ArcGIS Pro 2.9 の新機能

ArcGIS Pro 2.9 の新機能と機能拡張を次に示します。

ビデオの概要

このビデオは、ArcGIS Pro 開発チームと製品サポート チームが作成したものであり、今回のリリースで新しく追加された機能がハイライトされています。

Play Video

ハイライト

「ハイライト」セクションには、新機能が含まれています。

クラウド データ ウェアハウスのサポート

ArcGIS Pro 2.9 では、クラウド データ ウェアハウスにアクセスして、データのサブセットを表示、解析、および公開できます。 Amazon RedshiftGoogle BigQuery,、または Snowflake に接続できます。

  • 接続後、Google BigQuery または Snowflake のテーブルでフィーチャ ビニングを有効化し、集約されたフィーチャを異なる縮尺で描画できます。 これにより、使用可能な形式で多数のフィーチャを表示できます。
  • クエリ レイヤーを作成して、解析用マップにデータを追加できます。 クエリ レイヤーを作成する際、データ ウェアハウスに SQL クエリを格納するマテリアライズド ビューを作成し、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。
  • マップ イメージ レイヤーを公開し、クエリ レイヤーで定義されたデータのサブセットを、ArcGIS Enterprise 組織の他のユーザーと共有できます。 公開する際、クエリ レイヤーの参照、レイヤーが代わりに参照するマテリアライズド ビューの作成、データをポータルのリレーショナル データ ストアにコピーするスナップショットの作成などを行うことができます。

ナレッジ グラフ

ArcGIS ProArcGIS Enterprise 10.9.1 と併用して、新しい ArcGIS Data Store グラフ ストアを使用する Enterprise ポータルにナレッジ グラフを作成できます。 ナレッジ グラフは、現実世界のオブジェクトを表すエンティティとそれらの間の接続を確立するためのリレーションシップを使用して、現実世界のシステムを非空間的な方法でモデル化します。 ナレッジ グラフは、ファクトと、ナレッジ グラフが確立するリレーションシップをサポートするドキュメントを参照できます。 ArcGIS Pro を使用してナレッジ グラフにデータを読み込み、コンテンツを編集します。

リンク チャートを使用してナレッジ グラフを視覚化し、解析できます。また、ArcGIS Knowledge のリンク解析機能を使用して、エンティティ間の最短パスを検索したり、グラフで最も中心にある、または影響力があるエンティティを明らかにしたりできます

ナレッジ グラフの中心性リンク チャートおよびテーブル。

ナレッジ グラフは、従来の GIS データのほか、マップまたはシーンに追加できます。 ジオプロセシング ツールを使用して、ナレッジ グラフ フィーチャ レイヤーを空間的に解析できます。 たとえば、他の空間フィーチャに対するエンティティの近接を特定できます。

ナレッジ グラフを作成、操作するには、Enterprise ポータルにサイン インし、ArcGIS Knowledge ユーザー タイプ エクステンションを割り当てられている必要があります。

ダイナミック フィーチャ クラスタリング

フィーチャ クラスタリングを使用して、縮尺および範囲が変更されているポイント フィーチャを動的に集約します。 縮尺の閾値とクラスター間の距離を設定することで、クラスタリングの度合いを制御できます。

動的にグループにクラスタリングされたレストランの個々のポイント シンボルを表示したアニメーション化マップ
ロサンゼルスの個々のレストランが、フィーチャ数のサマリー統計に基づいてクラスターに集約されています。

クラスターは、統計サマリー フィールドに基づき、単一シンボル個別値比例シンボル、またはストレッチのシンボルで表されます。 クラスターには、統計サマリー フィールドまたは条件式の結果を表す、カテゴリ テキスト シンボルまたは数値テキスト シンボルが含まれます。

クラスタリングされたフィーチャ レイヤーを Web フィーチャ レイヤーまたはマップ イメージ レイヤーとして ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise で共有し、Web レイヤーを ArcGIS Pro で利用することができます。

アニメーション シンボル

アニメーション化されたマーカー シンボル レイヤーシンボルに追加して、マップやシーンのそれ以外の静的データに動きを加えることができます。 アニメーションの速度、方向、および同期は、マーカー シンボル レイヤーのプロパティ、または属性値を使用したシンボルで制御されます。 アニメーション化された GIF (*.gif) または glTF (*.glTF) ファイルから独自のアニメーション シンボルを作成するか、システム スタイルのアニメーション シンボルから始めて、必要に応じて変更することもできます。

シーンのアニメーション化された風力タービン シンボル
アニメーション シンボルの動作は、手動または属性から設定できます。

アニメーション シンボルを持つ 2 つの新しいシステム スタイルがアプリケーションに追加されました。 これらのスタイルのすべての新規アニメーション シンボルの静的サムネイルは、「アニメーション スタイル PDF ガイド」および「3D アニメーション スタイル PDF ガイド」でご参照ください。 以下に 2 つの例を示します。

バウンドする赤いマップ ピン シンボル。
揺れ動く 3D シカモア ツリー シンボル。

リニア リファレンスのユーザー インターフェイス

リニア リファレンスでは、目盛 (メジャー) を付けた線形地物 (ライン フィーチャ) に沿った相対的な位置により、データを格納および表示できます。 アクティブなマップの [コンテンツ] ウィンドウに M 対応のレイヤーがあると、新しい [リニア リファレンス] リボンが表示されます。 新しいタブにより、リニア リファレンスの共通ツールおよびワークフローが整理されます。 ポップアップへのルートのメジャーの表示、レイヤーへのルート識別子の割り当てルートの検索を行うことができます。

また、スタンドアロン テーブルを右クリックして ルート イベントの表示を選択すると、マップの [コンテンツ] ウィンドウのイベントを視覚化できます。

リニア リファレンス コンテキスト対応リボン タブ

[PDF → TIFF (PDF to TIFF)] ジオプロセシング ツール

PDF → TIFF ジオプロセシング ツールは、PDF ファイルを TIFF (Tagged Image File Format) にエクスポートします。 入力された PDF ファイルにジオリファレンス情報が含まれている場合、TIFF ファイルとして GeoTIFF を出力できます。 GeoTIFF ファイルは、ArcGIS Pro で表示でき、フィーチャのデジタイズに使用できます。 このツールは、GeoPDF と ISO 標準の両形式の、ジオリファレンスされた PDF ドキュメントに対応しています。

ジオリファレンスされた TIFF 画像を表示したマップ ビュー

Presence-only 予測

[Presence-only 予測 (Presence-only Prediction (MaxEnt))] ジオプロセシング ツールは、以前から知られている存在場所と説明要因を使用して、分析範囲の現象の存在を推定します。 このツールは、存在のみがわかっていて、不在がわからない問題に適用できます。 たとえば、ある野生生物の生態学者が、植物種の場所についてフィールド データを収集し、より広い分析範囲で植物の場所を予測したいと考えています。 植物の既知の場所と降水量や日射量などの基本的な要因を使用して、生態学者は、植物種が見つかる可能性が最も高い場所のマップを作成できます。

Presence-only 予測
存在場所と説明ラスターを使用して、新しい場所における存在の可能性を推定します。

パフォーマンスと生産性

ArcGIS Pro でパフォーマンスと生産性が向上しました。 以下に一部の例を示します。 トピック全体では、さらに向上の例を説明しています。

パフォーマンス

  • 多数のマスク レイヤーを持つマップで、マップのエクスポート時間が大幅に短縮されます。
  • 3D ラベル エンジンで、フレーム レートが増えました。
  • 特定のカメラ位置 (天底子午線、極) を使用したビューで、シーンの標高サーフェスの計算の実行速度が短縮されました。
  • Business Analyst で、レイヤーに情報を付加する速度が大幅に向上しました。
  • arcpy.naxPython 解析オブジェクトを使用して実行された Network Analyst OD コスト マトリックス解析では、solve() メソッドは、パラメーターに応じて実行速度が大幅に向上します (このパフォーマンスの向上は、マップで OD コスト マトリックス解析レイヤーを使用する場合は該当しません)。

生産性

はじめに

解析とジオプロセシング

一般

  • [ジオプロセシング] ウィンドウで、[お気に入り] タブの [お気に入り] セクションに、お気に入りのツールを追加することができます。 お気に入りのツールは、すべてのプロジェクトに表示されます。

