ArcGIS Pro 2.9 の新機能と機能拡張を次に示します。
ビデオの概要
このビデオは、ArcGIS Pro 開発チームと製品サポート チームが作成したものであり、今回のリリースで新しく追加された機能がハイライトされています。
ハイライト
「ハイライト」セクションには、新機能が含まれています。
クラウド データ ウェアハウスのサポート
ArcGIS Pro 2.9 では、クラウド データ ウェアハウスにアクセスして、データのサブセットを表示、解析、および公開できます。 Amazon Redshift、Google BigQuery,、または Snowflake に接続できます。
- 接続後、Google BigQuery または Snowflake のテーブルでフィーチャ ビニングを有効化し、集約されたフィーチャを異なる縮尺で描画できます。 これにより、使用可能な形式で多数のフィーチャを表示できます。
- クエリ レイヤーを作成して、解析用マップにデータを追加できます。 クエリ レイヤーを作成する際、データ ウェアハウスに SQL クエリを格納するマテリアライズド ビューを作成し、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。
- マップ イメージ レイヤーを公開し、クエリ レイヤーで定義されたデータのサブセットを、ArcGIS Enterprise 組織の他のユーザーと共有できます。 公開する際、クエリ レイヤーの参照、レイヤーが代わりに参照するマテリアライズド ビューの作成、データをポータルのリレーショナル データ ストアにコピーするスナップショットの作成などを行うことができます。
ナレッジ グラフ
ArcGIS Pro を ArcGIS Enterprise 10.9.1 と併用して、新しい ArcGIS Data Store グラフ ストアを使用する Enterprise ポータルにナレッジ グラフを作成できます。 ナレッジ グラフは、現実世界のオブジェクトを表すエンティティとそれらの間の接続を確立するためのリレーションシップを使用して、現実世界のシステムを非空間的な方法でモデル化します。 ナレッジ グラフは、ファクトと、ナレッジ グラフが確立するリレーションシップをサポートするドキュメントを参照できます。 ArcGIS Pro を使用してナレッジ グラフにデータを読み込み、コンテンツを編集します。
リンク チャートを使用してナレッジ グラフを視覚化し、解析できます。また、ArcGIS Knowledge のリンク解析機能を使用して、エンティティ間の最短パスを検索したり、グラフで最も中心にある、または影響力があるエンティティを明らかにしたりできます
ナレッジ グラフは、従来の GIS データのほか、マップまたはシーンに追加できます。 ジオプロセシング ツールを使用して、ナレッジ グラフ フィーチャ レイヤーを空間的に解析できます。 たとえば、他の空間フィーチャに対するエンティティの近接を特定できます。
ナレッジ グラフを作成、操作するには、Enterprise ポータルにサイン インし、ArcGIS Knowledge ユーザー タイプ エクステンションを割り当てられている必要があります。
ダイナミック フィーチャ クラスタリング
フィーチャ クラスタリングを使用して、縮尺および範囲が変更されているポイント フィーチャを動的に集約します。 縮尺の閾値とクラスター間の距離を設定することで、クラスタリングの度合いを制御できます。
クラスターは、統計サマリー フィールドに基づき、単一シンボル、個別値、比例シンボル、またはストレッチのシンボルで表されます。 クラスターには、統計サマリー フィールドまたは条件式の結果を表す、カテゴリ テキスト シンボルまたは数値テキスト シンボルが含まれます。
クラスタリングされたフィーチャ レイヤーを Web フィーチャ レイヤーまたはマップ イメージ レイヤーとして ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise で共有し、Web レイヤーを ArcGIS Pro で利用することができます。
アニメーション シンボル
アニメーション化されたマーカー シンボル レイヤーをシンボルに追加して、マップやシーンのそれ以外の静的データに動きを加えることができます。 アニメーションの速度、方向、および同期は、マーカー シンボル レイヤーのプロパティ、または属性値を使用したシンボルで制御されます。 アニメーション化された GIF (*.gif) または glTF (*.glTF) ファイルから独自のアニメーション シンボルを作成するか、システム スタイルのアニメーション シンボルから始めて、必要に応じて変更することもできます。
アニメーション シンボルを持つ 2 つの新しいシステム スタイルがアプリケーションに追加されました。 これらのスタイルのすべての新規アニメーション シンボルの静的サムネイルは、「アニメーション スタイル PDF ガイド」および「3D アニメーション スタイル PDF ガイド」でご参照ください。 以下に 2 つの例を示します。
リニア リファレンスのユーザー インターフェイス
リニア リファレンスでは、目盛 (メジャー) を付けた線形地物 (ライン フィーチャ) に沿った相対的な位置により、データを格納および表示できます。 アクティブなマップの [コンテンツ] ウィンドウに M 対応のレイヤーがあると、新しい [リニア リファレンス] リボンが表示されます。 新しいタブにより、リニア リファレンスの共通ツールおよびワークフローが整理されます。 ポップアップへのルートのメジャーの表示、レイヤーへのルート識別子の割り当て、ルートの検索を行うことができます。
また、スタンドアロン テーブルを右クリックして ルート イベントの表示を選択すると、マップの [コンテンツ] ウィンドウのイベントを視覚化できます。
[PDF → TIFF (PDF to TIFF)] ジオプロセシング ツール
PDF → TIFF ジオプロセシング ツールは、PDF ファイルを TIFF (Tagged Image File Format) にエクスポートします。 入力された PDF ファイルにジオリファレンス情報が含まれている場合、TIFF ファイルとして GeoTIFF を出力できます。 GeoTIFF ファイルは、ArcGIS Pro で表示でき、フィーチャのデジタイズに使用できます。 このツールは、GeoPDF と ISO 標準の両形式の、ジオリファレンスされた PDF ドキュメントに対応しています。
Presence-only 予測
[Presence-only 予測 (Presence-only Prediction (MaxEnt))] ジオプロセシング ツールは、以前から知られている存在場所と説明要因を使用して、分析範囲の現象の存在を推定します。 このツールは、存在のみがわかっていて、不在がわからない問題に適用できます。 たとえば、ある野生生物の生態学者が、植物種の場所についてフィールド データを収集し、より広い分析範囲で植物の場所を予測したいと考えています。 植物の既知の場所と降水量や日射量などの基本的な要因を使用して、生態学者は、植物種が見つかる可能性が最も高い場所のマップを作成できます。
パフォーマンスと生産性
ArcGIS Pro でパフォーマンスと生産性が向上しました。 以下に一部の例を示します。 トピック全体では、さらに向上の例を説明しています。
パフォーマンス
- 多数のマスク レイヤーを持つマップで、マップのエクスポート時間が大幅に短縮されます。
- 3D ラベル エンジンで、フレーム レートが増えました。
- 特定のカメラ位置 (天底子午線、極) を使用したビューで、シーンの標高サーフェスの計算の実行速度が短縮されました。
- Business Analyst で、レイヤーに情報を付加する速度が大幅に向上しました。
- arcpy.naxPython 解析オブジェクトを使用して実行された Network Analyst OD コスト マトリックス解析では、solve() メソッドは、パラメーターに応じて実行速度が大幅に向上します (このパフォーマンスの向上は、マップで OD コスト マトリックス解析レイヤーを使用する場合は該当しません)。
生産性
- カタログ参照オプションを使用して、フォルダー接続を絶対パスとして表示する、プロジェクトを再度開いたときにカタログ ビューを保存された場所に復元する、最後に使用した場所で参照ダイアログ ボックスを開く、などの動作を設定できます。
- [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューから、テーブルをマップに追加することなくスタンドアロン テーブルを開くことができます。
- [グラフィックス → フィーチャ (Graphics To Features)] ジオプロセシング ツールを使用して、ポイント、ライン、ポリゴン、テキストなどのグラフィックス エレメントをフィーチャに変換することができます。 同様に、[フィーチャ → グラフィックス (Features To Graphics)] ツールを使用して、フィーチャをグラフィックスに変換できます。
はじめに
- システム管理者は、次の場所でアプリケーション設定を管理できます。
- 色の管理
- 表示
- ジオプロセシング
- メタデータ スタイルとジオプロセシング履歴
- 診断モニターは、現在の ArcGIS Pro セッションのステータス情報、タスク リスト、イベント ログを表示します。
解析とジオプロセシング
一般
- [ジオプロセシング] ウィンドウで、[お気に入り] タブの [お気に入り] セクションに、お気に入りのツールを追加することができます。 お気に入りのツールは、すべてのプロジェクトに表示されます。
- 新しい ArcGIS Toolbox の形式でツールボックスを作成できるようになりました。この形式のツールボックスは、*.atbx というファイル拡張子で保存されます。 この形式は、次世代のジオプロセシング ツールボックス、ツール、スクリプト、およびモデル ストレージを記述し、ArcGIS Pro の次のメジャー リリースでデフォルト形式になります。 ツールセットの作成、新しいモデル ツールとスクリプト ツールの追加、プロパティの変更、レガシー ツールボックス (*.tbx) から新しいツールボックス形式へのツールのコピーなどを行うことができます。
- クレジットを消費する一部のジオプロセシング ツールには、クレジット見積りツールが備えられており、[ジオプロセシング] ウィンドウでツールを開くとバナーに表示されます。
- ArcGIS Online またはポータルのジオプロセシング サンプルおよびコード サンプル アイテムは、検索、ダウンロード、プロジェクトへの追加が可能です。
- ノートブックで ArcPy を使用してジオプロセシング ツールを実行すると、ツールの結果は、テーブル、画像、箇条書き、ハイパーリンクなどの書式を設定されたエレメントを含むメッセージによる多様な表現として表示されます。
- ツール プロパティ ダイアログ ボックスのデザインが改善されました。 新しい機能により、スクリプト ツールやモデル ツールの埋め込みとパスワード保護、スクリプト ツールの実行コードの編集などを行うことができます。
- 新しいジオプロセシング オプションにより、ツールの実行後にメッセージ ウィンドウを自動的に開くことができます。
チャート
- バー チャート、ライン チャート、および散布図は、傾向やパターンを簡単に比較できるよう、複数のシリーズをミニ チャートのグリッドとして表示します。
- 散布図をカテゴリ フィールドで分割し、各シリーズを別々の色で表示できます。
- 指定した幅と高さでチャートをエクスポートできます。
データ エンジニアリング
- フィールド統計 → テーブル ツールを使用して、フィールド パネルの統計情報を、単一テーブルまたはフィールド タイプ (数値、テキスト、および日付) ごとの個別のテーブルにエクスポートします。 ツールには、統計パネルの [メニュー] ボタン からアクセスできます。
- レイヤーの属性テーブルまたはフィールド ビューから、データ エンジニアリング ビューを開きます。
- フィールド パネルから直接、属性テーブルのフィールドにアクセスします。
- 統計の計算をキャンセルします。
- 1 つ以上のフィールドを、フィールド パネルから、入力されたフィールドを使用するジオプロセシング ツールのパラメーターにドラッグします。
- フィールド パネルには、レイヤー内のフィールドのカウント数と、フィルターや検索条件に一致するフィールドのカウント数が表示されます。
ジオプロセシング サービス
- Web ツールおよびジオプロセシング サービスのオフライン サービスの定義を保存します。
- スタンドアロン サーバーのジオプロセシング サービスを上書きします。
- Web ツールを ArcGIS Enterprise on Kubernetes に公開します。
ModelBuilder
- 自動的にモデルの編集内容を保存します。
- ModelBuilder のレポート ビューは、モデル エレメントの名前と値の検索および置換をサポートします。
- [値の収集 (Collect Values)] ツールの出力をテーブルにエクスポートします。
- [拡大] および [縮小] ツールを使用して、ModelBuilder ビュー で長方形を描画します。
- [ModelBuilder]リボン タブの [ツールを開く] ボタン を使用するか、キーボード ショートカットの Shift + T キーにより、モデルをジオプロセシング ツールとして開きます。
- 新しいモデル ビューが開き、使用開始のためのヒントとマニュアルへのリンクが表示されます。
ラスター関数
新しいラスター関数
- 次元変動統計 - 多次元データの変動ウィンドウで指定された次元に沿って統計情報を計算します。
Spatial Analyst または Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。
- ディメンションによるラスターの内挿 - 隣接スライスを使用して、指定したディメンション値で多次元ラスターを内挿します。
Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。
ラスター関数の強化
