 関数 | 2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以下] 関係演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか小さい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい場合は、0 を返します。 |
Not Equal 関数 | 2 つの入力値に対してピクセルごとに関係不等価演算を実行します。 1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと等しくない場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと等しい場合は、0 を返します。 |
算術演算: 三角関数
算術演算: 三角関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst ライセンスが必要です。
ACos 関数 | ラスターのピクセル値の逆余弦を計算します。 |
ACosH 関数 | ラスターのピクセル値の逆双曲線余弦を計算します。 |
ASin 関数 | ラスターのピクセル値の逆正弦を計算します。 |
ASinH 関数 | ラスターのピクセル値の逆双曲線正弦を計算します。 |
ATan 関数 | ラスターのピクセル値の逆正接を計算します。 |
ATan2 関数 | ラスター内のピクセル値の逆正接 (X、Y に基づく) を計算します。 |
ATanH 関数 | ラスターのピクセル値の逆双曲線正接を計算します。 |
Cos 関数 | ラスターのピクセル値の余弦を計算します。 |
CosH 関数 | ラスターのピクセル値の双曲線余弦を計算します。 |
Sin 関数 | ラスターのピクセル値の正弦を計算します。 |
SinH 関数 | ラスターのピクセル値の双曲線正弦を計算します。 |
Tan 関数 | ラスターのピクセル値の正接を計算します。 |
TanH 関数 | ラスターのピクセル値の双曲線正接を計算します。 |
再分類
統計
ラスター バンドを配列にし、ピクセル値の最小値、最大値、中央値、または期間を持つバンドを識別します。 | |
複数のラスターからピクセル単位で統計情報を計算します。使用できる統計情報は、最頻値、最大値、平均値、中央値、最小値、最少頻値、範囲、標準偏差、合計、および種類です。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
入力ラスターの各セルの近傍内にあるセルの統計情報を計算します。複数の形状の近傍を利用できます。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 | |
近傍を定義し、これらのピクセル内で統計情報を計算します。 | |
別のデータセットのゾーン内にあるラスターの値の統計情報を計算します。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 |
サーフェス
関数 | |
---|---|
傾斜方向関数 | 各ピクセルが向いている方向を示します。 |
傾斜方向-傾斜角関数 | サーフェスの傾斜方向と傾斜角を同時に表示するラスター レイヤーを作成します。 |
コンター関数 | コンター関数は、ラスター標高データセットにある同じ標高のポイントを結合して、コンター ラインを生成します。コンターとは、視覚化のためにラスターとして作成される等値線です。 |
曲率関数 | ラスター サーフェスの曲率を計算します。オプションとして断面曲率と平面曲率も計算できます。 |
標高穴埋め関数 | 標高データ内で穴が存在する場所にピクセルを作成します。 |
陰影起伏関数 | サーフェスの 3D 表現を作成し、太陽の相対位置を考慮して画像を陰影処理します。 |
カラー陰影起伏関数 | サーフェスのマルチバンドの色分けされた 3D 表現を作成します。太陽の相対位置を考慮して画像を陰影処理します。 |
傾斜角関数 | 1 つのピクセルの値から近傍までの変化率を計算します。 |
測地線による方法を使用して、一連の観測フィーチャから見通せるラスター サーフェスの位置を決定します。 この関数を使用するには、Image Analyst または Spatial Analyst のライセンスが必要です。 |