    ジオプロセシング ウィンドウのお気に入りタブ

  • 新しい ArcGIS Toolbox の形式でツールボックスを作成できるようになりました。この形式のツールボックスは、*.atbx というファイル拡張子で保存されます。 この形式は、次世代のジオプロセシング ツールボックス、ツール、スクリプト、およびモデル ストレージを記述し、ArcGIS Pro の次のメジャー リリースでデフォルト形式になります。 ツールセットの作成、新しいモデル ツールとスクリプト ツールの追加、プロパティの変更、レガシー ツールボックス (*.tbx) から新しいツールボックス形式へのツールのコピーなどを行うことができます。
  • クレジットを消費する一部のジオプロセシング ツールには、クレジット見積りツールが備えられており、[ジオプロセシング] ウィンドウでツールを開くとバナーに表示されます。
  • ArcGIS Online またはポータルのジオプロセシング サンプルおよびコード サンプル アイテムは、検索、ダウンロード、プロジェクトへの追加が可能です。
  • ノートブックで ArcPy を使用してジオプロセシング ツールを実行すると、ツールの結果は、テーブル、画像、箇条書き、ハイパーリンクなどの書式を設定されたエレメントを含むメッセージによる多様な表現として表示されます。
  • ツール プロパティ ダイアログ ボックスのデザインが改善されました。 新しい機能により、スクリプト ツールやモデル ツールの埋め込みとパスワード保護、スクリプト ツールの実行コードの編集などを行うことができます。
  • 新しいジオプロセシング オプションにより、ツールの実行後にメッセージ ウィンドウを自動的に開くことができます。

チャート

データ エンジニアリング

  • フィールド統計 → テーブル ツールを使用して、フィールド パネルの統計情報を、単一テーブルまたはフィールド タイプ (数値、テキスト、および日付) ごとの個別のテーブルにエクスポートします。 ツールには、統計パネルの [メニュー] ボタン メニュー からアクセスできます。

    メニュー ボタンのオプションを表示したデータ エンジニアリング ビュー。

  • レイヤーの属性テーブルまたはフィールド ビューから、データ エンジニアリング ビューを開きます
  • フィールド パネルから直接、属性テーブルのフィールドにアクセスします。
  • 統計の計算をキャンセルします。
  • 1 つ以上のフィールドを、フィールド パネルから、入力されたフィールドを使用するジオプロセシング ツールのパラメーターにドラッグします。
  • フィールド パネルには、レイヤー内のフィールドのカウント数と、フィルターや検索条件に一致するフィールドのカウント数が表示されます。

ジオプロセシング サービス

ModelBuilder

  • 自動的にモデルの編集内容を保存します。
  • ModelBuilder のレポート ビューは、モデル エレメントの名前と値の検索および置換をサポートします。
  • [値の収集 (Collect Values)] ツールの出力をテーブルにエクスポートします。
  • [拡大] 矩形ズーム イン および [縮小] 矩形ズーム アウト ツールを使用して、ModelBuilder ビュー で長方形を描画します。
  • [ModelBuilder]リボン タブの [ツールを開く] ボタン ツールを開く を使用するか、キーボード ショートカットの Shift + T キーにより、モデルをジオプロセシング ツールとして開きます。
  • 新しいモデル ビューが開き、使用開始のためのヒントとマニュアルへのリンクが表示されます。
    ModelBuilder のようこそメッセージとリンク

ラスター関数

新しいラスター関数

  • 次元変動統計 - 多次元データの変動ウィンドウで指定された次元に沿って統計情報を計算します。

    ライセンス Spatial Analyst または Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。

  • ディメンションによるラスターの内挿 - 隣接スライスを使用して、指定したディメンション値で多次元ラスターを内挿します。

    ライセンス Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。

ラスター関数の強化

  • 多次元集約 - 新しい [パーセンタイル] 統計操作を使用できます。 この操作により、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 この統計操作が [中央値] または [パーセンタイル] の場合、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターが有効になります。

    ライセンス Image Analyst または Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要です。

  • セル統計 - 新しい [パーセンタイル] 統計操作を使用できます。 この操作により、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 この統計操作が [中央値] または [パーセンタイル] の場合、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターが有効になります。

    ライセンス Image Analyst または Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要です。

  • 変化の計算 - 新しい [From ラスター内のクラス名のフィールド名] パラメーターと [To ラスター内のクラス名のフィールド名] パラメーターを使用して、クラスの遷移を考慮してフィールド名を更新します。 [使用する彩色方法] パラメーターが [遷移色の定義] に名称変更されました。

    ライセンス Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。

  • コンポジット バンド - 新しい [セルサイズ タイプ] パラメーターが追加されました。

3D Analyst エクステンション

  • テレイン データセット用の新しいダーティ エリア レンダラーは、再構築が必要なデータセットの場所を表示します。
  • テレイン データセットで、制限付きドローネ三角形分割法がサポートされるようになりました。
  • LAS データセットの新しい動的レベルの詳細のオプションは、データセットのフィルタリングの際に描画されるポイントの数を最大化します。 データセットには、有効なピラミッドが含まれている必要があります。
  • 対話的な LAS の 電線選択ツールで、ポイントの周囲のポリゴンのデジタイズに加え、単一ポイントまたはポイント グループをダブルクリックできるようになりました。

ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「3D Analyst ツールボックス」をご参照ください。

Business Analyst エクステンション

  • [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)][サマリー レポート (Summary Reports)]、到達圏生成ツールなどのジオプロセシング ツールを実行すると、推定クレジット消費量が表示されます。
    推定クレジット消費量を表示した [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)] ジオプロセシング ツール
  • レイヤーへの情報付加は、以前のバージョンの ArcGIS Pro の最大 8 倍の速度で実行されます。
  • ArcGIS API for Python を使用して、Business Analyst のローカル データセットを検索できます。
  • 新しい風配図レポートを使用して、サイト周辺のロケーション ポイントの分布を視覚化できます。

テリトリー デザイン

ジオプロセシング ツールの強化された最新機能については、「テリトリー デザイン ツールボックス」をご参照ください。

Image Analyst エクステンション

モーション イメージ

  • ビデオ ファイルが読み込まれると、フレームの中心、フレーム アウトライン、プラットフォーム トレイル、プラットフォームの位置など、ファイルに関連付けられている個々のエレメントが一覧表示されます。 マップ ビューで表示と非表示を切り替えることができます。
  • コマンド検索により、ダイアログ ボックス内のプロパティ シートにアクセスできるようになりました。
  • ビデオ プレーヤーでビデオ フレームを右クリックすると、検索範囲の座標が [ビデオ検索] ウィンドウに自動的に読み込まれます。
  • ポイント、ポリライン、およびポリゴン アノテーション テンプレートのセットは、Full Motion Video オプション[一般] セクションからアクセスできます。 カスタム テンプレートを指定することもできます。
  • ビデオ プレーヤーおよびマップに、KML および KMZ 形式のフィーチャを表示できます。

ステレオ マッピング

  • ステレオ マップ ビューで、データを画面移動しながら、次のステレオ ペアを自動的に読み込むことができます。

ジオプロセシング ツール

ジオプロセシング ツールの強化された機能の完全なリストについては、「Image Analyst ツールボックス」をご参照ください。

ラスター関数

ラスター関数の機能拡張の完全なリストは、「ラスター関数」をご参照ください。 Image Analyst エクステンション ライセンスが必要なラスター関数が識別されます。

Network Analyst エクステンション

Python 機能拡張については Python セクションで、Network Analyst モジュールをご参照ください。

Spatial Analyst エクステンション

適合性 モデラー

  • 適合性モデラーは、ArcGIS Pro をクライアントとして使用するサーバーでも実行できるようになりました。 そのためには、ラスター解析用に構成された ArcGIS Image Server がある ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インしている必要があります。
  • [適合性] タブおよび [場所検索] タブにある [出力タイプ] パラメーターにより、適合性モデリング ワークフローをローカルで実行するか、サーバーで実行するかを選択できます。
  • 新しい [ソース] タブを使用すると、各基準のソースを確認してモデル内のどの基準が変換されているかを特定し、基準のソースを変更することができます。 このタブを使用して、ローカルの基準を Web イメージ レイヤーに変換することもできます。このレイヤーは、サーバーで解析を実行するために必要な入力です。
  • [変換] ウィンドウ[クラスの範囲] タブで、変換テーブルに直接適合性の値を入力できるようになりました。 [分類] ボタンを使用して、クラスの数を変更し、7 つの分類方法から選択します。