- 多次元集約 - 新しい [パーセンタイル] 統計操作を使用できます。 この操作により、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 この統計操作が [中央値] または [パーセンタイル] の場合、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターが有効になります。
Image Analyst または Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要です。
- セル統計 - 新しい [パーセンタイル] 統計操作を使用できます。 この操作により、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 この統計操作が [中央値] または [パーセンタイル] の場合、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターが有効になります。
Image Analyst または Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要です。
- 変化の計算 - 新しい [From ラスター内のクラス名のフィールド名] パラメーターと [To ラスター内のクラス名のフィールド名] パラメーターを使用して、クラスの遷移を考慮してフィールド名を更新します。 [使用する彩色方法] パラメーターが [遷移色の定義] に名称変更されました。
Image Analyst エクステンション ライセンスが必要です。
- コンポジット バンド - 新しい [セルサイズ タイプ] パラメーターが追加されました。
3D Analyst エクステンション
- テレイン データセット用の新しいダーティ エリア レンダラーは、再構築が必要なデータセットの場所を表示します。
- テレイン データセットで、制限付きドローネ三角形分割法がサポートされるようになりました。
- LAS データセットの新しい動的レベルの詳細のオプションは、データセットのフィルタリングの際に描画されるポイントの数を最大化します。 データセットには、有効なピラミッドが含まれている必要があります。
- 対話的な LAS の 電線選択ツールで、ポイントの周囲のポリゴンのデジタイズに加え、単一ポイントまたはポイント グループをダブルクリックできるようになりました。
ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「3D Analyst ツールボックス」をご参照ください。
Business Analyst エクステンション
- [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)]、[サマリー レポート (Summary Reports)]、到達圏生成ツールなどのジオプロセシング ツールを実行すると、推定クレジット消費量が表示されます。
- レイヤーへの情報付加は、以前のバージョンの ArcGIS Pro の最大 8 倍の速度で実行されます。
- ArcGIS API for Python を使用して、Business Analyst のローカル データセットを検索できます。
- 新しい風配図レポートを使用して、サイト周辺のロケーション ポイントの分布を視覚化できます。
テリトリー デザイン
ジオプロセシング ツールの強化された最新機能については、「テリトリー デザイン ツールボックス」をご参照ください。
Image Analyst エクステンション
モーション イメージ
- ビデオ ファイルが読み込まれると、フレームの中心、フレーム アウトライン、プラットフォーム トレイル、プラットフォームの位置など、ファイルに関連付けられている個々のエレメントが一覧表示されます。 マップ ビューで表示と非表示を切り替えることができます。
- コマンド検索により、ダイアログ ボックス内のプロパティ シートにアクセスできるようになりました。
- ビデオ プレーヤーでビデオ フレームを右クリックすると、検索範囲の座標が [ビデオ検索] ウィンドウに自動的に読み込まれます。
- ポイント、ポリライン、およびポリゴン アノテーション テンプレートのセットは、Full Motion Video オプションの [一般] セクションからアクセスできます。 カスタム テンプレートを指定することもできます。
- ビデオ プレーヤーおよびマップに、KML および KMZ 形式のフィーチャを表示できます。
ステレオ マッピング
- ステレオ マップ ビューで、データを画面移動しながら、次のステレオ ペアを自動的に読み込むことができます。
ジオプロセシング ツール
ジオプロセシング ツールの強化された機能の完全なリストについては、「Image Analyst ツールボックス」をご参照ください。
ラスター関数
ラスター関数の機能拡張の完全なリストは、「ラスター関数」をご参照ください。 Image Analyst エクステンション ライセンスが必要なラスター関数が識別されます。
Network Analyst エクステンション
- [解析時に無効なロケーションを除外] 設定を使用し、有効な位置に限定してネットワーク解析を実行します。 この設定は、解析レイヤーを作成するジオプロセシング ツール、またはネットワーク解析レイヤーの [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスで有効にできます。
- [シンボル] ウィンドウで、ネットワーク データセット レイヤーのシンボルを視覚化し、カスタマイズします。
- 詳細なルート案内はスロバキア語 (*sk) でサポートされます。
Python 機能拡張については Python セクションで、Network Analyst モジュールをご参照ください。
Spatial Analyst エクステンション
適合性 モデラー
- 適合性モデラーは、ArcGIS Pro をクライアントとして使用するサーバーでも実行できるようになりました。 そのためには、ラスター解析用に構成された ArcGIS Image Server がある ArcGIS Enterprise ポータルにサイン インしている必要があります。
- [適合性] タブおよび [場所検索] タブにある [出力タイプ] パラメーターにより、適合性モデリング ワークフローをローカルで実行するか、サーバーで実行するかを選択できます。
- 新しい [ソース] タブを使用すると、各基準のソースを確認してモデル内のどの基準が変換されているかを特定し、基準のソースを変更することができます。 このタブを使用して、ローカルの基準を Web イメージ レイヤーに変換することもできます。このレイヤーは、サーバーで解析を実行するために必要な入力です。
- [変換] ウィンドウの [クラスの範囲] タブで、変換テーブルに直接適合性の値を入力できるようになりました。 [分類] ボタンを使用して、クラスの数を変更し、7 つの分類方法から選択します。
ジオプロセシング ツール
ジオプロセシング ツールの強化された機能の完全なリストについては、「Spatial Analyst ツールボックス」をご参照ください。
ラスター関数
ラスター関数の機能拡張の完全なリストは、「ラスター関数」をご参照ください。 Spatial Analyst エクステンション ライセンスが必要なラスター関数を確認できます。
ジオプロセシング ツール
3D Analyst ツールボックス
3D フィーチャ ツールセット > 抽出ツールセット
機能強化されたツール
- [点群から電線を抽出 (Extract Power Lines From Point Cloud)] - 属性テーブルに、弦のたるみとたるみポイントまでの距離が追加されました。
- [建物フットプリントの正規化 (Regularize Building Footprint)] - 新たに [円形] 方法を使用できます。 [任意の角度] 方法に新しい配置パラメーターが追加されました。
点群ツールセット
機能強化されたツール
- [LAS の抽出 (Extract LAS)] - 存在する場合は、点群シーン レイヤーの入力を使用して、より多くの LAS 属性を書き込めます。
点群ツールセット > 分類 (ディープ ラーニング) ツールセット
新しいツール:
- [点群分類モデルの評価 (Evaluate Point Cloud Classification Model)] - 各モデルから得られた分類結果を比較するためのベースラインとして、適切に分類された点群を使用して、1 つ以上の点群分類モデルの品質を評価します。
機能強化されたツール
- [点群トレーニング データの準備 (Prepare Point Cloud Training Data)] - メッセージ ウィンドウに、ポイント数のヒストグラムを表示します。
- [点群分類モデルのトレーニングを実行 (Train Point Cloud Classification Model)] - [学習率方法] パラメーターに、[固定学習率] オプションが追加されました。
ラスター ツールセット > 内挿ツールセット
機能強化されたツール
- [Natural Neighbor] - 最大約 20 億ポイントの、非常に大規模な入力データセットを処理できるようになりました。
ラスター ツールセット > 再分類ツールセット
機能強化されたツール
- [スライス (Slice)]
- [スライス方法] パラメーターに、4 つの新しいオプションとして [標準偏差 (平均値中心化)]、[標準偏差 (区切りとしての平均値)]、[指定間隔分類]、[等比間隔] が追加されました。
- 新しい [間隔サイズ] パラメーターは、スライス手法の [標準偏差 (平均値中心化)]、[標準偏差 (区切りとしての平均値)]、[指定間隔] オプションの実装に役立ちます。
- [出力で NoData を値に変更] パラメーターにより、NoData の値を出力ラスターの整数値に置き換えることができます。
- ArcGIS Pro 2.8 およびそれ以前のバージョンで [出力のベース ゾーン] というラベルが付いたパラメーターは、[出力の開始値] というラベルに変更されました。
ラスター ツールセット > サーフェス ツールセット
機能強化されたツール
- [サーフェス パラメーター (Surface Parameters)] - [パラメーター タイプ] パラメーターに、[平面 (投影コンター) 曲率]、[コンター測地線のねじれ]、[ガウス曲率]、[カソラティ曲率] という 4 つの新しいオプションが追加されました。
可視性ツールセット
機能強化されたツール
- [スカイライン グラフ (Skyline Graph)] - 結果のグラフの出力画像を作成します。
Aviation ツールボックス
Airports ツールセット > 解析ツールセット
機能強化されたツール
- [Analyze Airport Features] - 出力テーブルに、入力されたフィーチャと変位閾値の間の距離、滑走路の中心線からのフィーチャの距離、および滑走路の端からのフィーチャの距離を格納します。
Airports ツールセット > Obstruction Identification Surfaces ツールセット
新しいツール:
- [FAA 13A Runway Protection Surfaces] - FAA Advisory Circular 150/5300-13A 仕様に基づいて、滑走路保護サーフェスを生成します。 生成されたサーフェスは、飛行場周辺の障害物解析の実行に使用できます。 ArcGIS Aviation Airports プロダクト ファイル パッケージの Customize OIS ユーティリティを使用して、これらのサーフェスの生成方法を設定することができます。
Charting ツールセット > データ交換ツールセット
新しいツール:
- [Export AIXM 5.1 Message] - 航空情報システム (AIS) のデータを、標準 AIXM 5.1 の *.xml ファイルにエクスポートします。
Charting ツールセット > データ管理ツールセット
機能強化されたツール
- [Generate Aviation Cartographic Features] - 入力された AirspaceAreas および AirspaceLines フィーチャの MapId_Txt 値を使用します。
カートグラフィ ツールボックス
ジェネラライズ ツールセット
新しいツール:
- [水域ポリゴンの単純化 (Collapse Hydro Polygon)] - 水域ポリゴンの全体または一部を、折りたたむ幅に応じて、中心線に対して折りたたみます。
変換ツールボックス
PDF から変換ツールセット
新しいツール:
- [PDF → TIFF (PDF to TIFF)] - PDF を TIFF (Tagged Image File Format) にエクスポートします。 「ハイライト」セクションの「PDF → TIFF (PDF to TIFF) ジオプロセシング ツール」をご参照ください。
グラフィックス ツールセット
新しいツール:
- [フィーチャ → グラフィックス (Features To Graphics)] - 入力レイヤーでシンボル表示されているフィーチャを、グラフィック レイヤーのグラフィックス エレメントに変換します。
- [グラフィックス → フィーチャ (Graphics To Features)] - 入力されたグラフィック レイヤーのエレメントをフィーチャ レイヤーに変換します。 一度に変換できるジオメトリ タイプは 1 つだけです。
SAS ツールセット
機能強化されたツール
- [SAS → テーブル (SAS To Table)] および [テーブル → SAS (Table To SAS)] - ワークスペース サーバー、UNIX、およびメインフレームを含め、SAS をリモートで配置できるようになりました。
ラスターへ変換ツールセット
機能強化されたツール
- [マルチパッチ → ラスター (Multipatch to Raster)] - 新しい [集約方法] パラメーターにより、セルの中心位置で検出された最大または最小 Z 値を使用して、集約を行うことができます。
公共交通データ (GTFS) ツールセット
- このツールセット内のツールは移動して名称が変更されました。 詳細は、[公共交通機関ツール] ツールボックスの変換ツールセットをご参照ください。
