ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力フィーチャ | 空間コンポーネントの作成に使用するポイント フィーチャまたはポリゴン フィーチャ。 | Feature Layer |
出力フィーチャ | 空間コンポーネントをフィールドとして含む出力フィーチャクラス。 作成されるフィールドの数は、[相対的な Moran's I 閾値] パラメーター値と [空間コンポーネントの最大数] パラメーター値によって異なります。 | Feature Class |
入力フィーチャからすべてのフィールドをアペンド (オプション) | 入力フィーチャから出力フィーチャクラスにすべてのフィールドをコピーするかどうかを指定します。
| Boolean |
相対的な Moran's I 閾値 (オプション) | 空間コンポーネントを含める際の閾値。 値は空間加重に対する可能な Moran's I の最大値の比率で、含めるコンポーネントはこの閾値よりも大きい Moran's I 値を持つ必要があります。 デフォルトは 0.25 です。つまり、含めるコンポーネントには、Moran's I 値の最大値の 25 パーセント以上の Moran's I 値が必要です。 値は 0 ~ 1 の間の値でなければならず、値が小さくなるほどコンポーネントが多くなります。 | Double |
空間コンポーネントの最大数 (オプション) | 作成される空間コンポーネントの最大数。 デフォルトは 15 です。 | Long |
近傍タイプ (オプション) | 各入力フィーチャに対する近傍の選択方法を指定します。 入力フィーチャの空間構造を分解するには、近傍フィーチャを特定する必要があります。
| String |
距離バンド (オプション) | フィーチャを近傍として含める距離範囲。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 指定した距離に 1,000 以上の近傍が含まれる場合、最も近い 1,000 個のフィーチャのみが近傍として含められます。 | Linear Unit |
近傍数 (オプション) | 各フィーチャに対して含める近傍数。 この数にフォーカル フィーチャは含まれません。 デフォルトは 8 です。 | Long |
加重マトリックス ファイル (オプション) | 近接および入力フィーチャ間の加重を定義する空間加重マトリックス ファイル (.swm) のパスとファイル名。 | File |
ローカル加重方式 (オプション) | 近傍フィーチャに適用される加重方式を指定します。
| String |
カーネル バンド幅 (オプション) | Bisquare または Gaussian ローカル加重方式のバンド幅。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 | Linear Unit |
出力空間加重マトリックス ファイル (オプション) | すべてのフィーチャのペアの近傍と加重の出力空間加重マトリックス ファイル (.swm)。 作成すると、このファイルをツールで再利用して、空間加重マトリックス ファイルで近傍と加重を定義できます。 | File |
一意の ID フィールド (オプション) | 出力空間加重マトリックス ファイルの一意の ID フィールド。 このフィールドは整数でなければならず、入力フィーチャごとに個別値が必要です。 | Field |
サマリー
フィーチャクラスと近傍を一連の空間コンポーネントに分解します。 このコンポーネントは、フィーチャ間の潜在的な空間パターン (クラスターやトレンド) を表します。
コンポーネントは出力フィーチャクラスのフィールドとして返され、可能な限り最も強力な空間クラスタリング (空間的自己相関) を持つ入力フィーチャおよび近傍の変数を表します。 コンポーネントは Moran の固有ベクトルと呼ばれ、各コンポーネントは異なる空間パターンを表し、それぞれが互いに独立しています。
図
使用法
このツールで作成された空間コンポーネントは、可能性があるフィーチャまたは近傍の空間パターンを表します。 ただし、これらのパターンは対象の変数のパターンに対応しない場合があります。 このツールは、マップで空間コンポーネントを視覚化するために提供され、さまざまなアプリケーションで選択手順をカスタマイズできます。 空間コンポーネント ユーティリティ (Moran の固有ベクトル) ツールセット内の他のツールも空間コンポーネントを作成しますが、コンポーネントの説明変数の作成 ([空間コンポーネントの説明変数を作成 (Create Spatial Component Explanatory Variables)] ツール)、フィールドからの空間的自己相関の削除 ([フィールドから空間的自己相関分析をフィルター (Filter Spatial Autocorrelation From Field)] ツール)、解析に適した近傍と空間縮尺の推奨 ([近隣のコンセプトを比較 (Compare Neighborhood Conceptualizations)] ツール) など、一般的なワークフローで空間コンポーネントを追加で使用または選択します。 間違って多数のコンポーネントを選択し、その後の解析で過剰適合やバイアスを生じることがよくあるため、カスタム選択方法 (AIC 選択や最初の K コンポーネントの使用など) を実行する場合は注意が必要です。 ツールセット内の他のツールは、過剰適合を防ぐように設計され検証されています。
ツールにより作成される空間コンポーネントの数は、[相対的な Moran's I 閾値] パラメーターと [コンポーネントの最大数] パラメーターの値によって異なります。 コンポーネントは Moran's I の最大値から最小値の順に並べられ、ツールは、コンポーネントの数が最大数に達したとき、または次のコンポーネントの Moran's I 値が閾値よりも小さいときに、新しいコンポーネントの追加を停止します。 閾値は、最初のコンポーネントの Moran's I 値の比率で指定されます。 たとえば、最初のコンポーネントの Moran's I 値が 0.8 で閾値が 0.25 の場合、次のコンポーネントはその Moran's I 値が 0.2 以上 (0.8 x 0.25) の場合にのみ含められます。
空間コンポーネントは出力フィーチャクラスのフィールドとして返され、アクティブなマップでツールを実行した場合、最初のコンポーネントに基づいて出力フィーチャ レイヤーが描画されます。
ジオプロセシング メッセージには、ツールで作成された各コンポーネントの Moran's I 値と p 値を表示する [空間コンポーネントの空間的自己相関] テーブルが含まれます。
パラメーター