ジオプロセシング ツール

ジオプロセシング ツールの強化された機能の完全なリストについては、「Spatial Analyst ツールボックス」をご参照ください。

ラスター関数

ラスター関数の機能拡張の完全なリストは、「ラスター関数」をご参照ください。 Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要なラスター関数を確認できます。

ジオプロセシング ツール

3D Analyst ツールボックス

3D フィーチャ ツールセット > 抽出ツールセット

機能強化されたツール

点群ツールセット

機能強化されたツール

  • [LAS の抽出 (Extract LAS)] - 存在する場合は、点群シーン レイヤーの入力を使用して、より多くの LAS 属性を書き込めます。

点群ツールセット > 分類 (ディープ ラーニング) ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

ラスター ツールセット > 内挿ツールセット

機能強化されたツール

  • [Natural Neighbor] - 最大約 20 億ポイントの、非常に大規模な入力データセットを処理できるようになりました。

ラスター ツールセット > 再分類ツールセット

機能強化されたツール

  • [スライス (Slice)]
    • [スライス方法] パラメーターに、4 つの新しいオプションとして [標準偏差 (平均値中心化)][標準偏差 (区切りとしての平均値)][指定間隔分類][等比間隔] が追加されました。
    • 新しい [間隔サイズ] パラメーターは、スライス手法の [標準偏差 (平均値中心化)][標準偏差 (区切りとしての平均値)][指定間隔] オプションの実装に役立ちます。
    • [出力で NoData を値に変更] パラメーターにより、NoData の値を出力ラスターの整数値に置き換えることができます。
    • ArcGIS Pro 2.8 およびそれ以前のバージョンで [出力のベース ゾーン] というラベルが付いたパラメーターは、[出力の開始値] というラベルに変更されました。

ラスター ツールセット > サーフェス ツールセット

機能強化されたツール

  • [サーフェス パラメーター (Surface Parameters)] - [パラメーター タイプ] パラメーターに、[平面 (投影コンター) 曲率][コンター測地線のねじれ][ガウス曲率][カソラティ曲率] という 4 つの新しいオプションが追加されました。

可視性ツールセット

機能強化されたツール

Aviation ツールボックス

Airports ツールセット > 解析ツールセット

機能強化されたツール

  • [Analyze Airport Features] - 出力テーブルに、入力されたフィーチャと変位閾値の間の距離、滑走路の中心線からのフィーチャの距離、および滑走路の端からのフィーチャの距離を格納します。

Airports ツールセット > Obstruction Identification Surfaces ツールセット

新しいツール:

  • [FAA 13A Runway Protection Surfaces] - FAA Advisory Circular 150/5300-13A 仕様に基づいて、滑走路保護サーフェスを生成します。 生成されたサーフェスは、飛行場周辺の障害物解析の実行に使用できます。 ArcGIS Aviation Airports プロダクト ファイル パッケージの Customize OIS ユーティリティを使用して、これらのサーフェスの生成方法を設定することができます。

Charting ツールセット > データ交換ツールセット

新しいツール:

  • [Export AIXM 5.1 Message] - 航空情報システム (AIS) のデータを、標準 AIXM 5.1 の *.xml ファイルにエクスポートします。

Charting ツールセット > データ管理ツールセット

機能強化されたツール

カートグラフィ ツールボックス

ジェネラライズ ツールセット

新しいツール:

変換ツールボックス

PDF から変換ツールセット

新しいツール:

グラフィックス ツールセット

新しいツール:

SAS ツールセット

機能強化されたツール

ラスターへ変換ツールセット

機能強化されたツール

公共交通データ (GTFS) ツールセット

  • このツールセット内のツールは移動して名称が変更されました。 詳細は、[公共交通機関ツール] ツールボックスの変換ツールセットをご参照ください。

データ管理 ツールボックス

分散ジオデータベース ツールセット

新しいツール:

注意:

これらのツールは、以前は ArcGIS Desktop で使用できました。 新たに ArcGIS Pro で使用できるようになりました。

機能強化されたツール

  • [レプリカの作成 (Create Replica)] - [出力タイプ][データの複製先の XML ファイル] という 2 つの新しいパラメーターが追加されました。 [複製したデータを格納するジオデータベース] パラメーターはオプションになりました。

フィーチャ ツールセット

機能強化されたツール

フィールド ツールセット

新しいツール:

ジオデータベース管理ツールセット

機能強化されたツール

パッケージ ツールセット > シーン レイヤー ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

また、[点群シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Point Cloud Scene Layer Package)] は、[点群シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Point Cloud Scene Layer Content)] に名称変更されました。

ラスター ツールセット > ラスター データセット ツールセット

機能強化されたツール

ラスター ツールセット > ラスター プロパティ ツールセット

機能強化されたツール

ワークスペース ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

  • [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] - PostGIS 空間タイプのみを使用するように PostgreSQL で作成されたエンタープライズ ジオデータベースに、ST_Geometry を追加できます。 (このツールは、以前はデータベースでのみ実行できました。)

ディフェンス ツールボックス

グリッド参照グラフィック ツールセット > 数字および文字ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

  • [フィーチャの番号付け (Number Features)] - [開始値][増分][中心点]、および [距離と方位を中心に追加] という 4 つのパラメーターが新しく追加されました。 [空間的な並べ替え方法] パラメーターに [中心][時計回り]、および [反時計回り] という 3 つのオプションが新しく追加されました。

GeoAnalytics Desktop ツールボックス

データの集約ツールセット

機能強化されたツール

近接エリアの分析ツールセット

新しいツール:

GeoAnalytics Server ツールボックス

データの集約ツールセット

機能強化されたツール

近接エリアの分析ツールセット

新しいツール:

ジオコーディング ツールボックス

機能強化されたツール

  • [ロケーターの作成 (Create Locator)] - 日本向けのロケーターを日本語または英語で作成できるようになりました。 [国または地域] パラメーターが日本をサポートします。 [言語コード] パラメーターが日本語をサポートします。
  • [住所のジオコーディング (Geocode Addresses)]
    • [出力フィールド] パラメーターの [場所のみ] オプションがジオコード結果の再照合をサポートします。
    • [入力住所フィールド] パラメーターに、新たに [1 つのフィールドと国フィールド] オプションが追加されました。 Address (303 Peachtree St NE, Atlanta, GA 30308) と Country (USA) のように、完全な住所と国が別々のフィールドに分割されている場合は、このオプションを使用します。

ポータル ツールセット

機能強化されたツール

Image Analyst ツールボックス

変化の検出ツールセット

機能強化されたツール

分類およびパターン認識ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

ディープ ラーニング ツールセット

機能強化されたツール

  • [ディープ ラーニング用のトレーニング データをエクスポート (Export Training Data For Deep Learning)]
    • [メタデータ形式] パラメーターに、オブジェクトの分類とオブジェクト トラッキングのための [ImageNet] キーワード オプションが追加されました。 [RCNN マスク] キーワードが強化され、オブジェクトの検出だけでなく、オブジェクト トラッキングにも使用できるようになりました。
    • [トリミング モード] パラメーターは、[ImageNet] キーワードが設定されているときに適用できるようになりました。
  • [ディープ ラーニング モデルのトレーニング (Train Deep Learning Model)]
    • [入力トレーニング データ] パラメーターは、入力として複数フォルダーを使用できます。
    • [モデル タイプ] パラメーターには、新たに [Siam Mask][MMDetection][MMSegmentation] の 3 つのキーワード オプションが追加されました。
    • [モデル引数]パラメーターには、新たに [モニター] キーワード オプションが追加されました。 このキーワードは、ツールがトレーニングを停止する必要があるかどうかを決定する基準を指定します。
    • [SIAMMASK][PIX2PIXHD][MMDETECTION][DEEPSORT]、および [MMSEGMENTATION] を含む、複数のディープ ラーニング モデルが追加でサポートされるようになりました。

多次元解析ツールセット

新しいツール:

統計ツールセット

機能強化されたツール

  • [セル統計 (Cell Statistics)] - 新しい [パーセンタイル] オーバーレイ統計オプションを使用できます。 このオプションにより、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 オーバーレイ統計が [パーセンタイル] または [中央値] の場合は、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターを使用できます。

Indoors ツールボックス

機能強化されたツール

インテリジェンス ツールボックス

移動ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

Location Referencing ツールボックス

新しいツール:

構成ツールセット > LRS イベント ツールセット

機能強化されたツール

  • [LRS を使用する外部イベントの構成 (Configure External Event With LRS)] - [ルールの反転] パラメーターが追加され、新しい逆ルート編集作業にイベントの振舞いルールを指定できるようになりました。 [維持][廃止][移動] が、ルート反転に対するイベントの振舞いルールとしてサポートされます。
  • [イベントの振舞いルールを変更 (Modify Event Behavior Rules)]
    • [ルールの反転] パラメーターが追加され、新しい逆ルート編集作業にイベントの振舞いルールを指定できるようになりました。 [維持][廃止][移動] が、ルート反転に対するイベントの振舞いルールとしてサポートされます。
    • ルートの延長や再配置の編集に、新しい振舞いルールとして [カバー] が追加されました。
    • ルートの再配置の編集に、新しい振舞いルールとして [スナップ] が追加されました。

構成ツールセット > LRS ネットワーク ツールセット

新しいツール:

Pipeline Referencing におけるルートの優位性および並行性ルート、または Roads and Highways におけるルートの優位性および並行ルートの詳細

機能強化されたツール

Maritime ツールボックス

S-100 ツールセット

機能強化されたツール

  • [Convert S-57 to S-101 Cell] ツールは、IHO 変換ガイダンスをサポートするための構成オプションが更新されました。

S-57 ツールセット

新しいツール:

  • [Generate Depth Areas] - TIN を使用して深度エリア ポリゴン フィーチャを作成し、深度情報をクエリして閉じたコンターの傾きが深いか浅いかを特定します。
  • [Generate Land Areas] - 沿岸線および海岸線の作図、対象地域のポリゴンへの分割など、既存の陸地トポロジ フィーチャを調べることで、陸地ポリゴン フィーチャを作成します。

パーセル ツールボックス

機能強化されたツール

管理ツールセット

機能強化されたツール

公共交通機関ツールボックス

公共交通機関ツールボックスは、このリリースで新たに導入されました。

解析ツールセット

新しいツール:

変換ツールセット

変換ツールボックスの公共交通 (GTFS) ツールセットにあったツールは、このツールセットに移動し、次のように名称が変更されました。

ラスター解析 ツールボックス

  • ラスターを出力する多くのラスター解析ツールでは、ピラミッド環境がサポートされるようになりました。

サーバー ツールボックス

キャッシュ ツールセット

新しいツール:

注意:

これらのツールは、以前は ArcGIS Desktop で使用できました。 新たに ArcGIS Pro で使用できるようになりました。

時空間パターン マイニング ツールボックス

時空間パターン解析ツールセット

新しいツール:

時系列予測ツールセット

機能強化されたツール

Spatial Analyst ツールボックス

内挿ツールセット

機能強化されたツール

  • [Natural Neighbor] - 最大約 20 億ポイントの、非常に大規模な入力データセットを処理します。

ローカル ツールセット

機能強化されたツール

  • [セル統計 (Cell Statistics)] - 新しい [パーセンタイル] オーバーレイ統計オプションを使用できます。 このオプションにより、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 オーバーレイ統計が [パーセンタイル] または [中央値] の場合は、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターを使用できます。

多次元解析ツールセット

新しいツール:

再分類ツールセット

機能強化されたツール

  • [スライス (Slice)]
    • [スライス方法] パラメーターに、4 つの新しいオプションとして [標準偏差 (平均値中心化)][標準偏差 (区切りとしての平均値)][指定間隔分類][等比間隔] が追加されました。
    • 新しい [間隔サイズ] パラメーターは、スライス手法の [標準偏差 (平均値中心化)][標準偏差 (区切りとしての平均値)][指定間隔] オプションの実装に役立ちます。
    • [出力で NoData を値に変更] パラメーターにより、NoData の値を出力ラスターの整数値に置き換えることができます。
    • ArcGIS Pro 2.8 およびそれ以前のバージョンで [出力のベース ゾーン] というラベルが付いたパラメーターは、[出力の開始値] というラベルに変更されました。

セグメンテーションと分類ツールセット

新しいツール:

機能強化されたツール

サーフェス ツールセット

機能強化されたツール

  • [サーフェス パラメーター (Surface Parameters)] - [パラメーター タイプ] パラメーターに、[平面 (投影コンター) 曲率][コンター測地線のねじれ][ガウス曲率][カソラティ曲率] という 4 つの新しいオプションが追加されました。

空間統計ツールボックス

クラスター分析のマッピング ツールセット

機能強化されたツール

空間関係のモデリング ツールセット

テリトリー デザイン ツールボックス

解析ツールセット

新しいツール:

Topographic Production ツールボックス

Cartgraphy ツールセット > Banding ツールセット

新しいツール:

Cartography ツールセット > Features ツールセット

新しいツール:

Data Management ツールセット > Features ツールセット

新しいツール:

Data Management ツールセット > Geodatabase ツールセット

新しいツール:

  • [Create Cross-Reference Geodatabase] - [Load Data] ツールが、バッチ データの読み込み時にソース データをターゲット データにマッピングするために使用する、相互参照ジオデータベースを作成します。

Workflow ツールセット > Data Management ツールセット

新しいツール:

  • [Create Task Group Jobs] - 既存ジョブのプロパティに基づいて、タスク グループ ジョブを作成します。
  • [Set Task Group Dependencies] - 拡張プロパティに定義された条件に基づいて、あるジョブと他の既存のタスク グループ ジョブの間に依存関係を作成します。

ユーティリティ ネットワーク ツールボックス

機能強化されたツール

  • [サブネットワークのエクスポート (Export Subnetwork)]
    • 新しい [ドメインの説明を含める] パラメーターにより、コントローラー、フィーチャ エレメント、接続性、および関連付けのドメイン マッピングを伝えるためのドメインの説明を *.json 出力ファイルに書き出すかどうかを指定します。
    • ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンにより、デフォルトでエンタープライズ ジオデータベースの非同期処理がサポートされます。
  • [トレース (Trace)]
    • [サーバーでの非同期モードの実行] パラメーターにより、ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンで、エンタープライズ ジオデータベースのトレース操作を非同期で処理できます。
    • [結果タイプ] パラメーターに次の 2 つのオプションが新たに追加されました。
      • [接続性] は、トレースの結果を、ジオメトリの一致または接続性の関連付けによるフィーチャ接続の接続性グラフとして返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。このパラメーターは、接続性グラフに対して生成された *.json ファイルの名前と場所を指定します。
      • [エレメント] は、トレースの結果を、フィーチャに基づく情報として *.json 出力ファイルに返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。
  • [接続属性の更新 (Update Is Connected)] - ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンを使用し、デフォルトでエンタープライズ ジオデータベースの非同期処理をサポートします。

ユーティリティ ネットワーク ツールボックス > 管理ツールセット

機能強化されたツール

データ管理とワークフロー

CAD

Data Interoperability エクステンション

  • ArcGIS Pro 2.9 は、Safe Software の FME 2021.1.2 エンジンを搭載しています。このエンジンは、次の新しい形式と、新しいツールおよび改善されたツールをサポートします:
    • モバイル ジオデータベース、Apache Parquet、HEIF、Uber H3、OGC Web Map Tile、OGC API フィーチャ、Pixar USD、FME Augmented Reality の各形式
    • Esri ArcGIS Online Connector に対する機能改善を含む、新規および改善されたトランスフォーマーおよび FME Hub コネクタ
    • Trace Network および Utility Network エンタープライズ ユーザーをサポートする、Esri ArcGIS Portal Feature Service Reader/Writer に対する機能改善
  • ユーザー インターフェイスおよびユーザー エクスペリエンスに対する次の更新:
    • クイック トランスレーター アプリケーション用の新しい FME クイック トランスレーター リボン ツール FME クイック トランスレーター
    • 改善された Spatial ETL ツール ダイアログ ボックス
    • クイック ツールをジオプロセシング履歴から、以前のツール実行のパラメーターを使用して実行します。

Data Reviewer

  • 属性ルールは、マップベースのレビューアー ルールに類似しており、データの品質を評価し、マップ ルールよりも優先されます。 マップベースのレビューアー ルールは、次のメジャー リリースで ArcGIS Pro から削除されます。
  • Data Reviewer 対応の属性ルールによるデータ検証を自動化するための新しいチェックについて、次の表で説明します。 チェックの完全なリストは、Data Reviewer で使用可能なチェックのポスターを表示してご参照ください。