データ管理 ツールボックス
分散ジオデータベース ツールセット
新しいツール:
- [サーバーからレプリカを作成 (Create Replica From Server)] - ArcGIS Server 上に公開されているジオデータ サービスを使用して、リモート ジオデータベース内の指定されたフィーチャクラス、レイヤー、フィーチャ データセット、およびテーブルのリストからレプリカを作成します。
- [承認メッセージのエクスポート (Export Acknowledgment Message)] - 出力承認ファイルを作成して、これまでに受け取ったデータ変更メッセージの受信を承認します。
- [データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Changes Message)] - 入力レプリカの更新内容を含む出力デルタ ファイルを作成します。
- [メッセージのインポート (Import Message)] - デルタ ファイルの変更内容をレプリカ ジオデータベースにインポートするか、承認メッセージをレプリカ ジオデータベースにインポートします。
- [非承認メッセージの再エクスポート (Re-Export Unacknowledged Messages)] - 一方向または双方向レプリカ ジオデータベースから、非承認レプリカの更新内容を含む出力デルタ ファイルを作成します。
注意:
これらのツールは、以前は ArcGIS Desktop で使用できました。 新たに ArcGIS Pro で使用できるようになりました。
機能強化されたツール
- [レプリカの作成 (Create Replica)] - [出力タイプ] と [データの複製先の XML ファイル] という 2 つの新しいパラメーターが追加されました。 [複製したデータを格納するジオデータベース] パラメーターはオプションになりました。
フィーチャ ツールセット
機能強化されたツール
- [ジオメトリのチェック (Check Geometry)] および [ジオメトリの修正 (Repair Geometry)] - エンタープライズ データベース、OGC GeoPackage データベース、または SQLite データベースに保存されているフィーチャクラスを使用できるようになりました。
フィールド ツールセット
新しいツール:
- [フィールド統計 → テーブル (Field Statistics To Table)] - テーブルまたはフィーチャクラスの 1 つ以上の入力フィールドに対し、説明的な統計情報のテーブルを作成します。
ジオデータベース管理ツールセット
機能強化されたツール
- エンタープライズ ジオデータベースの作成 (Create Enterprise Geodatabase)] - 新しい [空間タイプ] パラメーターにより、PostgreSQL で作成するジオデータベースが Esri ST_Geometry 空間タイプを使用するか PostGIS 空間タイプを使用するかを指定できます。
パッケージ ツールセット > シーン レイヤー ツールセット
新しいツール:
- [ボクセル シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Voxel Scene Layer Content)] - ボクセル レイヤー入力からシーン レイヤー パッケージ (*.slpk ファイル) を作成します。
機能強化されたツール
- [3D オブジェクト シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create 3D Object Scene Layer Content)] (以前の [3D オブジェクト シーン レイヤー パッケージの作成 (Create 3D Object Scene Layer Package)]) - クラウド ストアへの出力をサポートする [ターゲット クラウド コネクション] パラメーターが追加されました。 [出力シーン レイヤー パッケージ] パラメーターはオプションです。
- [ビルディング シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Building Scene Layer Content)] (以前の [ビルディング シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Building Scene Layer Package)]) - クラウド ストアへの出力をサポートする [ターゲット クラウド コネクション] パラメーターが追加されました。 [出力シーン レイヤー パッケージ] パラメーターはオプションです。
- [3D メッシュ シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Integrated Mesh Scene Layer Content)] (以前の [3D メッシュ シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Integrated Mesh Scene Layer Package)]) - [テクスチャの最適化] パラメーターに、新たに [すべて] および [モバイル] オプションが追加されました。
- [ポイント シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Point Scene Layer Content)] (以前の [ポイント シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Point Scene Layer Package)]) - クラウド ストアへの出力をサポートする [ターゲット クラウド コネクション] パラメーターが追加されました。 [出力シーン レイヤー パッケージ] パラメーターはオプションです。
また、[点群シーン レイヤー パッケージの作成 (Create Point Cloud Scene Layer Package)] は、[点群シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Point Cloud Scene Layer Content)] に名称変更されました。
ラスター ツールセット > ラスター データセット ツールセット
機能強化されたツール
- [ラスターのコピー (Copy Raster)] - Zarr 出力形式 (*.zarr ファイル) を使用できるようになりました。
- [ラスター データセットの作成 (Create Raster Dataset)] - CRF 形式で作成されたラスター データセットを展開できます。 展開可能な CRF の範囲は、CRF を入力として使用できる他のツールによって自動的に調整されます。
ラスター ツールセット > ラスター プロパティ ツールセット
機能強化されたツール
- [ラスター属性テーブルの構築 (Build Raster Attribute Table)] - [カラーマップの変換] パラメーターは、カラー マップのカラー値を含む Red、Green、Blue の各フィールドを使用して、ラスター属性テーブルを出力します。
- [ラスター プロパティを設定 (Set Raster Properties)] - [多次元情報] パラメーターを使用して、ディメンションなしのラスターを多次元ラスターに変換します。
ワークスペース ツールセット
新しいツール:
- [Excel の更新 (Refresh Excel)] - ArcGIS Pro の Microsoft Excel ファイルを更新します。
機能強化されたツール
- [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] - PostGIS 空間タイプのみを使用するように PostgreSQL で作成されたエンタープライズ ジオデータベースに、ST_Geometry を追加できます。 (このツールは、以前はデータベースでのみ実行できました。)
ディフェンス ツールボックス
グリッド参照グラフィック ツールセット > 数字および文字ツールセット
新しいツール:
- [フィーチャの文字付け (Letter Features)] - 連続する文字を一連の入力フィーチャの新規または既存のフィールドに追加します。
- [交点の文字付け (Letter Intersections)] - ライン フィーチャクラス内の交点を識別し、連続する文字を一連の出力ポイント フィーチャに追加します。
- [セクターごとのフィーチャの番号付け (Number Features by Sector)] - フィーチャが属している地理的グループに基づいて、連番を一連の入力フィーチャの新規または既存のフィールドに追加します。
機能強化されたツール
- [フィーチャの番号付け (Number Features)] - [開始値]、[増分]、[中心点]、および [距離と方位を中心に追加] という 4 つのパラメーターが新しく追加されました。 [空間的な並べ替え方法] パラメーターに [中心]、[時計回り]、および [反時計回り] という 3 つのオプションが新しく追加されました。
GeoAnalytics Desktop ツールボックス
データの集約ツールセット
機能強化されたツール
- [エリア内での集計 (Summarize Within)] - 加重標準偏差と加重分散の要約統計量を追加しました。
近接エリアの分析ツールセット
新しいツール:
- [近接性でグループ化 (Group By Proximity)] - 互いに空間的近接性または時空間的近接性の範囲内にあるフィーチャをグループ化します。
GeoAnalytics Server ツールボックス
データの集約ツールセット
機能強化されたツール
- [エリア内での集計 (Summarize Within)] - 加重標準偏差と加重分散の要約統計量を追加しました。
近接エリアの分析ツールセット
新しいツール:
- [近接性でグループ化 (Group By Proximity)] - 互いに空間的近接性または時空間的近接性の範囲内にあるフィーチャをグループ化します。
ジオコーディング ツールボックス
機能強化されたツール
- [ロケーターの作成 (Create Locator)] - 日本向けのロケーターを日本語または英語で作成できるようになりました。 [国または地域] パラメーターが日本をサポートします。 [言語コード] パラメーターが日本語をサポートします。
- [住所のジオコーディング (Geocode Addresses)]
- [出力フィールド] パラメーターの [場所のみ] オプションがジオコード結果の再照合をサポートします。
- [入力住所フィールド] パラメーターに、新たに [1 つのフィールドと国フィールド] オプションが追加されました。 Address (303 Peachtree St NE, Atlanta, GA 30308) と Country (USA) のように、完全な住所と国が別々のフィールドに分割されている場合は、このオプションを使用します。
ポータル ツールセット
機能強化されたツール
- [ファイルのジオコーディング (Geocode File)] および [テーブルから場所をジオコーディング (Geocode Locations from Table)]
- [出力フィールド] パラメーターの [場所のみ] オプションがジオコード結果の再照合をサポートします。
- [住所フィールドのマッピング] パラメーターに、新たに [1 つのフィールドと国フィールド] オプションが追加されました。 Address (303 Peachtree St NE, Atlanta, GA 30308) と Country (USA) のように、完全な住所と国が別々のフィールドに分割されている場合は、このオプションを使用します。
Image Analyst ツールボックス
変化の検出ツールセット
機能強化されたツール
- [ラスターの変化の計算 (Compute Change Raster)] - [From クラス] と [To クラス] という 2 つの新しいパラメーターが追加されました。
分類およびパターン認識ツールセット
新しいツール:
- [K 最近隣内挿法による分類器定義ファイルの作成 (Train K-Nearest Neighbor Classifier)] - 分類方法として K 最近隣内挿法 (KNN) を使用して、Esri 分類器定義ファイル (*.ecd) を生成します。
機能強化されたツール
- [精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] - 多次元ラスターをサポートし、新たに [フィーチャクラスのディメンション フィールド] パラメーターが追加されています。
- [ランダム ツリーによる回帰モデル定義ファイルの作成 (Train Random Trees Regression Model)] - 新たに [テスト用のサンプルの割合]、[出力散布図]、[出力サンプル フィーチャ] の 3 つのパラメーターが追加されました。
- [精精度評価ポイントの更新 (Update Accuracy Assessment Points)] - 多次元ラスターをサポートし、新たに [フィーチャクラスのディメンション フィールド] と [テスト ポイントのディメンション フィールド] パラメーターが追加されています。
ディープ ラーニング ツールセット
機能強化されたツール
- [ディープ ラーニング用のトレーニング データをエクスポート (Export Training Data For Deep Learning)]
- [メタデータ形式] パラメーターに、オブジェクトの分類とオブジェクト トラッキングのための [ImageNet] キーワード オプションが追加されました。 [RCNN マスク] キーワードが強化され、オブジェクトの検出だけでなく、オブジェクト トラッキングにも使用できるようになりました。
- [トリミング モード] パラメーターは、[ImageNet] キーワードが設定されているときに適用できるようになりました。