arcpy.stats.DecomposeSpatialStructure(in_features, out_features, {append_all_fields}, {min_autocorrelation}, {max_components}, {neighborhood_type}, {distance_band}, {number_of_neighbors}, {weights_matrix_file}, {local_weighting_scheme}, {kernel_bandwidth}, {out_swm}, {id_field})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_features | 空間コンポーネントの作成に使用するポイント フィーチャまたはポリゴン フィーチャ。 | Feature Layer |
out_features | 空間コンポーネントをフィールドとして含む出力フィーチャクラス。 作成されるフィールドの数は、min_autocorrelation パラメーター値と max_components パラメーター値によって異なります。 | Feature Class |
append_all_fields (オプション) | 入力フィーチャから出力フィーチャクラスにすべてのフィールドをコピーするかどうかを指定します。
| Boolean |
min_autocorrelation (オプション) | 空間コンポーネントを含める際の閾値。 値は空間加重に対する可能な Moran's I の最大値の比率で、含めるコンポーネントはこの閾値よりも大きい Moran's I 値を持つ必要があります。 デフォルトは 0.25 です。つまり、含めるコンポーネントには、Moran's I 値の最大値の 25 パーセント以上の Moran's I 値が必要です。 値は 0 ~ 1 の間の値でなければならず、値が小さくなるほどコンポーネントが多くなります。 | Double |
max_components (オプション) | 作成される空間コンポーネントの最大数。 デフォルトは 15 です。 | Long |
neighborhood_type (オプション) | 各入力フィーチャに対する近傍の選択方法を指定します。 入力フィーチャの空間構造を分解するには、近傍フィーチャを特定する必要があります。
| String |
distance_band (オプション) | フィーチャを近傍として含める距離範囲。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 指定した距離に 1,000 以上の近傍が含まれる場合、最も近い 1,000 個のフィーチャのみが近傍として含められます。 | Linear Unit |
number_of_neighbors (オプション) | 各フィーチャに対して含める近傍数。 この数にフォーカル フィーチャは含まれません。 デフォルトは 8 です。 | Long |
weights_matrix_file (オプション) | 近接および入力フィーチャ間の加重を定義する空間加重マトリックス ファイル (.swm) のパスとファイル名。 | File |
local_weighting_scheme (オプション) | 近傍フィーチャに適用される加重方式を指定します。
| String |
kernel_bandwidth (オプション) | Bisquare または Gaussian ローカル加重方式のバンド幅。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 | Linear Unit |
out_swm (オプション) | すべてのフィーチャのペアの近傍と加重の出力空間加重マトリックス ファイル (.swm)。 作成すると、このファイルをツールで再利用して、空間加重マトリックス ファイルで近傍と加重を定義できます。 | File |
id_field (オプション) | 出力空間加重マトリックス ファイルの一意の ID フィールド。 このフィールドは整数でなければならず、入力フィーチャごとに個別値が必要です。 | Field |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、DecomposeSpatialStructure 関数の使用方法を示しています。
# Extract patterns in the spatial arrangement of the input features.
arcpy.env.workspace = r"c:\data\project_data.gdb"
arcpy.stats.DecomposeSpatialStructure(
in_features="myFeatureClass",
out_features=r"myOutputFeatureClass",
append_all_fields="ALL",
min_autocorrelation=0.25,
max_components=15,
neighborhood_type="CONTIGUITY_EDGES_CORNERS",
distance_band=None,
number_of_neighbors=None,
weights_matrix_file=None,
local_weighting_scheme="",
kernel_bandwidth=None,
out_swm=None,
id_field=None
)
次のスタンドアロン スクリプトは、DecomposeSpatialStructure 関数の使用方法を示しています。
# Extract patterns in the spatial arrangement of the input features.
import arcpy
# Set the current workspace
arcpy.env.workspace = r"c:\data\project_data.gdb"
# Run the tool
arcpy.stats.DecomposeSpatialStructure(
in_features="myFeatureClass",
out_features=r"myOutputFeatureClass",
append_all_fields="ALL",
min_autocorrelation=0.25,
max_components=15,
neighborhood_type="CONTIGUITY_EDGES_CORNERS",
distance_band=None,
number_of_neighbors=None,
weights_matrix_file=None,
local_weighting_scheme="",
kernel_bandwidth=None,
out_swm=None,
id_field=None
)
# Print the messages.
print(arcpy.GetMessages())
ライセンス情報
- Basic: Yes
- Standard: Yes
- Advanced: Yes