    チェック説明

    隣接した頂点の標高変化

    標高 (Z) の変化が指定した許容値よりも大きいフィーチャを検索します。

    コンポジット

    複数のレビューアー チェックから得た結果に基づいてフィーチャまたは行を検索します。

    交差数の評価

    指定された回数、他のポリラインまたはポリゴン フィーチャと空間的に交差するポリライン フィーチャを検索します。

    Z 値の評価

    指定したパラメーター内に収まる Z 値を持つフィーチャを検索します。

    ダングルの検索

    指定された許容値内のダングルを持つポリライン フィーチャを検索します。

    未接続ポリラインの検索

    同じデータ ソースまたは他のデータ ソース内で他のフィーチャに接続されていないポリライン フィーチャを検索します。

    ポリゴン ギャップがスリバー

    指定された間引き率を下回るポリゴン フィーチャ間のギャップを検索します。

    ポリゴン オーバーラップがスリバー

    指定された間引き率を下回るポリゴン フィーチャ間のオーバーラップを検索します。

    ポリゴン スリバー

    指定した閾値を下回る間引き率のポリゴン フィーチャを検索します。

    正規表現

    定義されたパターンと一致しないテキスト値を含むフィーチャと行を検索します。

    リレーションシップ

    リレーションシップ クラスで定義された基数またはリレーションシップ ルールに違反するフィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブル内の行を検索します。

    未閉合のポリゴン

    ポリゴン フィーチャ内の閉じていないリングを検索します。

    一意のフィールド値

    編集可能なフィールドまたはフィールドのリスト内に一意でない値を含むフィーチャクラス内またはスタンドアロン テーブル内の行を検索します。

  • フィーチャ間チェックで、指定した DE-9IM (Dimensionally Extended 9-Intersection Model) 文字列に基づくカスタム リレーションシップがサポートされるようになりました。

ジオコーディング

  • [場所検索] ウィンドウまたは Suggest REST リクエストにサブアドレスの一部のみが入力された場合に部分的なサブアドレスの候補を返す [部分的サブアドレスの候補] プロパティが、ロケーターに新たに追加されました。 この設定は、サブアドレスを使用できるポイント住所ロールに基づき、ロケーターに対して有効にできます。
    • このプロパティは、ArcGIS Enterprise 10.9.1 に共有されたロケーターまたは ArcGIS Server 10.9.1 に公開されたロケーターで使用できます。
  • テーブルをジオコードする際、完全な住所と国が AddressCountry のように別々のフィールドに分割されている場合は、新しい [1 つのフィールドと国フィールド] オプションを使用できます。
    テーブルのジオコーディング ツール
  • ツールの [出力フィールド] パラメーターで [場所のみ] オプションが選択されている場合、ジオコーディング ツールで出力された結果をレビューおよび再照合します。
  • ロケーターの作成プロセスを通してユーザーをガイドする 3 つのチュートリアルが追加されました。

ジオプロセシング ツールの強化された機能については、ジオコーディング ツールボックスをご参照ください。 Python の機能強化については、Python → ジオコーディング モジュールをご参照ください。

ジオデータベースおよびデータベース

一般

ジオプロセシング ツールの強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「分散ジオデータベース ツールセット」をご参照ください。

属性ルール

  • モバイル ジオデータベースで、バッチ計算ルールと整合チェック ルールを作成および評価できます。
  • [属性ルール] ビューで、*.csv ファイルから属性ルールをインポートする場合、変更を保存する前に、インポートした属性ルールを変更できます。
  • スクリプト条件式に edit ディクショナリ キーワードを含む属性ルールを使用してユーティリティ ネットワークの関連付けを編集する際のパフォーマンスが向上しました。 ユーティリティ ネットワーク ルールは、属性ルール評価プロセスから削除されました。 これらのルールは、ネットワーク トポロジの有効化や整合チェックなどのネットワーク トポロジ タスクで評価できます。

エンタープライズ ジオデータベースとデータベース

  • Google Cloud SQL for PostgreSQL または Google Cloud SQL for SQL Server へのデータベース接続を作成できるようになりました。
  • [エンタープライズ ジオデータベースの作成 (Create Enterprise Geodatabase)] および [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツールが強化されました。 ジオプロセシング ツールの強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「ジオデータベース管理ツールセット」および「データ管理ツールボックス」>「ワークスペース ツールセット」をご参照ください。

クラウド データ ウェアハウス

ArcGIS Pro 2.9 では、クラウド データ ウェアハウスにアクセスできます。 「ハイライト」セクションの「クラウド データ ウェアハウスのサポート」をご参照ください。

屋内測位

  • ArcGIS IPS は、さまざまな屋内位置情報の用途で正確なジオロケーションを提供する新しい Indoor Positioning System (IPS) エクステンションです。

Indoors

ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「Indoors ツールボックス」をご参照ください。

ナレッジ グラフ

  • ArcGIS Knowledge は、ArcGIS Enterprise 10.9.1 で使用できる新しいユーザー タイプ エクステンションです。 このエクステンションを使用すると、非空間的な方法で現実世界のシステムをシミュレートするナレッジ グラフを作成できます。 ハイライト セクションの「ナレッジ グラフ」をご参照ください。

リニア リファレンス

  • リボンの [リニア リファレンス] タブは、計測されたデータを管理、視覚化、処理するための新しい方法を提供します。 ハイライト セクションの「リニア リファレンスの UI」をご参照ください。

タスク

  • ステップ確認操作で、ArcGIS Arcade を使用できるようになりました。 Arcade 確認式は、データのクエリと、フィーチャ間の空間およびトポロジ リレーションシップの評価を実行できます。

Workflow Manager

  • [ワークフロー] ウィンドウでジョブのプロパティを表示および管理します。
  • [ワークフロー] ウィンドウの共有されている検索は、Workflow Manager Web アプリと同じ順序で表示されるようになりました。
  • [ワークフロー] ウィンドウのジョブ タイルが強化され、ジョブ名、ジョブの割り当て、および共有されている検索で構成された先頭の 3 つの表示フィールドを表示するようになりました。
  • [ワークフロー] ウィンドウの [並べ替え] ボタンが強化され、ジョブの並べ替えオプションが追加されました。
  • コメントを許可するよう構成されているステップにコメントを追加できます。

編集

一般

  • 複数のマップ ビューでフィーチャの編集または計測を行う場合、[リンク カーソル] リンク カーソル により、すべてのビューでアクティブ カーソルが表示され、同期されます
  • [編集設定] ダイアログ ボックスで [スナップ設定] オプション を使用できます。
  • [属性] ウィンドウ 属性 では、フィーチャ属性を編集するための、以下の機能が拡張されています。
    • 現在のプロジェクトにないフィーチャクラスまたは関連テーブルのフィールド値を編集できます。
    • フィールドの枠線色は、選択したフィールドが読み取り専用であるかどうかや、アクティブに編集されているかどうかを示します。
    • Ctrl キーを押しながらフィールド テキストをクリックすることで、テキスト フィールド内のハイパーリンクを開くことができます。
    • ソース属性テーブルの条件値の [自動更新] の設定は、[属性] ウィンドウでアクセスできます。 設定が有効な場合、一意の組み合わせが見つかると、条件フィールドの値が更新されます。
  • テーブル テンプレートは、次の機能が拡張されています。
    • テーブル テンプレートは、[属性] ウィンドウと [フィーチャ作成] ウィンドウで表示し、使用できます。
    • テーブル テンプレートは、[フィーチャ作成] ウィンドウでフィルタリングおよび検索できます。
    • フィーチャ テンプレートにテーブル テンプレートを追加すると、それぞれの新しいフィーチャに作成するレコード (行) 数を指定することができます。
  • 交点で分割ツール 交点で分割 を実行すると、COGO 属性 (存在する場合) が更新されます。
  • 編集オプションでは、フィーチャをクリップボードから貼り付ける際に [移動] ツール 移動 が自動的にアクティブになるかどうかを選択できます。
  • セグメント作図ツールバーで、ポリラインおよびポリゴン フィーチャ ジオメトリを描画する際に頂点の編集ツール 頂点の編集 のオン/オフを切り替えることができます。 頂点の編集をオフにすると、セグメントの最後の頂点と最初の頂点が同じ位置になる、閉じたポリライン フィーチャを描画できます。
  • 編集のためにフィーチャを選択すると、特定ツールの編集ウィンドウに、フィルタリングされた選択内容とフィーチャの編集設定に関する通知が、警告およびメッセージとして表示されます。
  • 参照ドキュメントへのリンクが、ストリーミング フィーチャ作図ツール ストリーミング[ストリーム オプション] ダイアログ ボックスなどのモーダル ダイアログ ボックスに追加されました。
    ストリーム オプション ダイアログ ボックスに参照ドキュメントへのリンクがあります。
  • 編集の保存および編集の破棄 ダイアログ ボックスのチェックボックスにより、ダイアログ ボックスを再表示しないようにできます。 これらは編集オプションでも設定できます。
  • ユーティリティ ネットワーク フィーチャを修正する編集ツールに、[トポロジの伸縮] コマンド トポロジの伸縮 および [切断] コマンド 切断 が追加されました。
  • フィーチャの頂点を編集する際、[フィーチャの修正] ウィンドウにあるジオメトリ プロパティ テーブルのショートカット メニュー コマンドを使用して、頂点を画面移動およびズームできます。
  • トラバース ラインまたは曲線のトラバース グリッドで接触が維持されます。 Direction フィールドの値がアスタリスクで区切られている場合、ラインまたは曲線は前の方向に接した状態が維持されます。