- [ディープ ラーニング モデルのトレーニング (Train Deep Learning Model)]
- [入力トレーニング データ] パラメーターは、入力として複数フォルダーを使用できます。
- [モデル タイプ] パラメーターには、新たに [Siam Mask]、[MMDetection]、[MMSegmentation] の 3 つのキーワード オプションが追加されました。
- [モデル引数]パラメーターには、新たに [モニター] キーワード オプションが追加されました。 このキーワードは、ツールがトレーニングを停止する必要があるかどうかを決定する基準を指定します。
- [SIAMMASK]、[PIX2PIXHD]、[MMDETECTION]、[DEEPSORT]、および [MMSEGMENTATION] を含む、複数のディープ ラーニング モデルが追加でサポートされるようになりました。
多次元解析ツールセット
新しいツール:
- [次元変動統計 (Dimensional Moving Statistics)] - 多次元データの変動ウィンドウで指定された次元に沿って統計情報を計算します。
- [多次元主成分分析(Multidimensional Principal Components)] - 多次元ラスターを主成分分析、荷重、および固有値に変換します。
統計ツールセット
機能強化されたツール
- [セル統計 (Cell Statistics)] - 新しい [パーセンタイル] オーバーレイ統計オプションを使用できます。 このオプションにより、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 オーバーレイ統計が [パーセンタイル] または [中央値] の場合は、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターを使用できます。
Indoors ツールボックス
機能強化されたツール
- [Indoors データベースの作成 (Create Indoors Database)] - ArcGIS Indoors Information Model のスキーマを使用して、ジオデータベースを作成します。[座標系] パラメーターが追加されました。
- [BIM を Indoor データセットにインポート (Import BIM To Indoor Dataset)] ツール
- 新しい [ルーム プロパティのマッピング] パラメーターは、ソース BIM ファイルの Room レイヤーの拡張プロパティを、Units フィーチャクラスにマッピングします。
- ターゲット フィーチャクラスを指定するため、新たに [ターゲット ユニット フィーチャ]、[ターゲット詳細フィーチャ]、[ターゲット レベル フィーチャ]、[ターゲット施設フィーチャ] の 4 つのパラメーターが追加されました。 ターゲット フィーチャは、ファイル ジオデータベース、エンタープライズ ジオデータベース、またはフィーチャ サービスに格納できます。
- 新たに [施設名]、[施設 ID]、および [新しい重複施設の挿入を許可] パラメーターが追加されました。
- [フロアプランを Indoors ジオデータベースにインポート (Import Floorplans To Indoors Geodatabase)] - ターゲット フィーチャクラスを指定するため、新たに [ターゲット ユニット フィーチャ]、[ターゲット詳細フィーチャ]、[ターゲット レベル フィーチャ]、[ターゲット施設フィーチャ]、[ターゲット セクション フィーチャ]、[ターゲット ゾーン フィーチャ] の各パラメーターが追加されました。 ターゲット フィーチャは、ファイル ジオデータベース、エンタープライズ ジオデータベース、またはフィーチャ サービスに格納できます。
[屋内測位の構成 (Configure Indoor Positioning)] ツールは、ArcGIS Pro の次のメジャー リリースで廃止されます。 [Indoor Positioning] ツールボックスの [屋内測位の有効化 (Enable Indoor Positioning)] ツールを使用して、屋内測位システムを構成します。
インテリジェンス ツールボックス
移動ツールセット
新しいツール:
- [移動トラッキングの選択 (Select Movement Tracks)] - 対象地域を交差している移動トラッキングを選択します。
- [高頻度ロケーションの検索 (Find Frequented Locations)] - 複数の固有の移動トラッキングが一定期間滞在していた場所を特定します。
機能強化されたツール
- [ミーティング ロケーションの検索 (Find Meeting Locations)] - [最小ミーティング期間] フィルターと [最大ミーティング期間] フィルターが新しく追加されました。
Location Referencing ツールボックス
新しいツール:
- [ルートの並行性を計算 (Calculate Route Concurrencies)] - 複数のルートが同じ中心線を共有する場合、LRS ネットワークの並列ルート セクションを計算し、レポートします。
構成ツールセット > LRS イベント ツールセット
機能強化されたツール
- [LRS を使用する外部イベントの構成 (Configure External Event With LRS)] - [ルールの反転] パラメーターが追加され、新しい逆ルート編集作業にイベントの振舞いルールを指定できるようになりました。 [維持]、[廃止]、[移動] が、ルート反転に対するイベントの振舞いルールとしてサポートされます。
- [イベントの振舞いルールを変更 (Modify Event Behavior Rules)]
- [ルールの反転] パラメーターが追加され、新しい逆ルート編集作業にイベントの振舞いルールを指定できるようになりました。 [維持]、[廃止]、[移動] が、ルート反転に対するイベントの振舞いルールとしてサポートされます。
- ルートの延長や再配置の編集に、新しい振舞いルールとして [カバー] が追加されました。
- ルートの再配置の編集に、新しい振舞いルールとして [スナップ] が追加されました。
構成ツールセット > LRS ネットワーク ツールセット
新しいツール:
- [ルートの優位性ルールを構成 (Configure Route Dominance Rules)] - 同時並行ルートがあるネットワークの主要ルートを決定するルール セットを構成します。
Pipeline Referencing におけるルートの優位性および並行性ルート、または Roads and Highways におけるルートの優位性および並行ルートの詳細
機能強化されたツール
- [LRS を使用する外部イベントの構成 (Configure External Event With LRS)] - [ルールの反転] パラメーターが追加され、新しい逆ルート編集作業にイベントの振舞いルールを指定できるようになりました。 [維持]、[廃止]、[移動] が、ルート反転に対するイベントの振舞いルールとしてサポートされます。
- [ネットワーク キャリブレーション ルールの変更 (Modify Network Calibration Rules)] - [カートグラフィックの再配置中のルート メジャーの更新] パラメーターにより、カートグラフィックの再配置時に、長さの変更に基づいてルートのメジャー値が再キャリブレーションされるかどうかを指定します。
Maritime ツールボックス
S-100 ツールセット
機能強化されたツール
- [Convert S-57 to S-101 Cell] ツールは、IHO 変換ガイダンスをサポートするための構成オプションが更新されました。
S-57 ツールセット
新しいツール:
- [Generate Depth Areas] - TIN を使用して深度エリア ポリゴン フィーチャを作成し、深度情報をクエリして閉じたコンターの傾きが深いか浅いかを特定します。
- [Generate Land Areas] - 沿岸線および海岸線の作図、対象地域のポリゴンへの分割など、既存の陸地トポロジ フィーチャを調べることで、陸地ポリゴン フィーチャを作成します。
パーセル ツールボックス
機能強化されたツール
- [パーセル ファブリック ポイントのインポート (Import Parcel Fabric Points)] - 新しい [更新オプションと作成オプション] パラメーターは、ポイントを更新するか作成するか、あるいは更新と作成の両方を行うかを指定します。
管理ツールセット
機能強化されたツール
- [ArcMap パーセル ファブリックのアップグレード (Upgrade ArcMap Parcel Fabric)] - 新しい [同一重複ラインを削除] パラメーターは、アップグレード プロセス中に同一の、一致するラインを削除するかどうかを指定します。
公共交通機関ツールボックス
公共交通機関ツールボックスは、このリリースで新たに導入されました。
解析ツールセット
新しいツール:
- [交通機関サービスの頻度を計算 (Calculate Transit Service Frequency)] - 公共交通機関ストップ、公共交通機関ライン、目標物またはエリアで、指定された 1 つ以上の時間枠内に利用可能な、定期運行されている公共交通機関サービスの頻度を計算します。
変換ツールセット
変換ツールボックスの公共交通 (GTFS) ツールセットにあったツールは、このツールセットに移動し、次のように名称が変更されました。
- [GTFS → ネットワーク データセット トランジット ソース (GTFS To Network Dataset Transit Sources)] は、[GTFS → 公共交通機関データ モデル (GTFS To Public Transit Data Model)] に名称変更されました。
- [ネットワーク データセット トランジット ソースを道路へ接続 (Connect Network Dataset Transit Sources To Streets)] は、[公共交通機関データ モデルを道路へ接続 (Connect Public Transit Data Model To Streets)] に名称変更されました。
ラスター解析 ツールボックス
- ラスターを出力する多くのラスター解析ツールでは、ピラミッド環境がサポートされるようになりました。
サーバー ツールボックス
キャッシュ ツールセット
新しいツール:
- [マップ サービス キャッシュの格納形式を変換 (Convert Map Server Cache Storage Format)] - ArcGIS Enterprise の Web マップ イメージ レイヤーのストレージ、またはスタンドアロン サーバーのマップまたはイメージ サービス キャッシュのストレージを、エクスプロード形式と compactV2 形式の間で変換します。
- [マップ サービス キャッシュの縮尺を管理 (Manage Map Server Cache Scales)] - ArcGIS Enterprise またはスタンドアロン サーバーのキャッシュされたマップまたはイメージ サービスの Web マップ イメージ レイヤーの縮尺レベルを更新します。
注意:
これらのツールは、以前は ArcGIS Desktop で使用できました。 新たに ArcGIS Pro で使用できるようになりました。
時空間パターン マイニング ツールボックス
時空間パターン解析ツールセット
新しいツール:
- [変化ポイントの検出 (Change Point Detection)] - 時系列の統計プロパティが時空間キューブの場所ごとに変化するときの時間ステップを検出します。
時系列予測ツールセット
機能強化されたツール
- [フォレストベース予測 (Forest-based Forecast)] - 予測に説明変数を組み込み、変数間の遅延効果を推定する機能が追加されました。
Spatial Analyst ツールボックス
内挿ツールセット
機能強化されたツール
- [Natural Neighbor] - 最大約 20 億ポイントの、非常に大規模な入力データセットを処理します。
ローカル ツールセット
機能強化されたツール
- [セル統計 (Cell Statistics)] - 新しい [パーセンタイル] オーバーレイ統計オプションを使用できます。 このオプションにより、[パーセンタイル値] パラメーターが有効になります。 オーバーレイ統計が [パーセンタイル] または [中央値] の場合は、新しい [パーセンタイル内挿タイプ] パラメーターを使用できます。
多次元解析ツールセット
新しいツール:
- [次元変動統計 (Dimensional Moving Statistics)] - 多次元データの変動ウィンドウで指定された次元に沿って統計情報を計算します。
再分類ツールセット
機能強化されたツール
- [スライス (Slice)]
- [スライス方法] パラメーターに、4 つの新しいオプションとして [標準偏差 (平均値中心化)]、[標準偏差 (区切りとしての平均値)]、[指定間隔分類]、[等比間隔] が追加されました。
- 新しい [間隔サイズ] パラメーターは、スライス手法の [標準偏差 (平均値中心化)]、[標準偏差 (区切りとしての平均値)]、[指定間隔] オプションの実装に役立ちます。
- [出力で NoData を値に変更] パラメーターにより、NoData の値を出力ラスターの整数値に置き換えることができます。
- ArcGIS Pro 2.8 およびそれ以前のバージョンで [出力のベース ゾーン] というラベルが付いたパラメーターは、[出力の開始値] というラベルに変更されました。
セグメンテーションと分類ツールセット
新しいツール:
- [K 最近隣内挿法による分類器定義ファイルの作成 (Train K-Nearest Neighbor Classifier)] - 分類方法として K 最近隣内挿法 (KNN) を使用して、Esri 分類器定義ファイル (*.ecd) を生成します。
機能強化されたツール
- [精度評価ポイントの作成 (Create Accuracy Assessment Points)] - 多次元ラスターをサポートし、新たに [フィーチャクラスのディメンション フィールド] パラメーターが追加されています。
- [ディープ ラーニング用のトレーニング データをエクスポート (Export Training Data For Deep Learning)]
- [メタデータ形式] パラメーターに、オブジェクトの分類とオブジェクト トラッキングのための [ImageNet] キーワード オプションが追加されました。 [RCNN マスク] キーワードが強化され、オブジェクトの検出だけでなく、オブジェクト トラッキングにも使用できるようになりました。
- [トリミング モード] パラメーターは、[ImageNet] キーワードが設定されているときに適用できるようになりました。
- [精精度評価ポイントの更新 (Update Accuracy Assessment Points)] - 多次元ラスターをサポートし、新たに [フィーチャクラスのディメンション フィールド] と [テスト ポイントのディメンション フィールド] パラメーターが追加されています。
サーフェス ツールセット
機能強化されたツール
- [サーフェス パラメーター (Surface Parameters)] - [パラメーター タイプ] パラメーターに、[平面 (投影コンター) 曲率]、[コンター測地線のねじれ]、[ガウス曲率]、[カソラティ曲率] という 4 つの新しいオプションが追加されました。
空間統計ツールボックス
クラスター分析のマッピング ツールセット
機能強化されたツール
- [空間的な外れ値の検出 (Spatial Outlier Detection)] - ローカルな空間的外れ値に加えて、グローバルな空間的外れ値を検出する機能が追加されました。 グローバルな空間的外れ値がデフォルトになりました。
空間関係のモデリング ツールセット
- [Presence-only 予測 (Presence-only Prediction (MaxEnt))] - 以前から知られている存在場所と説明要因を使用して、分析範囲の現象の存在を推定します。 「ハイライト」セクションの「Presence-only 予測」をご参照ください。
テリトリー デザイン ツールボックス
解析ツールセット
新しいツール:
- [テリトリー シード ポイントの追加 (Add Territory Seed Points)] - テリトリーを作成する際の起点を決定するために使用されるポイント フィーチャを作成します。
Topographic Production ツールボックス
Cartgraphy ツールセット > Banding ツールセット
新しいツール:
- [Generate Elevation Bands From Features] - マップ プロダクトで標高レベルを表すバンド フィーチャを生成します。
Cartography ツールセット > Features ツールセット
新しいツール:
- [Calculate Max Elevation Figures] - ポリゴン レイヤー内の各ポリゴン セルまたは図幅地図の最大標高値 (MEF) を計算します。
- [Generate Location Diagram Features] - JOG (Joint Operations Graphic) マップ シートの場所ダイアグラム フィーチャを生成します。
Data Management ツールセット > Features ツールセット
新しいツール:
- [Merge Lines By Pseudo Node] - 疑似ノードが発生するフィーチャをディゾルブします。
Data Management ツールセット > Geodatabase ツールセット
新しいツール:
- [Create Cross-Reference Geodatabase] - [Load Data] ツールが、バッチ データの読み込み時にソース データをターゲット データにマッピングするために使用する、相互参照ジオデータベースを作成します。
Workflow ツールセット > Data Management ツールセット
新しいツール:
- [Create Task Group Jobs] - 既存ジョブのプロパティに基づいて、タスク グループ ジョブを作成します。
- [Set Task Group Dependencies] - 拡張プロパティに定義された条件に基づいて、あるジョブと他の既存のタスク グループ ジョブの間に依存関係を作成します。
ユーティリティ ネットワーク ツールボックス
機能強化されたツール
- [サブネットワークのエクスポート (Export Subnetwork)]
- 新しい [ドメインの説明を含める] パラメーターにより、コントローラー、フィーチャ エレメント、接続性、および関連付けのドメイン マッピングを伝えるためのドメインの説明を *.json 出力ファイルに書き出すかどうかを指定します。
- ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンにより、デフォルトでエンタープライズ ジオデータベースの非同期処理がサポートされます。
- [トレース (Trace)]
- [サーバーでの非同期モードの実行] パラメーターにより、ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンで、エンタープライズ ジオデータベースのトレース操作を非同期で処理できます。
- [結果タイプ] パラメーターに次の 2 つのオプションが新たに追加されました。
- [接続性] は、トレースの結果を、ジオメトリの一致または接続性の関連付けによるフィーチャ接続の接続性グラフとして返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。このパラメーターは、接続性グラフに対して生成された *.json ファイルの名前と場所を指定します。
- [エレメント] は、トレースの結果を、フィーチャに基づく情報として *.json 出力ファイルに返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。
- [接続属性の更新 (Update Is Connected)] - ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンを使用し、デフォルトでエンタープライズ ジオデータベースの非同期処理をサポートします。
ユーティリティ ネットワーク ツールボックス > 管理ツールセット
機能強化されたツール
- [ネットワーク トポロジの無効化 (Disable Network Topology)] および [ネットワーク トポロジの有効化 (Enable Network Topology)] - ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降のバージョンを使用し、デフォルトでエンタープライズ ジオデータベースの非同期処理をサポートします。
データ管理とワークフロー
CAD
- Civil 3D ドローイングのユーザー定義プロパティ セットは、フィーチャ属性として読み込まれます。
- カタログの CAD ファイル アイテムのショートカット メニューから使用できる CAD ファイル プロパティを使用して、ファイルのコンテンツおよび地理空間測位情報の詳細を得ることができます。
- Autodesk AutoCAD 2022 のサポートが追加されました。
Data Interoperability エクステンション
- ArcGIS Pro 2.9 は、Safe Software の FME 2021.1.2 エンジンを搭載しています。このエンジンは、次の新しい形式と、新しいツールおよび改善されたツールをサポートします:
- モバイル ジオデータベース、Apache Parquet、HEIF、Uber H3、OGC Web Map Tile、OGC API フィーチャ、Pixar USD、FME Augmented Reality の各形式
- Esri ArcGIS Online Connector に対する機能改善を含む、新規および改善されたトランスフォーマーおよび FME Hub コネクタ
- Trace Network および Utility Network エンタープライズ ユーザーをサポートする、Esri ArcGIS Portal Feature Service Reader/Writer に対する機能改善
- ユーザー インターフェイスおよびユーザー エクスペリエンスに対する次の更新:
- クイック トランスレーター アプリケーション用の新しい FME クイック トランスレーター リボン ツール
- 改善された Spatial ETL ツール ダイアログ ボックス
- クイック ツールをジオプロセシング履歴から、以前のツール実行のパラメーターを使用して実行します。
Data Reviewer
- 属性ルールは、マップベースのレビューアー ルールに類似しており、データの品質を評価し、マップ ルールよりも優先されます。 マップベースのレビューアー ルールは、次のメジャー リリースで ArcGIS Pro から削除されます。
- Data Reviewer 対応の属性ルールによるデータ検証を自動化するための新しいチェックについて、次の表で説明します。 チェックの完全なリストは、Data Reviewer で使用可能なチェックのポスターを表示してご参照ください。。
チェック 説明 標高 (Z) の変化が指定した許容値よりも大きいフィーチャを検索します。
複数のレビューアー チェックから得た結果に基づいてフィーチャまたは行を検索します。
指定された回数、他のポリラインまたはポリゴン フィーチャと空間的に交差するポリライン フィーチャを検索します。
指定したパラメーター内に収まる Z 値を持つフィーチャを検索します。
指定された許容値内のダングルを持つポリライン フィーチャを検索します。
同じデータ ソースまたは他のデータ ソース内で他のフィーチャに接続されていないポリライン フィーチャを検索します。
指定された間引き率を下回るポリゴン フィーチャ間のギャップを検索します。
指定された間引き率を下回るポリゴン フィーチャ間のオーバーラップを検索します。
指定した閾値を下回る間引き率のポリゴン フィーチャを検索します。
定義されたパターンと一致しないテキスト値を含むフィーチャと行を検索します。
リレーションシップ クラスで定義された基数またはリレーションシップ ルールに違反するフィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブル内の行を検索します。
ポリゴン フィーチャ内の閉じていないリングを検索します。
編集可能なフィールドまたはフィールドのリスト内に一意でない値を含むフィーチャクラス内またはスタンドアロン テーブル内の行を検索します。
- フィーチャ間チェックで、指定した DE-9IM (Dimensionally Extended 9-Intersection Model) 文字列に基づくカスタム リレーションシップがサポートされるようになりました。
ジオコーディング
- [場所検索] ウィンドウまたは Suggest REST リクエストにサブアドレスの一部のみが入力された場合に部分的なサブアドレスの候補を返す [部分的サブアドレスの候補] プロパティが、ロケーターに新たに追加されました。 この設定は、サブアドレスを使用できるポイント住所ロールに基づき、ロケーターに対して有効にできます。
- このプロパティは、ArcGIS Enterprise 10.9.1 に共有されたロケーターまたは ArcGIS Server 10.9.1 に公開されたロケーターで使用できます。
- テーブルをジオコードする際、完全な住所と国が Address と Country のように別々のフィールドに分割されている場合は、新しい [1 つのフィールドと国フィールド] オプションを使用できます。
- ツールの [出力フィールド] パラメーターで [場所のみ] オプションが選択されている場合、ジオコーディング ツールで出力された結果をレビューおよび再照合します。
- ロケーターの作成プロセスを通してユーザーをガイドする 3 つのチュートリアルが追加されました。
ジオプロセシング ツールの強化された機能については、ジオコーディング ツールボックスをご参照ください。 Python の機能強化については、Python → ジオコーディング モジュールをご参照ください。
ジオデータベースおよびデータベース
一般
- データセットの [プロパティ] ダイアログ ボックスに追加された [管理] タブで、ジオデータベース機能を有効化および無効化できます。 ジオデータベース機能を管理するためのこの新しいインターフェイスの詳細
- ファイル ジオデータベース データセットに、データセットを圧縮するかどうかを示す圧縮プロパティが追加されました。
- [オプション] ダイアログ ボックスに追加された [バージョニング] タブには、リコンサイル操作のためのバージョニング オプションがあります。 これらのオプションは、以前は [編集] タブにありました。
- 競合を定義および解決するためのリコンサイル オプションを表示するための基本設定を設定できます。
- ArcGIS Pro で Microsoft Excel ファイルを更新すると、ArcGIS Pro の外部で行われた、ファイルに対するデータの更新およびスキーマの編集を反映できます。
- [サーバーからレプリカを作成 (Create Replica From Server)] ツール を使用して、ArcGIS Server 上で公開されているジオデータ サービスにより、レプリカを作成します。
- ジオデータベース レプリケーションをネットワーク非接続環境で使用して、レプリカの作成と同期を行うことができます。 非接続環境で使用するレプリカを作成する場合に、データを *.xml ファイルに複製できるようになりました。 レプリカが作成されると、次の新しいツールを使用したメッセージ交換プロセスを通じて、非接続環境での同期が行われます。
ジオプロセシング ツールの強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「分散ジオデータベース ツールセット」をご参照ください。
属性ルール
- モバイル ジオデータベースで、バッチ計算ルールと整合チェック ルールを作成および評価できます。