パーセル ファブリック

  • 構成されたデータ品質レイヤーは、パーセル ファブリック フィーチャ レイヤーで使用できます。 これらのレイヤーは、特にパーセル ファブリックの潜在的なデータ品質の問題を表示するよう構成されています。
  • パーセル ファブリック フィーチャクラスに対して、オプションの属性ルールをより簡単にインポートできるようになりました。
  • SHAPE IS FIXED 属性ルールが、ポイント フィーチャクラスのデフォルト属性ルールになりました。
  • [ハイライト] コマンド ハイライト を使用して、現在のマップ範囲のパーセル間のギャップとオーバーラップを検出し、ハイライトできます。
  • パーセルの [ライン] および [接続線] フィーチャクラスの Label Position フィールドにより、強化されたラインのラベリング機能を使用できます。
  • 単独使用するよう配置されたモバイル ジオデータベース(SQL Server Lite) で、パーセル ファブリックを使用できるようになりました。
  • 履歴パーセルの形状が、レコード ポリゴンの形状に含まれるようになりました。 Retired Count フィールドは、レコードの一部である履歴パーセルの数を格納します。

画像とラスター データ

  • NITF データの参考資料は、新しいトピックの「NITF サポート」と「NITF レイヤー」に移動しました。 ArcGIS Pro ヘルプ システムで、[データ] > [データ タイプ] > [NITF] の順に移動して詳細情報を参照します。
  • ラスター シンボルは、標高データを陰影起伏としてレンダリングできるようになりました。標高と陰影起伏のパラメーターをマージし、色付きの 3D 表現を使用して表示します。
  • [分類] シンボル オプションで、より直感的なルールを使用して、クラスをラベリングするときに使用するデフォルトの小数点以下表示桁数を決定できるようになりました。
  • [画像とラスター] オプションにより、レンダリング タイプごとにデフォルトの配色を設定できるようになりました。

ジオプロセシング ツール機能拡張のデータ管理ツールボックスにあるラスター ツールセットをご参照ください。

マッピングとビジュアライゼーション

一般

3D シーンおよびシーン レイヤー

ジオプロセシング ツールのその他の強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「パッケージ ツールセット」>「シーン レイヤー ツールセット」をご参照ください。

アニメーション

  • 複数のレンジへのサポートが改善されました。 新しいキーフレームは、すべてのレンジの値をキャプチャし、それらの間に内挿します。 さらに、現在アクティブなレンジがキーフレームによってキャプチャされ、キーフレームを拡大表示する際に適用できます。 [アニメーション プロパティ] ウィンドウに、レイヤーとレンジのための新しいセクションが追加され、アクティブなレンジとロックされたレンジを区別できるようになりました。
  • エクスポートされたアニメーションが、標高の詳細レベル (LOD) 間で滑らかに遷移するようになり、カメラがズーム イン/ズーム アウトするときの標高サーフェスの表示が改善されました。

アノテーションとラベリング

Arcade

座標系と座標変換

  • 正方形図法は、この投影法の斜軸のバリアントをサポートします。
  • ジオイド、準ジオイド、あるいはその他の変換グリッドに基づく新しい鉛直座標変換を使用できます。 この方法により、次の地域について、重力関連の鉛直座標系間で座標を変換できます: オーストラリア、オーストリア、アゾレス諸島 (中央部および東部)、カナダ、カナリア諸島、ヨーロッパ (EVRF2007 および EVRF2019)、フランス、アイルランド、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スペイン、スイス、イギリス。

探索的解析ツール

  • 地表のデータ ソースがない場合や、[コンテンツ] ウィンドウで地表がオフになっている場合に、断面グラフについて警告するインジケーターが、標高断面ツールに追加されました。 これにより、水平の標高グラフが描画されなくなります。

マップまたはレイアウトのエクスポート

  • PDF へのエクスポートの際、マップのジオリファレンス情報を書き込めるようになりました。
  • [画像として印刷] 印刷 オプションが追加されました。 このオプションにより、データが、ベクターやコンテンツではなく、ラスターとしてプリンターに送信されます。 状況によっては、印刷速度が向上します。

レイアウト

  • 凡例、凡例項目、テーブル フレーム、テーブル フレーム フィールドをスタイル アイテムとして保存し、さまざまなレイアウトやプロジェクトで再利用できるようなりました。 デフォルト スタイル アイテムが、ArcGIS 2D システム スタイルに追加されました。
  • マップ フレームを右クリックすると、新しい [最後にアクティブになったマップにズーム] Zoom to Map View ショートカット メニューを使用できます。 このメニューにより、マップ フレームをアクティブにしなくても、マップ フレーム範囲をナビゲートして、最後にアクティブだったマップ ビューに移動できます。 [レイアウト] タブの [マップ ビューにズーム] ボタン Zoom to Map View を使用しても、プロジェクト内で開いているマップ ビューにズームできます。
  • 透過表示をピクチャに適用できるようになりました。 ピクチャを追加したら、[書式設定] タブで [透過表示] の値を設定します。
  • 新しく追加された [余白の調整] ボタンを使用して、選択したエレメントをページ上のプリンターの余白と同じサイズ、幅、高さにすることができるようになりました。
  • グリッド ラベルをグリッド エッジに対して平行に設定したり、グリッド トリックをグリッド エッジに対して垂直に設定したりすることで、グリッドにさらにカスタマイズを加えることが可能になりました。
  • レイアウトおよびマップのグラフィックス レイヤーで使用するための 12 のグラフィックスが新たに追加されました。

ポップアップ

  • ポップアップ エレメントにタイトルとキャプションが追加されました。
  • [ポップアップ] ウィンドウのショートカット メニューから、フィーチャのレコードをコピーできます。
  • ポップアップ エレメントのハイパーリンクに相対パスを使用できます。
  • ポップアップのツリー部分で関連レコードを調べる際、最初の 200 件の関連レコードのみが自動的に読み込まれます。 残りのレコードを表示するには、[すべて読み込む] ボタンを使用します。

レポート

  • 1 つのレポート ドキュメントに複数のレポート セクションを含めることができるサブレポートを使用できます。
  • レポート サブセクションであるグループ ヘッダーおよびグループ フッターに動的画像を使用できます。

シーンの視覚的効果

  • シーンの視覚的効果により、コンテンツを凝った表現で表すことができます。 [黒および白][クロス モザイク][ハーフトーン][六角形モザイク][モノクロ][トゥーン][水彩画] などの効果を使用できます。
  • [被写界深度] は、焦点とぼかしを調整する新しいカメラ効果です。