- [属性ルール] ビューで、*.csv ファイルから属性ルールをインポートする場合、変更を保存する前に、インポートした属性ルールを変更できます。
- スクリプト条件式に edit ディクショナリ キーワードを含む属性ルールを使用してユーティリティ ネットワークの関連付けを編集する際のパフォーマンスが向上しました。 ユーティリティ ネットワーク ルールは、属性ルール評価プロセスから削除されました。 これらのルールは、ネットワーク トポロジの有効化や整合チェックなどのネットワーク トポロジ タスクで評価できます。
エンタープライズ ジオデータベースとデータベース
- Google Cloud SQL for PostgreSQL または Google Cloud SQL for SQL Server へのデータベース接続を作成できるようになりました。
- [エンタープライズ ジオデータベースの作成 (Create Enterprise Geodatabase)] および [空間タイプの作成 (Create Spatial Type)] ジオプロセシング ツールが強化されました。 ジオプロセシング ツールの強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「ジオデータベース管理ツールセット」および「データ管理ツールボックス」>「ワークスペース ツールセット」をご参照ください。
クラウド データ ウェアハウス
ArcGIS Pro 2.9 では、クラウド データ ウェアハウスにアクセスできます。 「ハイライト」セクションの「クラウド データ ウェアハウスのサポート」をご参照ください。
屋内測位
- ArcGIS IPS は、さまざまな屋内位置情報の用途で正確なジオロケーションを提供する新しい Indoor Positioning System (IPS) エクステンションです。
Indoors
- [Indoors の起動アクションの構成] ウィンドウで、起動アクションを編集します。
- [Indoors の起動アクションの構成] ウィンドウで、公開済みの Web マップの起動アクションを作成、編集、および削除します。
- [Indoors カテゴリの構成] ウィンドウで、公開済みの Web マップのカテゴリを作成、編集、および削除します。
- 構成ファイルに、CAD ファイルを ArcGIS Indoors Information Model にインポートする際に使用され、CAD アノテーションを属性フィールドにマッピングするための新しいワークシートが追加されました。
- マップ イメージ レイヤーに基づく Web マップとして、フロア対応レイヤーとフロア対応マップを共有します。
- ArcGIS Pro で、フィーチャ レイヤーに基づく Web マップのフロア対応プロパティを更新します。
- ArcGIS Indoors Information Model に、効率化されたスキーマと新しい Reservations フィーチャクラスが追加され、Indoor Viewer および Indoors モバイル アプリでワークスペースを予約できるようになりました。
- 更新された CAD および BIM のフロア プランの読み込みにより、空間プランニングとワークスペースの予約に使用される属性およびカスタム モデル化された属性を保持できるようになりました。 フロア プランの読み込みは、ブランチ バージョンのシナリオでサポートされます。
ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「Indoors ツールボックス」をご参照ください。
ナレッジ グラフ
- ArcGIS Knowledge は、ArcGIS Enterprise 10.9.1 で使用できる新しいユーザー タイプ エクステンションです。 このエクステンションを使用すると、非空間的な方法で現実世界のシステムをシミュレートするナレッジ グラフを作成できます。 ハイライト セクションの「ナレッジ グラフ」をご参照ください。
リニア リファレンス
- リボンの [リニア リファレンス] タブは、計測されたデータを管理、視覚化、処理するための新しい方法を提供します。 ハイライト セクションの「リニア リファレンスの UI」をご参照ください。
タスク
- ステップ確認操作で、ArcGIS Arcade を使用できるようになりました。 Arcade 確認式は、データのクエリと、フィーチャ間の空間およびトポロジ リレーションシップの評価を実行できます。
Workflow Manager
- [ワークフロー] ウィンドウでジョブのプロパティを表示および管理します。
- [ワークフロー] ウィンドウの共有されている検索は、Workflow Manager Web アプリと同じ順序で表示されるようになりました。
- [ワークフロー] ウィンドウのジョブ タイルが強化され、ジョブ名、ジョブの割り当て、および共有されている検索で構成された先頭の 3 つの表示フィールドを表示するようになりました。
- [ワークフロー] ウィンドウの [並べ替え] ボタンが強化され、ジョブの並べ替えオプションが追加されました。
- コメントを許可するよう構成されているステップにコメントを追加できます。
編集
一般
- 複数のマップ ビューでフィーチャの編集または計測を行う場合、[リンク カーソル] により、すべてのビューでアクティブ カーソルが表示され、同期されます。
- [編集設定] ダイアログ ボックスで [スナップ設定] を使用できます。
- [属性] ウィンドウ では、フィーチャ属性を編集するための、以下の機能が拡張されています。
- テーブル テンプレートは、次の機能が拡張されています。
- テーブル テンプレートは、[属性] ウィンドウと [フィーチャ作成] ウィンドウで表示し、使用できます。
- テーブル テンプレートは、[フィーチャ作成] ウィンドウでフィルタリングおよび検索できます。
- フィーチャ テンプレートにテーブル テンプレートを追加すると、それぞれの新しいフィーチャに作成するレコード (行) 数を指定することができます。
- 交点で分割ツール を実行すると、COGO 属性 (存在する場合) が更新されます。
- 編集オプションでは、フィーチャをクリップボードから貼り付ける際に [移動] ツール が自動的にアクティブになるかどうかを選択できます。
- セグメント作図ツールバーで、ポリラインおよびポリゴン フィーチャ ジオメトリを描画する際に頂点の編集ツール のオン/オフを切り替えることができます。 頂点の編集をオフにすると、セグメントの最後の頂点と最初の頂点が同じ位置になる、閉じたポリライン フィーチャを描画できます。
- 編集のためにフィーチャを選択すると、特定ツールの編集ウィンドウに、フィルタリングされた選択内容とフィーチャの編集設定に関する通知が、警告およびメッセージとして表示されます。
- 参照ドキュメントへのリンクが、ストリーミング フィーチャ作図ツール の [ストリーム オプション] ダイアログ ボックスなどのモーダル ダイアログ ボックスに追加されました。
- 編集の保存および編集の破棄 ダイアログ ボックスのチェックボックスにより、ダイアログ ボックスを再表示しないようにできます。 これらは編集オプションでも設定できます。
- ユーティリティ ネットワーク フィーチャを修正する編集ツールに、[トポロジの伸縮] コマンド および [切断] コマンド が追加されました。
- フィーチャの頂点を編集する際、[フィーチャの修正] ウィンドウにあるジオメトリ プロパティ テーブルのショートカット メニュー コマンドを使用して、頂点を画面移動およびズームできます。
- トラバース ラインまたは曲線のトラバース グリッドで接触が維持されます。 Direction フィールドの値がアスタリスクで区切られている場合、ラインまたは曲線は前の方向に接した状態が維持されます。
パーセル ファブリック
- 構成されたデータ品質レイヤーは、パーセル ファブリック フィーチャ レイヤーで使用できます。 これらのレイヤーは、特にパーセル ファブリックの潜在的なデータ品質の問題を表示するよう構成されています。
- パーセル ファブリック フィーチャクラスに対して、オプションの属性ルールをより簡単にインポートできるようになりました。
- SHAPE IS FIXED 属性ルールが、ポイント フィーチャクラスのデフォルト属性ルールになりました。
- [ハイライト] コマンド を使用して、現在のマップ範囲のパーセル間のギャップとオーバーラップを検出し、ハイライトできます。
- パーセルの [ライン] および [接続線] フィーチャクラスの Label Position フィールドにより、強化されたラインのラベリング機能を使用できます。
- 単独使用するよう配置されたモバイル ジオデータベース(SQL Server Lite) で、パーセル ファブリックを使用できるようになりました。
- 履歴パーセルの形状が、レコード ポリゴンの形状に含まれるようになりました。 Retired Count フィールドは、レコードの一部である履歴パーセルの数を格納します。
画像とラスター データ
- NITF データの参考資料は、新しいトピックの「NITF サポート」と「NITF レイヤー」に移動しました。 ArcGIS Pro ヘルプ システムで、[データ] > [データ タイプ] > [NITF] の順に移動して詳細情報を参照します。
- ラスター シンボルは、標高データを陰影起伏としてレンダリングできるようになりました。標高と陰影起伏のパラメーターをマージし、色付きの 3D 表現を使用して表示します。
- [分類] シンボル オプションで、より直感的なルールを使用して、クラスをラベリングするときに使用するデフォルトの小数点以下表示桁数を決定できるようになりました。
- [画像とラスター] オプションにより、レンダリング タイプごとにデフォルトの配色を設定できるようになりました。
ジオプロセシング ツール機能拡張のデータ管理ツールボックスにあるラスター ツールセットをご参照ください。
マッピングとビジュアライゼーション
一般
- フィーチャ クラスタリングを使用して、ポイント フィーチャを動的に集約できるようになりました。 「ハイライト」セクションの「動的フィーチャ クラスタリング」をご参照ください。
- 新しい [フィーチャ → グラフィックス (Features To Graphics)] および [グラフィックス → フィーチャ (Graphics To Features)] ジオプロセシング ツールにより、フィーチャをグラフィックスに、またその逆に変換できます。 これらのツールについての詳細は、「グラフィックス ツールセットの概要」をご参照ください。
- マップまたはシーンの [コンテンツ] ウィンドウで、以下の新しい条件によりレイヤーのリストをフィルタリングすることができます。
- シーンのイルミネーション プロパティをリボンから対話形式で調整できるようになりました。1 日または 1 年の太陽の位置を再生する、タイム スライダーと構成可能なカレンダーを使用します。 グローバル シーンで使用できるイルミネーション プロパティに合わせて、ローカル シーンに、時間帯ごとに光を当てることができます。
- シーンで選択された 3D フィーチャは、見やすいようにより濃い影で表示されます。
- ポップアップ、テーブル ビュー、[属性] ウィンドウのフィーチャを表す十字線を使用してフィーチャを点滅表示できます。
- Web マップとして共有されるマップは、マップ レイヤーに表示フィルターを含みます (すべての Web マップ クライアントが表示フィルターを使用するわけではありません)。
- 非標準の ArcGIS サービス URL を使用して、パスからデータを追加できるようになりました。 URL からサービス タイプを特定できない場合、[パスからのデータの追加] ダイアログ ボックスでサービス タイプを指定する必要があります。
- 手動で Web フィーチャ レイヤーのフィーチャ キャッシュを管理できます。
3D シーンおよびシーン レイヤー
- ArcGIS Pro の ArcGIS Online からボクセル シーン サービスを作成して使用できます。
- [ボクセル シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create Voxel Scene Layer Content)] ツールを使用して、ボクセル シーン レイヤー パッケージを作成できます。
- [クリップ (Clip)] ツールを使用して、3D オブジェクトおよび点群シーン レイヤー パッケージをクリップできます。
- [モバイル シーン パッケージの作成 (Create Mobile Scene Package)] ツールで、3D メッシュ、3D オブジェクト、および点群シーン レイヤー パッケージをクリップし、投影変換できます。
- モバイル シーン パッケージでベクター タイル レイヤーを使用できます。
- クラウド ストアのシーン レイヤー パッケージを、[パッケージの抽出 (Extract Package)] ツールを使用して、同じクラウド ストアに抽出できます。
- シーン レイヤー パッケージを Google Cloud に展開できます。
ジオプロセシング ツールのその他の強化機能については、「データ管理ツールボックス」>「パッケージ ツールセット」>「シーン レイヤー ツールセット」をご参照ください。
アニメーション
- 複数のレンジへのサポートが改善されました。 新しいキーフレームは、すべてのレンジの値をキャプチャし、それらの間に内挿します。 さらに、現在アクティブなレンジがキーフレームによってキャプチャされ、キーフレームを拡大表示する際に適用できます。 [アニメーション プロパティ] ウィンドウに、レイヤーとレンジのための新しいセクションが追加され、アクティブなレンジとロックされたレンジを区別できるようになりました。
- エクスポートされたアニメーションが、標高の詳細レベル (LOD) 間で滑らかに遷移するようになり、カメラがズーム イン/ズーム アウトするときの標高サーフェスの表示が改善されました。
アノテーションとラベリング
- テキスト シンボルの吹出しに、負の余白値を使用できます。
- [自動テキスト] ツール を使用すると、フィーチャをクリックしてグラフィック レイヤーに説明テキストを追加できます。
- 新しい検索およびフィルタリング オプションにより、[ラベリング サマリー] ダイアログ ボックスに表示されたラベル クラスのリストを絞り込むことができます。
Arcade
- ArcGIS Pro 2.9 は Arcade バージョン 1.15 をサポートしています。 新機能の概要については、バージョン 1.14 以降のリリース ノートをご参照ください。
座標系と座標変換
探索的解析ツール
- 地表のデータ ソースがない場合や、[コンテンツ] ウィンドウで地表がオフになっている場合に、断面グラフについて警告するインジケーターが、標高断面ツールに追加されました。 これにより、水平の標高グラフが描画されなくなります。
マップまたはレイアウトのエクスポート
- PDF へのエクスポートの際、マップのジオリファレンス情報を書き込めるようになりました。
- [画像として印刷] 印刷 オプションが追加されました。 このオプションにより、データが、ベクターやコンテンツではなく、ラスターとしてプリンターに送信されます。 状況によっては、印刷速度が向上します。
レイアウト
- 凡例、凡例項目、テーブル フレーム、テーブル フレーム フィールドをスタイル アイテムとして保存し、さまざまなレイアウトやプロジェクトで再利用できるようなりました。 デフォルト スタイル アイテムが、ArcGIS 2D システム スタイルに追加されました。
- マップ フレームを右クリックすると、新しい [最後にアクティブになったマップにズーム] ショートカット メニューを使用できます。 このメニューにより、マップ フレームをアクティブにしなくても、マップ フレーム範囲をナビゲートして、最後にアクティブだったマップ ビューに移動できます。 [レイアウト] タブの [マップ ビューにズーム] ボタン を使用しても、プロジェクト内で開いているマップ ビューにズームできます。
- 透過表示をピクチャに適用できるようになりました。 ピクチャを追加したら、[書式設定] タブで [透過表示] の値を設定します。
- 新しく追加された [余白の調整] ボタンを使用して、選択したエレメントをページ上のプリンターの余白と同じサイズ、幅、高さにすることができるようになりました。
- グリッド ラベルをグリッド エッジに対して平行に設定したり、グリッド トリックをグリッド エッジに対して垂直に設定したりすることで、グリッドにさらにカスタマイズを加えることが可能になりました。
- レイアウトおよびマップのグラフィックス レイヤーで使用するための 12 のグラフィックスが新たに追加されました。
ポップアップ
- ポップアップ エレメントにタイトルとキャプションが追加されました。
- [ポップアップ] ウィンドウのショートカット メニューから、フィーチャのレコードをコピーできます。
- ポップアップ エレメントのハイパーリンクに相対パスを使用できます。
- ポップアップのツリー部分で関連レコードを調べる際、最初の 200 件の関連レコードのみが自動的に読み込まれます。 残りのレコードを表示するには、[すべて読み込む] ボタンを使用します。
レポート
シーンの視覚的効果
スタイル
- [シンボルの書式設定] ウィンドウの [ギャラリー] タブに、[スタイルの管理] ボタン が追加されました。 このボタンをクリックして、カタログ ビューでプロジェクト スタイルを管理します。
- カタログ ビューに、スタイルのスタイル クラスとプロパティを一緒に表示できるようになりました。
- アニメーション シンボルを持つ 2 つの新しいシステム スタイルとして、アニメーションと 3D アニメーションがアプリケーションに追加されました。 「ハイライト」セクションの「アニメーション シンボル」をご参照ください。
- 新しいスタイル クラスとして、凡例、凡例項目、テーブル フレーム、テーブル フレーム フィールドがスタイルに追加されました。 デフォルト スタイル アイテムが、ArcGIS 2D システム スタイルに追加されました。 例として、以下の図に一部のスタイル アイテムを示します。 すべてのスタイル アイテムは、ArcGIS 2D PDF ガイドをご参照ください。
- 凡例のスタイル アイテム -
- 凡例項目のスタイル アイテム -
- テーブル フレームのスタイル アイテム -
- テーブル フレーム フィールドのスタイル アイテム -
- 充電ステーションを表す新しいシンボルが、ArcGIS 2D、プリミティブ、押しピンの 3 つのシステム スタイルに追加されました。 各シンボルは 3 つのサイズがあります。
シンボル
- アニメーション化されたマーカー シンボル レイヤーをシンボルに追加して、マップやシーンに動きを加えることができます。 「ハイライト」セクションの「アニメーション シンボル」をご参照ください。
- ArcGIS Pro に備えられた兵科記号および兵科記号 (北大西洋条約機構) ディクショナリに、シンボルの仕様で定義された番号順のアンカー ポイントを使用して規制措置ラインを定義する構成オプションが追加されました。
- テーパ ポリゴン シンボル効果の品質が、特に長く曲がりくねった線形フィーチャで改善されました。
- CIM シンボルをレンダリングするクライアント アプリケーションに Web マップを共有する際、ライン シンボルおよびポリゴン シンボルが維持されるようになりました。 詳細については、「作業の共有」をご参照ください。
テーブル
- データ管理の目的で、テーブル ビューをマップとは別に開けるようになりました。 [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューからテーブルを直接開きます。
- スタンドアロン テーブルをグループ レイヤーに追加できるようになりました。
- スタンドアロン テーブルをレイヤー ファイル (*.lyrx) として保存できるようになりました。
- テーブル内のテキスト フィールドは、URI スキームとファイル拡張子の組み合わせを満たしたテキストのリンクを表示します。 テキスト フィールド内のハイパーリンクの認識に使用される URI スキーマとファイル拡張子を定義できます。
- テーブル ビューの下部にある [並べ替えの解除] ボタン を使用して、フィールドの並べ替えを解除できます。
Production
Airports
- 障害物の評価ツールにより、障害識別サーフェス (OIS) に対して障害物フィーチャを分析して、飛行場での飛行障害を特定できます。
- テレインおよび障害物プロファイル エレメントが、進入パスに沿って影付きの障害物を表示するよう更新されました。 [Generate OIS Profile Data] ジオプロセシング ツールを使用して、影付きフィーチャを構成できます。
- 航空チャートに、垂直方向の縮尺記号を追加できます。 このマップ エレメントは、テレインおよび障害物の解析で、TOP エレメントと組み合わせて使用できます。
Aviation Charting
- チャート変更ツールは、チャートのジオメトリ情報を使用して、AIS_ChartChanges テーブルの ExtendedInformation フィールドに値を入力するようになりました。
Maritime
- Inland Electronic Navigational Chart (IENC) および Bathymetric Inland Electronic Navigational Chart (bIENC) を生成できるようになりました。
- Maritime スキーマが、ArcGIS Maritime プロダクト ファイルに追加されました。
ジオプロセシング ツールの強化された機能については、「Maritime ツールボックス」をご参照ください。
ミリタリー シンボル エディター
- ミリタリー シンボル エディターのデータ モデルに、シンボルの変更に基づいて更新される Symbol ID Code フィールドが追加されました。
Pipeline Referencing
- [Location Referencing] タブに新たに [逆ルート] ツールが追加されました。
- ルートの延長およびルートの再配置に対して、カバー イベント動作が追加されました。 [Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して [カバー] が構成されると、延長されているルートの始めと終わりに接触するイベントは、延長された部分全体をカバーするように引き延ばされます。 ルートの再配置の場合、再配置された部分に接触するイベントは、同様に再配置された部分をカバーするように引き延ばされます。
- 主な編集ツールで、キャリブレーション ポイントを追加、移動、および削除できるようになりました。 これらのツールは、[Location Referencing] タブのキャリブレーション ポイント ツールと同じ方法で、ルートのキャリブレーションを自動的に更新します。
- [イベントの振舞いから手動キャリブレーションを除外] オプションが、キャリブレーション ポイントの手動編集に追加されました。 このオプションにより、イベント動作を適用しなくても、影響のあったイベントの形状が再生成されます。
- 新しいカートグラフィックの再配置オプションにより、フィーチャ サービスで地図学的に再配置されたエリアにあるキャリブレーション ポイントを無視または削除できます。
- ルートを編集するとギャップのあるルートになる場合、新たに警告が表示されます。 [Location Referencing] のオプションで、警告を非表示にできます。
- [カートグラフィックの再配置中のルート メジャーの更新] 構成オプションが追加されました。 LRS ネットワークでこのオプションを無効にすると、カートグラフィックの再配置中に中心線の編集によって影響を受けるネットワーク内のルートは、中心線の長さの変更が反映されたメジャー値になります。
- [Honor Referent Location] は、カートグラフィックの再配置のための新しいイベント動作です。 この動作が構成されると、カートグラフィックの再配置によって影響を受けるイベントは、ルートおよびメジャーではなく対象ロケーションによって配置されます。
- [Configure Route Dominance Rules] および [Calculate Route Concurrencies] の 2 つのジオプロセシング ツールにより、ルートの優位性と同時並行性を管理できるようになりました。 また、[Location Referencing] タブの [ルートの延長] および [ルートの再配置] ツールで、カバー イベント動作に対する同時実行性がサポートされるようになりました。 このツールでは、カバー動作が設定されたイベントを主要ルートに配置できます。 ルートの優位性に追加された LRS ネットワーク プロパティを使用して、構成されたルールを表示できます。
- ルートの再配置で、スナップ動作を使用できます。 スナップ動作は、[Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して適用されるよう構成できます。
- 新しいロック転送機能は、競合の防止に役立ちます。 ArcGIS Pro と Event Editor の両方で、ロックの LRS ユーザー間での転送ができるようになりました。 ロックを転送する場合、ユーザーのバージョンはロックが存在するバージョンと同じである必要があり、現在のロック所有者はそのバージョンで編集セッションを開けません。
- geometryToMeasure REST エンドポイントに対する機能強化により、結果は距離に基づいて並べ替えられます。
このリリースの新しいジオプロセシング ツールと強化されたジオプロセシング ツールについては、「Location Referencing ツールボックス」をご参照ください。
Roads and Highways
- [Location Referencing] タブに新たに [逆ルート] ツールが追加されました。
- ルートの延長およびルートの再配置に対して、カバー イベント動作が追加されました。 [Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシングツールを使用して [カバー] が構成されると、延長されているルートの始めと終わりに接触するイベントは、延長された部分全体をカバーするように引き延ばされます。 ルートの再配置の場合、再配置された部分に接触するイベントは、同様に再配置された部分をカバーするように引き延ばされます。
- 主な編集ツールで、キャリブレーション ポイントを追加、移動、および削除できるようになりました。 これらのツールは、[Location Referencing] タブのキャリブレーション ポイント ツールと同じ方法で、ルートのキャリブレーションを自動的に更新します。
- [イベントの振舞いから手動キャリブレーションを除外] オプションが、キャリブレーション ポイントの手動編集に追加されました。 このオプションにより、イベント動作を適用しなくても、影響のあったイベントの形状が再生成されます。
- 新しいカートグラフィックの再配置オプションにより、フィーチャ サービスで地図学的に再配置されたエリアにあるキャリブレーション ポイントを無視または削除できます。
- ルートを編集するとギャップのあるルートになる場合、新たに警告が表示されます。 [Location Referencing] のオプションで、警告を非表示にできます。
- [カートグラフィックの再配置中のルート メジャーの更新] 構成オプションが追加されました。 LRS ネットワークでこのオプションを無効にすると、カートグラフィックの再配置中に中心線の編集によって影響を受けるネットワーク内のルートは、中心線の長さの変更が反映されたメジャー値になります。
- [Honor Referent Location] は、カートグラフィックの再配置のための新しいイベント動作です。 この動作が構成されると、カートグラフィックの再配置によって影響を受けるイベントは、ルートおよびメジャーではなく対象ロケーションによって配置されます。
- [Configure Route Dominance Rules] および [Calculate Route Concurrencies] の 2 つのジオプロセシング ツールにより、ルートの優位性と同時並行性を管理できるようになりました。 また、[Location Referencing] タブの [ルートの延長] および [ルートの再配置] ツールで、カバー イベント動作に対する同時実行性がサポートされるようになりました。 このツールでは、カバー動作が設定されたイベントを主要ルートに配置できます。 ルートの優位性に追加された LRS ネットワーク プロパティを使用して、構成されたルールを表示できます。