スタイル

  • [シンボルの書式設定] ウィンドウの [ギャラリー] タブに、[スタイルの管理] ボタン スタイルの管理 が追加されました。 このボタンをクリックして、カタログ ビューでプロジェクト スタイルを管理します。
  • カタログ ビューに、スタイルのスタイル クラスとプロパティを一緒に表示できるようになりました。
  • アニメーション シンボルを持つ 2 つの新しいシステム スタイルとして、アニメーション3D アニメーションがアプリケーションに追加されました。 「ハイライト」セクションの「アニメーション シンボル」をご参照ください。
  • 新しいスタイル クラスとして、凡例、凡例項目、テーブル フレーム、テーブル フレーム フィールドがスタイルに追加されました。 デフォルト スタイル アイテムが、ArcGIS 2D システム スタイルに追加されました。 例として、以下の図に一部のスタイル アイテムを示します。 すべてのスタイル アイテムは、ArcGIS 2D PDF ガイドをご参照ください。
    • 凡例のスタイル アイテム -
      凡例のスタイル アイテムの 3 つの例
    • 凡例項目のスタイル アイテム -
      凡例項目のスタイル アイテムの 2 つの例
    • テーブル フレームのスタイル アイテム -
      テーブル フレームのスタイル アイテムの 3 つの例
    • テーブル フレーム フィールドのスタイル アイテム -
      テーブル フレーム フィールドのスタイル アイテム
  • 充電ステーションを表す新しいシンボルが、ArcGIS 2D、プリミティブ、押しピンの 3 つのシステム スタイルに追加されました。 各シンボルは 3 つのサイズがあります。
    3 つの充電ステーション シンボル

シンボル

  • アニメーション化されたマーカー シンボル レイヤーをシンボルに追加して、マップやシーンに動きを加えることができます。 「ハイライト」セクションの「アニメーション シンボル」をご参照ください。
  • ArcGIS Pro に備えられた兵科記号および兵科記号 (北大西洋条約機構) ディクショナリに、シンボルの仕様で定義された番号順のアンカー ポイントを使用して規制措置ラインを定義する構成オプションが追加されました。
  • テーパ ポリゴン シンボル効果の品質が、特に長く曲がりくねった線形フィーチャで改善されました。
  • CIM シンボルをレンダリングするクライアント アプリケーションに Web マップを共有する際、ライン シンボルおよびポリゴン シンボルが維持されるようになりました。 詳細については、「作業の共有」をご参照ください。

テーブル

Production

Airports

Aviation Charting

  • チャート変更ツールは、チャートのジオメトリ情報を使用して、AIS_ChartChanges テーブルの ExtendedInformation フィールドに値を入力するようになりました。

Maritime

  • Inland Electronic Navigational Chart (IENC) および Bathymetric Inland Electronic Navigational Chart (bIENC) を生成できるようになりました。
  • Maritime スキーマが、ArcGIS Maritime プロダクト ファイルに追加されました。

ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「Maritime ツールボックス」をご参照ください。

ミリタリー シンボル エディター

Pipeline Referencing

  • [Location Referencing] タブに新たに [逆ルート] ツールが追加されました。
  • ルートの延長およびルートの再配置に対して、カバー イベント動作が追加されました。 [Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して [カバー] が構成されると、延長されているルートの始めと終わりに接触するイベントは、延長された部分全体をカバーするように引き延ばされます。 ルートの再配置の場合、再配置された部分に接触するイベントは、同様に再配置された部分をカバーするように引き延ばされます。
  • 主な編集ツールで、キャリブレーション ポイントを追加移動、および削除できるようになりました。 これらのツールは、[Location Referencing] タブのキャリブレーション ポイント ツールと同じ方法で、ルートのキャリブレーションを自動的に更新します。
  • [イベントの振舞いから手動キャリブレーションを除外] オプションが、キャリブレーション ポイントの手動編集に追加されました。 このオプションにより、イベント動作を適用しなくても、影響のあったイベントの形状が再生成されます。
  • 新しいカートグラフィックの再配置オプションにより、フィーチャ サービスで地図学的に再配置されたエリアにあるキャリブレーション ポイントを無視または削除できます。
  • ルートを編集するとギャップのあるルートになる場合、新たに警告が表示されます。 [Location Referencing] のオプションで、警告を非表示にできます。
  • [カートグラフィックの再配置中のルート メジャーの更新] 構成オプションが追加されました。 LRS ネットワークでこのオプションを無効にすると、カートグラフィックの再配置中に中心線の編集によって影響を受けるネットワーク内のルートは、中心線の長さの変更が反映されたメジャー値になります。
  • [Honor Referent Location] は、カートグラフィックの再配置のための新しいイベント動作です。 この動作が構成されると、カートグラフィックの再配置によって影響を受けるイベントは、ルートおよびメジャーではなく対象ロケーションによって配置されます。
  • [Configure Route Dominance Rules] および [Calculate Route Concurrencies] の 2 つのジオプロセシング ツールにより、ルートの優位性と同時並行性を管理できるようになりました。 また、[Location Referencing] タブの [ルートの延長] および [ルートの再配置] ツールで、カバー イベント動作に対する同時実行性がサポートされるようになりました。 このツールでは、カバー動作が設定されたイベントを主要ルートに配置できます。 ルートの優位性に追加された LRS ネットワーク プロパティを使用して、構成されたルールを表示できます。
  • ルートの再配置で、スナップ動作を使用できます。 スナップ動作は、[Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して適用されるよう構成できます。
  • 新しいロック転送機能は、競合の防止に役立ちます。 ArcGIS Pro と Event Editor の両方で、ロックの LRS ユーザー間での転送ができるようになりました。 ロックを転送する場合、ユーザーのバージョンはロックが存在するバージョンと同じである必要があり、現在のロック所有者はそのバージョンで編集セッションを開けません。
  • geometryToMeasure REST エンドポイントに対する機能強化により、結果は距離に基づいて並べ替えられます。

このリリースの新しいジオプロセシング ツールと強化されたジオプロセシング ツールについては、「Location Referencing ツールボックス」をご参照ください。

Roads and Highways

  • [Location Referencing] タブに新たに [逆ルート] ツールが追加されました。
  • ルートの延長およびルートの再配置に対して、カバー イベント動作が追加されました。 [Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシングツールを使用して [カバー] が構成されると、延長されているルートの始めと終わりに接触するイベントは、延長された部分全体をカバーするように引き延ばされます。 ルートの再配置の場合、再配置された部分に接触するイベントは、同様に再配置された部分をカバーするように引き延ばされます。
  • 主な編集ツールで、キャリブレーション ポイントを追加移動、および削除できるようになりました。 これらのツールは、[Location Referencing] タブのキャリブレーション ポイント ツールと同じ方法で、ルートのキャリブレーションを自動的に更新します。
  • [イベントの振舞いから手動キャリブレーションを除外] オプションが、キャリブレーション ポイントの手動編集に追加されました。 このオプションにより、イベント動作を適用しなくても、影響のあったイベントの形状が再生成されます。
  • 新しいカートグラフィックの再配置オプションにより、フィーチャ サービスで地図学的に再配置されたエリアにあるキャリブレーション ポイントを無視または削除できます。
  • ルートを編集するとギャップのあるルートになる場合、新たに警告が表示されます。 [Location Referencing] のオプションで、警告を非表示にできます。
  • [カートグラフィックの再配置中のルート メジャーの更新] 構成オプションが追加されました。 LRS ネットワークでこのオプションを無効にすると、カートグラフィックの再配置中に中心線の編集によって影響を受けるネットワーク内のルートは、中心線の長さの変更が反映されたメジャー値になります。
  • [Honor Referent Location] は、カートグラフィックの再配置のための新しいイベント動作です。 この動作が構成されると、カートグラフィックの再配置によって影響を受けるイベントは、ルートおよびメジャーではなく対象ロケーションによって配置されます。
  • [Configure Route Dominance Rules] および [Calculate Route Concurrencies] の 2 つのジオプロセシング ツールにより、ルートの優位性と同時並行性を管理できるようになりました。 また、[Location Referencing] タブの [ルートの延長] および [ルートの再配置] ツールで、カバー イベント動作に対する同時実行性がサポートされるようになりました。 このツールでは、カバー動作が設定されたイベントを主要ルートに配置できます。 ルートの優位性に追加された LRS ネットワーク プロパティを使用して、構成されたルールを表示できます。
  • ルートの再配置で、スナップ動作を使用できます。 スナップ動作は、[Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して適用されるよう構成できます。
  • 新しいロック転送機能は、競合の防止に役立ちます。 ArcGIS Pro と Event Editor の両方で、ロックの LRS ユーザー間での転送ができるようになりました。 ロックを転送する場合、ユーザーのバージョンはロックが存在するバージョンと同じである必要があり、現在のロック所有者はそのバージョンで編集セッションを開けません。
  • geometryToMeasure REST エンドポイントに対する機能強化により、結果は距離に基づいて並べ替えられます。