- ルートの再配置で、スナップ動作を使用できます。 スナップ動作は、[Modify Event Behavior Rules] ジオプロセシング ツールを使用して適用されるよう構成できます。
- 新しいロック転送機能は、競合の防止に役立ちます。 ArcGIS Pro と Event Editor の両方で、ロックの LRS ユーザー間での転送ができるようになりました。 ロックを転送する場合、ユーザーのバージョンはロックが存在するバージョンと同じである必要があり、現在のロック所有者はそのバージョンで編集セッションを開けません。
- geometryToMeasure REST エンドポイントに対する機能強化により、結果は距離に基づいて並べ替えられます。
このリリースの新しいジオプロセシング ツールと強化されたジオプロセシング ツールについては、「Location Referencing ツールボックス」をご参照ください。
プロジェクト
一般
- 新しいオプション セットにより、カタログ参照の操作をカスタマイズします。 「ハイライト」セクションの「パフォーマンスと生産性」をご参照ください。
- プロジェクトでフォルダー接続のエイリアスを作成できるようになりました。
- カタログ接続を追加するためのメニューが簡素化されました。
- カタログ ビューおよび参照ダイアログ ボックスに、ポータル アイテムのバッジを表示します。 バッジは、アイテムの共有方法やコンテンツの信頼性など、さまざまなアイテム プロパティを示します。
メタデータ
- ArcGIS Pro は、現在の INSPIRE Metadata Directive に準拠したメタデータを編集できるようになりました (現時点ではバージョン 2.0.1)。
- 新しいアプリケーション設定により、ソフトウェア管理者は、メタデータの標準をより細かくコントロールできます。 詳細については、「基本操作」セクションをご参照ください。
作業の共有
- クラウド データ ウェアハウス内のクエリ レイヤーを、マップ イメージ レイヤーとして公開します。 マテリアライズド ビュー、またはホスティング サーバーのリレーショナル データストアにより格納されたデータのスナップショットを参照するサービスを構成できます。 Amazon Redshift、Google BigQuery、および Snowflake のマテリアライズド ビューの操作の詳細
- WGS 1984 座標系のローカル シーンを、Web シーンとして ArcGIS Online に共有します。
- 2021 年 12 月リリースの ArcGIS Online で、ローカル シーンの ボクセル シーン レイヤーを公開します。 Web シーン レイヤーがローカルでキャッシュされます。
- Web フィーチャ レイヤー、マップ イメージ レイヤー、またはマップ サービスを共有または上書きするときに使用できる、[マップが一意の ID の割り当てを許可するように設定されていることを確認] オプションが追加されました。 このオプションにより、マップを分析し、[マップ プロパティ] の [Web レイヤーを共有できるよう一意の数値 ID の割り当てを許可] オプションが有効になっていることを確認します。 レイヤー ID とテーブル ID が割り当てられたマップを作成すると、マップ内でのコンテンツやレイヤーの順序が変更された場合に ID を静的なままにしておくことができます。
- Web マップを共有する場合は、[すべてのクライアントと互換性のあるシンボル タイプを使用する] をオフにし、ラインおよびポリゴン シンボルを、ArcGIS Pro シンボル (Esri Cartographic Information Model (CIM) シンボルとも呼ばれます) として維持します。 (以前は、2D ポイント シンボルのみサポートされました。) Map Viewer や ArcGIS API for JavaScript 4x などの CIM シンボルのレンダリングをサポートするクライアント アプリケーションで Web マップを使用する場合は、このオプションを選択します。 このオプションをオフにすると、ソース マップ内の代替シンボルも Web マップに書き込まれます。
トレース ネットワーク
- モバイル ジオデータベースで、トレース ネットワークがサポートされるようになりました。
- XML ワークスペース ドキュメントのエクスポート ツールと、XML ワークスペース ドキュメントのインポート ツールを使用して、ステージングとテストのため、ジオデータベース間でトレース ネットワーク データセットを移行できます。
- 新しい結果タイプ オプションが 2 つ追加されました。
- [接続性] - トレースの結果を、ジオメトリの一致によって接続されたフィーチャの接続性グラフとして返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。このパラメーターは、接続性グラフが返されるときに生成された *.json ファイルの名前と場所を指定します。
- [エレメント] - トレースの結果を、フィーチャに基づく情報として *.json 出力ファイルに返します。 このオプションにより、新しい [JSON を出力] パラメーターを使用できるようになりました。
ユーティリティ ネットワーク
- [関連付けのインポート (Import Associations)] ツールを使用して関連付けをインポートする際、および属性ルールにより関連付けを作成および編集する際のパフォーマンスが向上しました。
- モバイル ジオデータベースで、ユーティリティ ネットワークの完全な解析機能がサポートされます。
- [コピー] および [貼り付け] ツールと、[XML ワークスペース ドキュメントのエクスポート (Export XML Workspace Document)] および [XML ワークスペース ドキュメントのインポート (Import XML Workspace Document)] ジオプロセシング ツールを使用して、ステージングとテストのため、ジオデータベース間でユーティリティ ネットワーク データセットを移行できます。
- 新しい [エラー インスペクター] ウィンドウでは、ユーティリティ ネットワーク内のフィーチャやオブジェクトで識別されたエラーを把握し、対処するためのツールが提供されます。 選択したエラーに関する追加の情報が、[詳細] タブに表示されます。
- ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降を使用して、トレースをサーバー上で非同期的に実行するように構成できます。 さらに、新しい結果タイプを使用できるようになりました。
ジオプロセシング ツールに追加された拡張機能については、「ユーティリティ ネットワーク ツールボックス」をご参照ください。
ネットワーク ダイアグラム
- ネットワーク ダイアグラムは、モバイル ジオデータベースでサポートされます。
- トレースネット ワークやユーティリティ ネットワークに関連するネットワーク ダイアグラムは、[XML ワークスペース ドキュメントのエクスポート (Export XML Workspace Document)] ツールおよび [XML ワークスペース ドキュメントのインポート (Import XML Workspace Document)] ツールを使用して、ステージングとテストのためにジオデータベース間で移行できます。 ユーティリティ ネットワークに関連するダイアグラムは、[コピー] ツールや [貼り付け] ツールを使用しても、ジオデータベース間で移行できます。
- トレース ルールは、ユーティリティ ネットワークの最短パス トレース タイプをサポートします。
- フィーチャの削除ルールにより、接続性制限に基づいてジャンクションを削除できます。
Python
一般
- GDAL がバージョン 3.3 にアップグレードされました。 このバージョンでは、Python バインディングが改善されています。
- gdal、gdalconst、gdalnumeric、ogr、および osr のトップレベルのインポートは、サポートが終了しました。osgeo モジュールを使用するよう変換する必要があります。 たとえば、import gdal を from osgeo import gdal に変換します。
- 新しいユーティリティ モジュール osgeo_utils には、import osgeo_utils でアクセスできます。
ArcGIS Notebooks
- SpatialReference、Describe、Extent、Result などのオブジェクトを含む、ArcPy オブジェクトの豊富なノートブック表現を使用できます。
ArcPy
- SpatialReference オブジェクトは、内部名で作成できます。
- arcpy.env クラスを使用して無効な環境名を設定すると、AttributeError の例外により、エラーになるようになりました。
- ValueTable オブジェクトに次の改善が加えられました。
- getTrueValue メソッドが、ネイティブの Python タイプを返すようになりました。
- setValue および setRow メソッドは、ネイティブの Python オブジェクトのリストを使用します。
- ValueTable の作成時に、クラス コンストラクターにより、列の種類を指定できます。
- 新しい getTrueRow メソッドが、行を、ネイティブの Python タイプのリストとして返します。
- 新しい addColumn メソッドを使用できます。 これは、既存の setColumn メソッドに該当します。
- 新しい TableToArrowTable 関数では、テーブルまたはフィーチャクラスを Apache Arrow テーブルに変換できます。
- GetPortalDescription 関数に、新しい orgCapabilities プロパティが追加されました。組織の拡張機能を認証するため、現在のポータルに関するサブスクリプション情報を、ID 別に返します。
ジオコーディング モジュール
- 以下の新しい Locator オブジェクト プロパティがサポートされています。
- supportedCategories
- supportedCountries
- sideOffset
- endOffset
- intersectionConnectors
- partialSubaddressSuggestions
- geocode および geocodeWithSuggest メソッドは、ジオコード サービスの outFields パラメーターを使用できます。
画像解析モジュール
このリリースでは、画像解析モジュール (arcpy.ia) が次のように更新されています。
- Mensuration - センサー モデルを使用して、point、distance、area、height の計測値を含む、画像の計測値を計算します。
- Aggregate 関数に、新たに dimension パラメーターが追加され、Percentile オプションが raster_function パラメーターに追加されました。
マッピング モジュール
このリリースでは、マッピング モジュール (arcpy.mp) が次のように変更されています。
- listDefinitionQueries および updateDefinitionQueries メソッドが、Layer および Table クラスに追加され、複数のフィルター設定をサポートします。
- timeDimension パラメーターが Layer クラスの enableTime メソッドに追加され、NetCDF 時間ディメンションをサポートします。
- URI プロパティが、Layer、Table、Map、Layout の各クラスに追加されました。 URI は、レイヤー、テーブル、マップ、またはレイアウトの一意の識別子です。Python CIM アクセスの使用時に必要な場合があります。
- pdf_accessibility パラメーターが、Layout および MapSeries クラスの exportToPDF メソッドに追加されました。スクリーン リーダーまたは他の補助テクノロジによる読み上げが可能なタグ付き *.pdf ファイルが出力されます。
- locked プロパティが、GraphicsElement、LegendElement、MapFrame、MapsurroundElement、PictureElement、TextElement の各レイアウト エレメントに追加されました。
- listTables メソッドが Layer および LayerFile クラスに追加され、グループ レイヤーまたはレイヤー ファイルにあるテーブルを使用できるようになりました。
- 表示 タブの ArcGIS Pro プロジェクト オプションの設定が (アンチエイリアス モードなど)、Layout、MapSeries、MapFrame、MapView などをエクスポートする際に (たとえば exportToPDF) 使用されるようになりました。
Network Analyst モジュール
- OriginDestinationCostMatrixResult オブジェクトに toArrowTable メソッドが追加されました。これにより、OD コスト マトリックスの結果が Apache Arrow 形式で返されます。
共有モジュール
- マップまたはレイヤー (共有内容による) のメタデータが、arcpy.sharing を使用して公開された Web レイヤーまたはマップ サービスに直接適用されるようになりました。
ArcGIS Pro SDK
- ArcGIS Pro SDK for .NET の SDK アドインおよび構成を使用して、独自のツールやワークフローで ArcGIS Pro を拡張できます。 「ArcGIS 2.9 の開発者向けの新機能」をご参照ください。
ロードマップ
短期、中期、および長期的な開発目標については、最新の「ArcGIS Pro のロードマップ」をご参照ください。