このリリースの新しいジオプロセシング ツールと強化されたジオプロセシング ツールについては、「Location Referencing ツールボックス」をご参照ください。

プロジェクト

一般

メタデータ

作業の共有

  • クラウド データ ウェアハウス内のクエリ レイヤーを、マップ イメージ レイヤーとして公開します。 マテリアライズド ビュー、またはホスティング サーバーのリレーショナル データストアにより格納されたデータのスナップショットを参照するサービスを構成できます。 Amazon RedshiftGoogle BigQuery、および Snowflake のマテリアライズド ビューの操作の詳細
  • WGS 1984 座標系のローカル シーンを、Web シーンとして ArcGIS Online に共有します。
  • 2021 年 12 月リリースの ArcGIS Online で、ローカル シーンの ボクセル シーン レイヤーを公開します。 Web シーン レイヤーがローカルでキャッシュされます。
  • Web フィーチャ レイヤーマップ イメージ レイヤー、またはマップ サービスを共有または上書きするときに使用できる、[マップが一意の ID の割り当てを許可するように設定されていることを確認] オプションが追加されました。 このオプションにより、マップを分析し、[マップ プロパティ][Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] オプションが有効になっていることを確認します。 レイヤー ID とテーブル ID が割り当てられたマップを作成すると、マップ内でのコンテンツやレイヤーの順序が変更された場合に ID を静的なままにしておくことができます。
  • Web マップを共有する場合は、[すべてのクライアントと互換性のあるシンボル タイプを使用する] をオフにし、ラインおよびポリゴン シンボルを、ArcGIS Pro シンボル (Esri Cartographic Information Model (CIM) シンボルとも呼ばれます) として維持します。 (以前は、2D ポイント シンボルのみサポートされました。) Map ViewerArcGIS API for JavaScript 4x などの CIM シンボルのレンダリングをサポートするクライアント アプリケーションで Web マップを使用する場合は、このオプションを選択します。 このオプションをオフにすると、ソース マップ内の代替シンボルも Web マップに書き込まれます。

トレース ネットワーク

  • モバイル ジオデータベースで、トレース ネットワークがサポートされるようになりました。
  • XML ワークスペース ドキュメントのエクスポート ツールと、XML ワークスペース ドキュメントのインポート ツールを使用して、ステージングとテストのため、ジオデータベース間でトレース ネットワーク データセットを移行できます。
  • 新しい結果タイプ オプションが 2 つ追加されました。
    • [接続性] - トレースの結果を、ジオメトリの一致によって接続されたフィーチャの接続性グラフとして返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。このパラメーターは、接続性グラフが返されるときに生成された *.json ファイルの名前と場所を指定します。
    • [エレメント] - トレースの結果を、フィーチャに基づく情報として *.json 出力ファイルに返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。

ユーティリティ ネットワーク

  • [関連付けのインポート (Import Associations)] ツールを使用して関連付けをインポートする際、および属性ルールにより関連付けを作成および編集する際のパフォーマンスが向上しました。
  • モバイル ジオデータベースで、ユーティリティ ネットワークの完全な解析機能がサポートされます。
  • [コピー] コピー および [貼り付け] 貼り付け ツールと、[XML ワークスペース ドキュメントのエクスポート (Export XML Workspace Document)] および [XML ワークスペース ドキュメントのインポート (Import XML Workspace Document)] ジオプロセシング ツールを使用して、ステージングとテストのため、ジオデータベース間でユーティリティ ネットワーク データセットを移行できます。
  • 新しい [エラー インスペクター] ウィンドウでは、ユーティリティ ネットワーク内のフィーチャやオブジェクトで識別されたエラーを把握し、対処するためのツールが提供されます。 選択したエラーに関する追加の情報が、[詳細] タブに表示されます。
  • ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用して、トレースをサーバー上で非同期的に実行するように構成できます。 さらに、新しい結果タイプを使用できるようになりました。

ジオプロセシング ツールに追加された拡張機能については、「ユーティリティ ネットワーク ツールボックス」をご参照ください。

ネットワーク ダイアグラム

Python

一般

  • GDAL がバージョン 3.3 にアップグレードされました。 このバージョンでは、Python バインディングが改善されています。
    • gdalgdalconstgdalnumericogr、および osr のトップレベルのインポートは、サポートが終了しました。osgeo モジュールを使用するよう変換する必要があります。 たとえば、import gdalfrom osgeo import gdal に変換します。
    • 新しいユーティリティ モジュール osgeo_utils には、import osgeo_utils でアクセスできます。

ArcGIS Notebooks

  • SpatialReferenceDescribeExtentResult などのオブジェクトを含む、ArcPy オブジェクトの豊富なノートブック表現を使用できます。

ArcPy

  • SpatialReference オブジェクトは、内部名で作成できます。
  • arcpy.env クラスを使用して無効な環境名を設定すると、AttributeError の例外により、エラーになるようになりました。
  • ValueTable オブジェクトに次の改善が加えられました。
    • getTrueValue メソッドが、ネイティブの Python タイプを返すようになりました。
    • setValue および setRow メソッドは、ネイティブの Python オブジェクトのリストを使用します。
    • ValueTable の作成時に、クラス コンストラクターにより、列の種類を指定できます。
    • 新しい getTrueRow メソッドが、行を、ネイティブの Python タイプのリストとして返します。
    • 新しい addColumn メソッドを使用できます。 これは、既存の setColumn メソッドに該当します。
  • 新しい TableToArrowTable 関数では、テーブルまたはフィーチャクラスを Apache Arrow テーブルに変換できます。
  • GetPortalDescription 関数に、新しい orgCapabilities プロパティが追加されました。組織の拡張機能を認証するため、現在のポータルに関するサブスクリプション情報を、ID 別に返します。

ジオコーディング モジュール

  • 以下の新しい Locator オブジェクト プロパティがサポートされています。
    • supportedCategories
    • supportedCountries
    • sideOffset
    • endOffset
    • intersectionConnectors
    • partialSubaddressSuggestions
  • geocode および geocodeWithSuggest メソッドは、ジオコード サービスの outFields パラメーターを使用できます。

画像解析モジュール

このリリースでは、画像解析モジュール (arcpy.ia) が次のように更新されています。

  • Mensuration - センサー モデルを使用して、pointdistanceareaheight の計測値を含む、画像の計測値を計算します。
  • Aggregate 関数に、新たに dimension パラメーターが追加され、Percentile オプションが raster_function パラメーターに追加されました。

マッピング モジュール

このリリースでは、マッピング モジュール (arcpy.mp) が次のように変更されています。

  • listDefinitionQueries および updateDefinitionQueries メソッドが、Layer および Table クラスに追加され、複数のフィルター設定をサポートします。
  • timeDimension パラメーターが Layer クラスの enableTime メソッドに追加され、NetCDF 時間ディメンションをサポートします。
  • URI プロパティが、LayerTableMapLayout の各クラスに追加されました。 URI は、レイヤー、テーブル、マップ、またはレイアウトの一意の識別子です。Python CIM アクセスの使用時に必要な場合があります。
  • pdf_accessibility パラメーターが、Layout および MapSeries クラスの exportToPDF メソッドに追加されました。スクリーン リーダーまたは他の補助テクノロジによる読み上げが可能なタグ付き *.pdf ファイルが出力されます。
  • locked プロパティが、GraphicsElementLegendElementMapFrameMapsurroundElementPictureElementTextElement の各レイアウト エレメントに追加されました。
  • listTables メソッドが Layer および LayerFile クラスに追加され、グループ レイヤーまたはレイヤー ファイルにあるテーブルを使用できるようになりました。
  • 表示 タブの ArcGIS Pro プロジェクト オプションの設定が (アンチエイリアス モードなど)、LayoutMapSeriesMapFrameMapView などをエクスポートする際に (たとえば exportToPDF) 使用されるようになりました。

Network Analyst モジュール

共有モジュール

  • マップまたはレイヤー (共有内容による) のメタデータが、arcpy.sharing を使用して公開された Web レイヤーまたはマップ サービスに直接適用されるようになりました。

ArcGIS Pro SDK

ロードマップ

短期、中期、および長期的な開発目標については、最新の「ArcGIS Pro のロードマップ」をご参照ください。